文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

四国ツーリング:7日目(実際は和歌山)

今日は南海フェリーで徳島から和歌山に渡る。フェリーの出航時間は8時。バイクやクルマはドライブスルー形式でチケットを購入する。久里浜金谷フェリーも真似して欲しい。バイクは20台まで乗船できる。事前予約不可。バイクの混雑具合の情報はネットに無かったので早めにフェリー乗り場に行くしか無い。

ホテルからフェリー乗り場はバイクで10分ほど。ホテルの朝食は7時からなので食べる暇は無さそう。早起きして部屋の中で昨夜買っておいたパンとスムージーと缶コーヒーで朝食を済ませる。支度して7時少し前にチェックアウト。フェリー乗り場近くのガソリンスタンドで満タンにしてフェリー乗り場へ。

フェリーのチケットはドライブスルーで買えるのが便利だ。久里浜金谷フェリーもこうなれば良いのに。混雑具合はバイクはゼロ、フランス人の自転車2人組、クルマ数台だった。

乗船が始まっても自分を入れてバイク2台、自転車2台、クルマ20台ぐらい。船内はかなり余裕ある。あまり流行ってないのか。久里浜金谷フェリーの込み具合で考えるとダメだな。

そもそも徳島和歌山間で2時間以上かかる。フェリーの待ち時間を考えると高速飛ばしたほうが早いのかも。フェリー本数も数時間に1本だし。

フェリー船内は久里浜金谷フェリーより少し広い。カーペット敷のスペースも複数あるし、トラックドライバーさん専用の仮眠スペースもある。船室からの長めはあんまり良くない。甲板の展望スペースから双眼鏡で見ると徳島と和歌山の風景が見える。肉眼では何も見えないが。船室でタブレット手塚治虫ブッダを読んで過ごす。2時間はあっという間だ。

到着の案内があってバイクがあるフロアに降りる。バイクは最後に降りる。といってもクルマ台数が少ないのでスグに降りられた。ここからは和歌山市内を抜けて高野山奥の院を目指す。半分以上は高速を使い、一般道も快調に走る。クルマの台数が多いのは、今日を休みして4連休の人が多いからかも。

フェリーを降りて1時間半ぐらいで奥の院に到着。駐車場は満車だが(混んでいる)バイクはOKだったのでバイクを停める。サイドバッグからお遍路用のバッグを出して奥の院へ。お遍路スタイルも久しぶりだ。駐車場から奥の院へは墓地を通って行くのだが、加賀藩の前田家、徳川家、織田信長墓所など立派な墓が並ぶ。これはスゴイ。

奥の院は撮影や録音など禁止。線香の場所はあったが蝋燭は無かった。巡礼の御札を入れる箱はあったので、いつも通りに入れる。お賽銭を入れて読経する。他に読経している人は居なかった。というかお遍路の人はチラホラいるけど、基本的には観光客のようだ。参拝を終えて納経所で最後の御朱印を頂いた。これでほんとうにお遍路は完了したことになる。昨年からだから長かったな。事故も無く安全に完了できたことを静かに祝いたい。

せっかく高野山まで来たのだから金剛峯寺も見ようとあるき出したが、30分以上かかるので止めた。ホテルには明るいうちにチェックインしたい。夜は走りたく無いからな。

時間は12時半だったのでお昼を食べようと思ったが飲食店はどこも行列している。観光客が多いのと観光バスツアーも多数来ているようで、ちょっと無理な感じ。ホテルに向かう途中で食べればいいかと、ナビに新宮のホテルをセットして走り出す。県道53号を抜けてR168に出れば快調に走れるはず。しかし県道53号が道路工事で通行止めとな。工事の人が言うには、迂回路はあって峠を越えればR168に出られるよ、とのこと。この言葉は嘘では無かったけれど、超絶ハードな舗装林道コースだった。

その迂回路である県道734号は距離も長いが、道幅2mでクルマのすれ違い不可、ヘアピン連続、路面荒れまくり、一部未舗装、枯れ枝多数、落ち葉堆積、砂利が浮いている、落石跡あり、水溜り多い、日陰は苔むしている、と四国の舗装林道よりハードだった。これを30kmほど走っただろうか。景色を楽しむ余裕も無く、路面との格闘し続けてR168にようやく出た。R168は走り易いがクルマの速度が速すぎてびっくりする。こちらがXXkmで走っていると+20kmぐらいで抜いていく。しかもトンネル内で抜くので危険極まりない。

そして案の定コンビニは無いし飲食店も無い。道の駅もものすごく少ない。ようやく見つけた道の駅で食事しようとしたら、蕎麦屋しかなく、しかも15時前に閉店していた。蕎麦が無くなったのだそうだ。道の駅は地方の職場づくりの意味合いもあるので、商売っ気が無いんだよね。その道の駅でカップラーメンを売っていたのでお湯を頂いてお昼として食べた。仕方ないけどやるせないねえ。

再び走る出すと日が陰ってきて気温が急に下がってきた。ちょっと寒いけどダウンを着るほどではない。残り30分と少しを走り切ることにした。にしても一向に町並みが見えないとおもっていたら、トンネルを抜けると急に市街地になった。そしてホテルもすぐ到着。

チェックインを済ませて着替えて夕食に出る。Google Mapsで探したりしていたが面倒になってホテルの隣の中華料理屋で土鍋麻婆豆腐定食を頂く。こういう分かりやすい食べ物は安心する。旅行先では謎の個性豊かなカレーとか、創作料理は疲れる。部屋に戻り洗濯物を抱えてランドリーへ。このホテルは洗濯機と乾燥機が無料。普通は洗濯に300円、乾燥機に200円はかかる。長期滞在なら良いかも。ただ乾燥機は1台のみなので、テキパキと使うことが求められる。30分で乾くかと思ったが乾かず結局1時間占有した。ちなみに洗濯中は洗濯機の前でブッダをずっと読んでいた。

今回の旅行ではこの洗濯が最後。これで帰宅まで持つはずだ。ダメなら帰りのフェリーの中で洗濯すれば良い。

明日は紀伊半島の海岸線を走って潮岬と白浜海岸を見てから、フェリーで徳島に戻る。この旅行もそろそろ終盤だ。