文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

四国ツーリング:9日目

徳島のホテルを目覚ましをかけずに起きる。今日はフェリーに乗るだけなので、時間に余裕があるというか、暇つぶしする必要がある。

8時過ぎにラフな服装でホテルの朝食を食べに行く。日曜日なので混雑している。一番隅っこの薄暗いスペースで朝食を頂く。ごはんとみそ汁、サラダとおかず少々。隣のテーブルでは山盛りのおかずを食べてお代わりもしている。食欲旺盛でなにより。9時過ぎに部屋に戻ってTVで全国大学駅伝をダラダラとみる。10時にチェックアウトするのでボツボツと支度する。古い下着類を少々捨てただけだが、トランクに余裕が出来た。船内で必要なものをトランクに入れて、サイドバッグは船内で降ろさないことにした。

10時にチェックアウトして、バイクに荷物を積み込んでフェリーターミナルに移動。10時半にターミナルに到着するとバイクが10数台停まっている。意外と多い。すぐに乗船開始になったようなので、受付に行って手続きする。出航は11:20なので1時間前に乗船なんだな。丁度良い時間だ。

バイクで船内に入り固定していただく。トランクだけ降ろして客室フロアにエレベータで移動。東京徳島フェリーは1階上がるだけなので楽だな。大洗苫小牧フェリーは数階分階段を上るのでしんどかった。船室は予約しておいた一番前の奥。たぶん、エンジン音が一番小さいはず。比較していないけど。

荷物を解いてラフな服装に着替える。とりあえず横になってタブレットで漫画を読む。行は「ポーの一族」を読んだ。帰りは「ベルばら」と思っていたが「火の鳥」を読み始めてしまった。これで「ベルばら」は無いな。読んでいるうちに出航したようで、エンジン音が響き始めた。これで四国とはしばらくのお別れ。また来年来られるといいなあ。

1冊読み終えたところでお昼ごはんにする。フェリーには食堂が無いので、冷凍食品などの自販機で賄うしかない。お約束になりつつあるサバカレーの缶詰とサトウのごはんでお昼にする。意外とおいしいけど行の船でも食べたので少し飽きてきた。

船室に戻り、ゴロゴロしながら火の鳥の続きを読む。途中なんどか寝落ちしていたようだが、読み続けている。ほかにすることが無い。紀伊半島が見えている間は左舷側のロビーではネットがつながる。窓際でノートPCで仕事している人もいる。お疲れ様です。

少し早めの夕食に、助六寿司を頂く。もちろん冷凍食品だが意外とおいしい。これは八王子のアイアンハートの店員さんが「徳島行フェリーの冷凍寿司はおいしい」と言っていたのを思い出した。確かに食べられる味だな。ちょっとスゴイかも。

食後にお風呂に入って、再びゴロゴロしながら火の鳥の続きを読む。眠くなってきたので9時過ぎの電気を消して寝る。船内は9時半で夜間モードになるようで照明が暗くなる。明日の5時半に有明フェリーターミナルに到着するので、このぐらいに寝ておかないと、自宅までの道のりが危うくなる。

4時半の目覚まし時計で目が覚める。顔洗って荷物をまとめて支度していると船内アナウンスがあり、荷物をもってロビーで待機とのこと。明け方で寒いだろうからモモヒキとインナーダウンを着こんでおいた。

すぐに接岸してバイクに戻る。気の早い人たちがエンジンをかけている。近くにSRのカスタムバイクがあって、どうやらエンジンがかからない様子。キルスイッチはONになっていないので、単純に調子が悪いだけのようだ。キャブ車っぽいので寒くなる時期は辛い。申し訳ないけどこちらはキック一発始動でフェリーから外にでる。

まだ暗くて朝焼けが赤い。寒さはそれほどでも無いので、自宅までこの装備で耐えられそう。首都高湾岸線からK1に入る。見慣れた風景だなあ。帰ってきたという実感が湧いてくる。自宅近くなると通勤の車が増えてくる。今日は月曜日。皆さんお仕事お疲れさまです。

自宅に到着してガレージを開ける。無事に帰ってきたな。トラブルは色々とあったけど、ほとんどは解決して問題無しと言える。唯一帽子をなくしたぐらいかな。全体としては良かったと言える。今回のツーリングでは自分の衰えを実感できたのが一番の収穫。衰えを前提に行動する、衰えを補う為にトレーニングする、衰えを家族に周知する、ことが大事だな。いつまでも若くはないが、悪いことばかりではないし、現状を認識して楽しんでいこう。

来年の同じ時期に四国にツーリングに行けると良い。九州でも良いな。それまでにトレーニングするなりして心身を整えていこう。

無事に帰れて良かった。