根室のホテルはエアコンが無いので窓開けていたら虫が入ってしまって、しばらくは虫退治していた。仕方ないので窓を閉めて、暑いなあと思いながら寝てしまい、一度も起きずに朝になった。劣悪な環境でも眠れる自分はエライな。
早起きして仕度して、出発できる状態になってから朝食を頂く。朝食の会場もエアコン無いのでシンドイ。食後にホテルの展望台に登る。根室港や根室市街地が一望できる。根室では最も背の高い建物かもしれない。
荷物を積み込んで出発。最初の目的地は納沙布岬。地元では考えられない平坦な風景の中を淡々と走る。こういうところを走るにはバイクが良い。以前にオープンカーで走ってみたが、それほど楽しくはなかった。やはりバイクは良い。
30分ほどで納沙布岬に到着。早い時間なので観光客も少ないしお店や施設も開いてない。天気も悪いので今ひとつ盛り上がらないまま出発する。
次の目的地は風蓮湖。半分海に繋がっている湖で、野付半島のように長く伸びた半島みたいな形になっている。その先端まで行けるらしいので、行けるだけ行ってみる。
舗装路が切れるところまで行ってみた。Google Mapsによれば、その先はダートになっていて、最後は徒歩で先端まで行けるらしい。SR400でダートは走りたくないので、ここで引き返すことにする。最果ての地の雰囲気があってとても趣深い。
次の目的地は網走監獄。前回網走に来た時は時間が無くて見れなかったのだ。途中にある摩周湖や屈斜路湖など見ても良いかなと考えていたが、ポツリポツリの雨が振り始めた。まあ多少なら涼しくて歓迎したいが、途中から雨が強まる雰囲気が出てきた。セイコマに寄って、スーツケースから防水ウエアをだして着る。今回のツーリングで初登場だ。気温も下がってきたので防水ウエアでも暑くない。摩周湖方面に進むも雨が強くなってきたので素通りする。そのまま美幌峠経由で網走監獄を目指す。
北海道の「峠」は道幅も広くカーブも緩い。勾配も緩いのでとても走りやすい。なので小雨の中を峠越えしても大丈夫だろうと思ったが、標高はそれなりにあるので、峠を登るうちに雨が次第に強くなってきた。これは良くないかもねえ。
峠の頂上に道の駅があるので休憩する。バイクが10台ほど停まっているので、皆考えることは同じなんだろう。スーツケースやサイドバッグにレインカバーを付ける。レインウエアを着るかどうか？考えた末に、峠を下りきれば雨が止むだろうと考えた。そうならば峠を下った方が良いだろうと防水ウエアのまま出発する。雨は本格的に振ってきて、年季の入った防水ウエアに防水スプレーを吹いてきたが、本格的な雨では力不足で少し雨がしみてきた。パンツの裾をブーツに入れ込んでいたのが良くなかったのだろう。裾を伝った雨がブーツの中に少し入ってきている。バイクブーツは裾アウトが良いかもしれない。
予想通り峠を下りきったら雨が上がった。ここから網走監獄までは30分ほどかかるので、走っていれば多少は乾くだろう。
網走監獄に着いた頃には防水ジャケットはほぼ乾いた。防水パンツは生乾き。ブーツの浸水も気になるほどではない。モンベルの速乾ソックスを履いていたが良かったのかも。
ナビには「網走刑務所」と入れていたので、ナビ通りに走ったら本物の網走刑務所に行ってしまった。急ぎ目的地設定を変更して博物館の方の網走監獄に到着。
博物館は敷地に当時の建物などを移築したり再構築した歴史的に価値の高いものらしい。ゴールデンカムイの影響で見に来る人も多いのかもしれない。マネキンで当時の様子を再現するのは少々不気味だった。そんなに何度も見に行くものではなさそうだ。
ここから今日の宿泊地の北見へ向かう。途中でガソリンを入れてエアをチェックする。作業していると店員がバイクを見ながらボソボソ話している。きっとバイク好きなんだろうなあ。北見の市街地は思っていたよりも大きくて驚く。根室より知名度が無いと思っていたが、クルマに北見ナンバーもあるぐらいで北海道の主要都市の一つなんだな。ホテルはビジホで部屋にエアコンもあり安心する。濡れたウエアや衣類をまとめてコインランドリーに入れる。雨に濡れた状態をここでリセットしたいからな。
乾燥機が終了したところで夕食を食べに出る。フロントでもおすすめの飲食店を聞いたが、自分に向いた店がなくGoole Mapsで調べることにする。今日は雨に振られていたので昼食を食べそこねている。濡れたウエアで飲食店に入るのは悪いし、かといって雨の中でコンビニの外で食べる訳にもいかない。他のライダーは雨のツーリング時の食事はどうしているのだろうか？
昼食分も食べるということでガッツリとラーメンとチャーシュー丼でも食べようかと検索して行ってみると、どの店も営業していない。地方によくあるパターンだ。仕方ないので自分で歩いて営業中の店を探す。餃子の店が営業していたので入ってみる。
焼餃子、水餃子、蒸し餃子とせいろ蒸しがメインのメニューだが、基本的にはお酒を飲む店らしい。カウンター席に座って、焼餃子と蒸し餃子、豚肉とキャベツのせいろ蒸しを注文する。どれも美味しい。餃子は小さめで食べやすい。食べていると隣の席に声を大きいガラの悪いオッサン2名が座って大声で話したり電話したりしている。暑いのにふたりともがっつり長袖なのでお絵描き系なんだろう。電話で呼び出されたのか、もう一人来たが、その人はびっしりとお絵描き系でした。予想は当たった。ちょうど食べ終えた頃だったのでお会計して頂いた。時を同じく2組もお会計だったので、お絵描き系を認識したのだろう。厄介だな。
帰りにセイコマでデザートを買ってホテルに戻る。気温は23度。かなり涼しいけど、予報は32度。それでも本州よりはだいぶ涼しいのかもしれない。
明日は北上して枝幸の温泉ホテルに宿泊。天気が持つと良いなあ。
