文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

小雨交じりだが気温は高め。こんな日は昼間寒いんだろう。腹痛で家を出るのが少し遅れる。駅まで走る走る走る。なんとかいつもの電車に乗り込む。ここ1ヶ月ほど行きも帰りも同じ時間の電車に乗っている。さらに乗り込む車両も同じ。同じ時間の電車の同じ場所に毎日乗っている。すると毎日見かけるあの娘は。。。なんて出来事は起きない。同じ時間の同じ場所に乗っていも、そんな出来事は起きないあり得ない、ということが分かった。現実は面白くないのである。

ふと、斜め向かいの席に座った女性の横顔を眺めていたら、高校時代の同じサークルだった女性のことを思い出す。今頃何をしているんだろうか、と小雨降る車窓を眺めつつセンチメンタルになる。思い出の中で高校生のまま何も変わらない。たわいもない会話の内容を思い出したりして。。。しかし、今もう一度会いたいかといえば、絶対に会いたくない。美しくも悲しい思い出でも大事にしたいのである。