文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

四国ツーリング:7日目(実際は和歌山)

今日は南海フェリーで徳島から和歌山に渡る。フェリーの出航時間は8時。バイクやクルマはドライブスルー形式でチケットを購入する。久里浜金谷フェリーも真似して欲しい。バイクは20台まで乗船できる。事前予約不可。バイクの混雑具合の情報はネットに無かったので早めにフェリー乗り場に行くしか無い。

ホテルからフェリー乗り場はバイクで10分ほど。ホテルの朝食は7時からなので食べる暇は無さそう。早起きして部屋の中で昨夜買っておいたパンとスムージーと缶コーヒーで朝食を済ませる。支度して7時少し前にチェックアウト。フェリー乗り場近くのガソリンスタンドで満タンにしてフェリー乗り場へ。

フェリーのチケットはドライブスルーで買えるのが便利だ。久里浜金谷フェリーもこうなれば良いのに。混雑具合はバイクはゼロ、フランス人の自転車2人組、クルマ数台だった。

乗船が始まっても自分を入れてバイク2台、自転車2台、クルマ20台ぐらい。船内はかなり余裕ある。あまり流行ってないのか。久里浜金谷フェリーの込み具合で考えるとダメだな。

そもそも徳島和歌山間で2時間以上かかる。フェリーの待ち時間を考えると高速飛ばしたほうが早いのかも。フェリー本数も数時間に1本だし。

フェリー船内は久里浜金谷フェリーより少し広い。カーペット敷のスペースも複数あるし、トラックドライバーさん専用の仮眠スペースもある。船室からの長めはあんまり良くない。甲板の展望スペースから双眼鏡で見ると徳島と和歌山の風景が見える。肉眼では何も見えないが。船室でタブレット手塚治虫ブッダを読んで過ごす。2時間はあっという間だ。

到着の案内があってバイクがあるフロアに降りる。バイクは最後に降りる。といってもクルマ台数が少ないのでスグに降りられた。ここからは和歌山市内を抜けて高野山奥の院を目指す。半分以上は高速を使い、一般道も快調に走る。クルマの台数が多いのは、今日を休みして4連休の人が多いからかも。

フェリーを降りて1時間半ぐらいで奥の院に到着。駐車場は満車だが(混んでいる)バイクはOKだったのでバイクを停める。サイドバッグからお遍路用のバッグを出して奥の院へ。お遍路スタイルも久しぶりだ。駐車場から奥の院へは墓地を通って行くのだが、加賀藩の前田家、徳川家、織田信長墓所など立派な墓が並ぶ。これはスゴイ。

奥の院は撮影や録音など禁止。線香の場所はあったが蝋燭は無かった。巡礼の御札を入れる箱はあったので、いつも通りに入れる。お賽銭を入れて読経する。他に読経している人は居なかった。というかお遍路の人はチラホラいるけど、基本的には観光客のようだ。参拝を終えて納経所で最後の御朱印を頂いた。これでほんとうにお遍路は完了したことになる。昨年からだから長かったな。事故も無く安全に完了できたことを静かに祝いたい。

せっかく高野山まで来たのだから金剛峯寺も見ようとあるき出したが、30分以上かかるので止めた。ホテルには明るいうちにチェックインしたい。夜は走りたく無いからな。

時間は12時半だったのでお昼を食べようと思ったが飲食店はどこも行列している。観光客が多いのと観光バスツアーも多数来ているようで、ちょっと無理な感じ。ホテルに向かう途中で食べればいいかと、ナビに新宮のホテルをセットして走り出す。県道53号を抜けてR168に出れば快調に走れるはず。しかし県道53号が道路工事で通行止めとな。工事の人が言うには、迂回路はあって峠を越えればR168に出られるよ、とのこと。この言葉は嘘では無かったけれど、超絶ハードな舗装林道コースだった。

その迂回路である県道734号は距離も長いが、道幅2mでクルマのすれ違い不可、ヘアピン連続、路面荒れまくり、一部未舗装、枯れ枝多数、落ち葉堆積、砂利が浮いている、落石跡あり、水溜り多い、日陰は苔むしている、と四国の舗装林道よりハードだった。これを30kmほど走っただろうか。景色を楽しむ余裕も無く、路面との格闘し続けてR168にようやく出た。R168は走り易いがクルマの速度が速すぎてびっくりする。こちらがXXkmで走っていると+20kmぐらいで抜いていく。しかもトンネル内で抜くので危険極まりない。

そして案の定コンビニは無いし飲食店も無い。道の駅もものすごく少ない。ようやく見つけた道の駅で食事しようとしたら、蕎麦屋しかなく、しかも15時前に閉店していた。蕎麦が無くなったのだそうだ。道の駅は地方の職場づくりの意味合いもあるので、商売っ気が無いんだよね。その道の駅でカップラーメンを売っていたのでお湯を頂いてお昼として食べた。仕方ないけどやるせないねえ。

再び走る出すと日が陰ってきて気温が急に下がってきた。ちょっと寒いけどダウンを着るほどではない。残り30分と少しを走り切ることにした。にしても一向に町並みが見えないとおもっていたら、トンネルを抜けると急に市街地になった。そしてホテルもすぐ到着。

チェックインを済ませて着替えて夕食に出る。Google Mapsで探したりしていたが面倒になってホテルの隣の中華料理屋で土鍋麻婆豆腐定食を頂く。こういう分かりやすい食べ物は安心する。旅行先では謎の個性豊かなカレーとか、創作料理は疲れる。部屋に戻り洗濯物を抱えてランドリーへ。このホテルは洗濯機と乾燥機が無料。普通は洗濯に300円、乾燥機に200円はかかる。長期滞在なら良いかも。ただ乾燥機は1台のみなので、テキパキと使うことが求められる。30分で乾くかと思ったが乾かず結局1時間占有した。ちなみに洗濯中は洗濯機の前でブッダをずっと読んでいた。

今回の旅行ではこの洗濯が最後。これで帰宅まで持つはずだ。ダメなら帰りのフェリーの中で洗濯すれば良い。

明日は紀伊半島の海岸線を走って潮岬と白浜海岸を見てから、フェリーで徳島に戻る。この旅行もそろそろ終盤だ。

四国ツーリング:6日目

昨日のスーパー銭湯のような温泉はガチ温泉だったようで、少し長めにお湯に浸かっていたら湯あたりしたようだ。寝る前から頭痛がしていた。朝起きても頭痛がしている。偏頭痛の頓服薬は残り2個なので飲むか悩んだが、バイクに乗れば収まるだろうと飲まないことにした。しかし途中の高速PAで頓服薬を飲むことになった。残り1個だが大丈夫だろう。

支度して朝ごはんを食べる。昨日に続いて簡単な朝ごはんだけど、正直これぐらいで十分。四国に来てから確実に太ったな。体重計に乗るのが怖い。

食べ終えて荷物をまとめてチェックアウト。バイクに荷物を積み込んでバイクの調子を確認。オイル漏れ無し。右のミラーが少しズレていたので修正する。軸が少し回っているのでモンキーで直しても良いが、ミラー先端の調整範囲で収まったので良しとする。帰宅したらYSPに持っていくので、その時にまとめて調整してもらおう。昨日交換したブレーキレバーも問題ない。万事快調だ。

今日の目的地はしまなみ海道と児島ジーンズストリート、瀬戸大橋。ほぼ全て高速道路を走る。当初の予定は舗装林道をひたすら走って徳島までたどり着くアドベンチャーだったけど、舗装林道は飽きた。

伊予市からスグに高速ICに向かう。IC手前でガソリン満タンにして高速に乗る。自転車乗りの聖地と言われるしまなみ海道はどんな感じなのか期待は大きいが、期待に違わずいい眺めだった。これは楽しい。

当たり前だが海の上を走る感覚は他では味わえない。東京湾アクアラインも海の上を走るのに、この感覚の違いはなんだろう。アクアラインの景色が工場地帯だからか。

しまなみ海道はすぐに終わってしまい、山陽道を岡山方面にひた走る。SR400はメーター読みで100km巡航が安定してきた。GPS読みで90km巡航なので実用的かと思う。追い越し時にはGPSで100km出ているし。

休憩に寄ったSAで自宅にミカンジュースとミカンジュレを配送手続きした。かなりの重量だったが送料が安くて驚いた。北海道から軽いお菓子を送ったら倍以上かかったはずだ。北海道だからか。

山陽道を児島近くで降りてジーンズストリートを目指す。ジーンズストリート専用駐車場があるが10台分しかスペースが無い。1台分空きがあったので停めさてて頂く。

ジーンズストリートもしまっている店が多いが主要な店は開いている。10年ほど前にワイフと来たことがあるが全部は回れなかったので、今回は丁寧に色々と見て回った。

気になっていた店のEdge of Lineでごついデニムシャツを買い、桃太郎ジーンズ本店でGジャンと小物を買う。

全て配送をお願いした。営業中の飲食店があったので唐揚げ定食を頂いた。唐揚げに外れ無し。ジーンズストリートに長居してしまったが、ここから徳島のホテルに移動。

淡路島一周した後に泊まったホテルで、今回で3回目になる。コインランドリーが無いのが難点だが、それ以外は良いホテル。フェリー乗り場も近いし。

ホテルには17時に到着。チェックインしてから、夕食を食べに外に出る。前回はホテルのレストランで食べたけど、今日はなんだか食欲が無いので軽く済ませたい。ラーメンとか。しかし今日は祝日だからかお休みの店ばかり。

色々と調べると昨年食べた洋食屋が開いていたので入ることにした。前回はコースを頼んで食べきれないほど出てきたので、今回はメインとライスとサラダとスープのみ。それでもボリュームがあってご飯は半分残した。お値段も安い。味も良い。しかし客が私一人では不安になる。昨年は満席だったのにな。祝日だからか。

ホテルに帰る途中でコンビニで明日の朝食を買う。ホテルの朝食は7時からなので、明日の朝の和歌山行きのフェリーの時間、8時に間に合わない。早起きして部屋で食べるか、フェリーで食べるか。フェリーのバイク台数は20台までなので、早めに行くべきだろう。予約不可先着順なのだ。

明日はフェリーで和歌山に渡り、高野山奥の院で最後の御朱印を頂く。これで結願となる。とはいえ、あまりちゃんとした願い事は無くて、平和になればいいなあ、もう一度お遍路に来られれば良いなあ、ぐらいしか願い事が思い浮かばない。まあそれでも良いだろう。

四国ツーリング:5日目

昨夜は雨ツーリングだったので、レインウエアを乾かしたりとかして、疲れてバッタリと寝てしまった。朝は6時前に目が覚めた。外は暗い。天気予報は快晴と言っているが、ここは山の中なので微妙だな。

乾かしていたレインウエアを畳んでスタッフバッグに詰めてサイドバッグに入れたりしていつもより時間がかかった。支度を終えて先に荷物をバイクに積みに行く。

コミネのメッシュシートカバーを乾かすのを忘れていた。じっとり湿っているなあ。シートカバーを外すにはシートを外す必要があってとても面倒。妥協案で雑巾をメッシュカバーの下に敷いて水分を吸い取らせることにした。

7時過ぎに朝食を頂く。パンをメインにした簡単な朝食なのだが、パンが美味しくない。たぶん自家製パンでバターが少ないのだろう。外が明るくなってきたが雲が下がっている感じ。

今日のコースはどうしようか?たぶん四国カルストに行けば雲の上に出るだろう。上手くすれば雲海が見えるかも。ここから四国カルストまで1時間半ぐらいで到着するはず。しかし舗装林道はもう飽きたので、ネットで調べると四国カルストに行く安全コースというのがあって、このコースを参考にすることにした。

天空の道・四国カルストの絶景と安全な行き方【高知・愛媛観光スポット】 - おおむね観光ちゃんねる|旅行エンタメ情報サイト

センターラインのある片側1車線のルートで行けるらしい。また四国カルストから今日の宿泊地である伊予方面にも片側1車線で行けるらしい。素晴らしい。

四国カルストに登る入り口で少々迷ったが、登り始めてしまえば大丈夫。予想通り雲を抜けて雲海が見えた。素晴らしいね。

四国カルストは雲の上で快晴。これぞカルストという風景の中を走ることができた。カルストの先に進むと工事で10時まで通行止めなので、そこでUターンして再びカルストを走り伊予方面に降りることにした。

このまま伊予のホテルに行くと昼に到着してしまう。伊予には何もないのでチェックインまで時間を潰すこともできない。時間があるので佐田岬に行くことにした。佐田岬は全長50kmあるので、往復だけでも100km。ヘビーコースではあるが行ってみたい。ということで佐田岬コースを追加する。しかしここでGoogle Maps佐田岬を目的地設定すると途中のルートが舗装林道になってしまう。松山まで大回りすれば舗装林道無いけど時間かかりすぎる。仕方ないので舗装林道を走ることにする。雨上がりの舗装林道なので落ち葉や松葉でぬかるんでいて、そればバイクに着くんだよねえ。以前にヤビツ峠で同じことがあった。バイクの下にびっしり着く。意外とこの林道を走るクルマも多く、たぶん抜け道扱いなんだろうな。なんとか舗装林道を抜けて大きな国道に出て一安心。佐田岬に入ると、それはそれは走りやすい素晴らしいルート。ツーリングマップルでオススメしているだけある。これは良いねえ。距離を感じさせない。

佐田岬の先端の駐車場に停めて一休み。ほんとうはここから歩いて先端の灯台まで行くのだが、自分はここまでバイクで到達しただけで満足。

休み終えたらナビの目的地を伊予のホテルに設定して走り出す。佐田岬の同じルートを逆から走っても良い感じだ。佐田岬を終えると伊予まで海岸線をひた走る。これも良い感じ。伊豆と湘南をあわせたような雰囲気。道路脇を電車も走っている。違うのは伊予は交通量が少なくて道路も広くて走りやすい。湘南と伊豆は混雑しているからな。

ちょっとクルマを停めるスペースが道路脇のあちこちにあるのも良い。ここは夕日がきれいで有名なんだとか。夕日を見るとホテルに着くのは夜になってしまうからダメなんだけど。

伊予のホテルに到着するもバイク置き場が分からず。バイクを適当に停めてフロントにバイク置き場を聞きに行く。道路の反対側にスペースがあるので教えて頂く。そこまで移動しようとエンジンをかけて走ろうとしたら立ちごけしてしまった。1年ぶりぐらいか。バイクを停めていた場所に段差があって、足が届かなかったんだな。バイクが変な倒れ方をしてタイヤが浮いてしまっている。こうなるとバイクが起きない。タイヤと地面が設置してそこを支点に起こすのはできるが、たぶんマフラーガードとブレーキレバーで接地している感じだ。ちょっと一人で起こせそうにないので、近くにいたホテルの人に手伝ってもらって起こすことが出来た。一安心だ。

バイクを指定の場所に停めてチェックインを済ませる。部屋に荷物を置いてからバイクに戻る。損傷の具合を見ると、マフラーガードにキズ、ブレーキレバーが派手に曲がっている。それ以外は大丈夫っぽい。まだ外は明るいので、ブレーキレバーを交換することにした。予備パーツが役に立つとはねえ。交換は何度もしているので滞りなく終了。ソケットレンチが無かったので手間取った。やはりソケットレンチを予備パーツと一緒に入れておこう。フロントブレーキの具合を確かめてエンジンをかけると問題なく始動。良かった。原状復帰できた。これなら問題ない。マフラーガードには以前の立ちごけでもキズが入っているので、これで2度めになる。マフラーガードは以外と高くて数万円する。いっそSP忠生のマフラーに交換してしまうかなあ。

着替えて夕食を食べに外に出る。ホテルの近くには地元の飲食店があるとなんだか微妙な雰囲気なので、少し離れた場所にチェーンの広島風お好み焼きの店があるので、電話して営業を確かめて、行くことにした。広島風お好み焼きに牡蠣をトッピングして頂く。お店で焼いてくれるので美味しく頂いた。自分は上手に焼けないからな。

ホテルに戻りコインランドリーを回す。その間に隣の建物のスーパー銭湯のような温泉に入る。ちゃんとした温泉施設のようでお湯はヌルヌルだった。風呂から上がったら乾燥機を回して寝るだけだ。

明日は再び徳島のホテルに行く。当初は山越えルートを考えていたけど、しまなみ海道と瀬戸大橋を走ってみたいので、少しだけ本州に上陸する予定。児島ジーンズストリートに寄れれば良いなあ。

四国ツーリング:4日目

昨日のUFOライン走破はそれなりに疲れたようで、ぐっすりと寝てしまった。珍しく夜中に起きることもなかった。UFOラインは良い景色だがちょっと疲れる。

天気予報の通り雨。この時期の四国は雨が少ない。昨年のお遍路でも1週間で夜だけ本格的に降っただけだった。時々スコールはあったけど。

しかし今日は一日中雨らしい。予定を考えなければな。次のホテルは愛媛の伊予の山奥で四国カルストの出口?に近い位置にある。高知から100kmぐらい。直行すると2時間ぐらいで到着してしまう。寄り道したかった海洋堂ミュージアムも四国自動車博物館も残念なことに休館日だった。仕方ないので高知県立美術館に行くことにする。

荷物をまとめてバッグにアウトドア用の防水ザックカバーを被せる。バイクに積み込んでいるとカブの女性も出てきてレインウエアを着込んでいる。聞くと川崎から来ていてお遍路を回っているとか。カブが50ccなので辛いと言っていた。徳島で借りたレンタルバイクらしい。お遍路の情報交換して出発していった。自分は防水ウエアなのでそのまま出発。しかし雨脚が強いのでレインウエアを着たほうが良かったかも。

美術館に到着すると常設展もシャガールも見られなくて、写真家の特別展だけだという。時間つぶしが目的なので内容は問わず写真展を見る。赤外線フィルムとストロボを使った作品でアラーキーっぽさを感じるが、微妙な距離感で被写体に手を伸ばしてもギリギリ届かない感じが独特だった。しかし最近の作品は距離感が近くて面白くなかった。80年代の距離感の作品は素晴らしいと思う。

美術館にカフェが併設されていたので、お昼ごはんを食べることにする。スープカレーを注文したが何故か石焼き容器で出てきて熱々のスープカレーを頂いた。食後にホットゆずも飲んだがはちみつも砂糖も入っていないストイックな飲み物だった。なんだかよその家のご飯を食べたような気分だ。

カフェでのんびりしてしまったので14時ぐらいに美術館を出発。レインウエア上下とレイングローブ、インナーダウンジャケットも着て万全装備。ちょっと暑いかと思ったが走り出してダウンを着て正解だと気づく。ここから高速も走るし山ルートもある。

ガソリンを入れてから高速に乗る。モンベルのレインウエアは優秀で水を弾いてくれる。バイク用のとは性能が違う。Yahoo!カーナビを使っていたがトンネルではGPSが拾えず止まってしまう。降りるICがトンネル出口すぐだったので、ナビが止まって降りそこねてしまった。仕方ないので次のICで降りてホテルを目指す。すると完全に山岳ルートで三桁国道の酷道も含む結構辛いルートになってしまった。それでも途中から比較的大きな酷道に戻れた。雨は止まないけどなんとか無事にホテルに到着。16時になっていた。

ホテルの屋根付き駐輪場が無かったので、屋根付きのスロープを使わせて頂いた。レインウエアとザックカバー、レイングローブなどの水気を切ってプラセームで水を拭き取ってからチェックインとなった。時間も手間もかかってしまった。雨だから仕方ない。

ホテルの部屋はツインだったので、レインウエアなどを乾かすのに楽だった。サイドバッグのザックカバーの内側に水が溜まっていたようで、サイドバッグの中に少し浸水していた。サイドバッグも防水仕様だけど水に浸かっていたらだめだよな。

バッグの中身を全部だして乾かすように並べている。ヘルメットもバイザーとシールドを外して乾かす。本格的な雨だったけど、装備は万全だったな。レッグバッグも防水のにしておけばよかった。

山奥のホテルなので夕飯付きにしてある。併設のレストランというか食堂は庶民的なお値段で普通の料理がメニューに並ぶ。チキンカツカレーとフルーツパフェを頂いた。酷い組み合わせだがどちらも普通に美味しい。特別な地元料理より普通の料理が嬉しい。

明日から天気が良いらしい。今日行かれなかった四国カルストに行くか?四国最東端の佐多岬に行くか?カルスト疲れそうだから海沿いの岬に行くかなあ。

四国ツーリング:3日目

5時すぎに起床。6時までスマホを眺めてゴロゴロ。昨日は箱根でSRMTがあったので、その関連のツイートを眺める。参加したかったような、したくなかったような。ボッチ癖が強いので我ながら面倒くさい。6時過ぎたら外が明るくなってきた。今日は良い天気だ。荷物をまとめて支度をする。一度バイクに行って荷物を積み込んで、ヘルメットとエアバッグをバイクに置いていく。これがあると朝食が食べにくい。朝食の会場は別館にあるので渡り廊下を歩いて行く。7時過ぎだが人数が多い。今日は平日だが沢山宿泊している。良いことだ。

朝食を食べてチェックアウトする。4日後に再びここに泊まる予定。バイク置き場に行って目的地を設定する。今日はツーリングマップルでオススメのR195を走る予定。阿南まで南下するが、たぶん通勤渋滞にはまるだろう。とりあえず目的地を阿南に設定して出発。Yahoo!カーナビは渋滞を回避するルートを出したので採用。しかし回避ルートが渋滞していて、本線のルートは渋滞していない様子。もう少しだな。渋滞から抜けるルートがあったので、それを使って渋滞脱出。バイクはこういうことがやりやすい。

徳島から離れるとクルマも減っていき、阿南まで渋滞もなく到着。ここからR195に入る。R195を走りきれば今日の宿泊地の高知市に到着する。のんびり行きたい。

R195から少し外れたところに、昨年のお遍路で寄った太龍山ロープウェイ乗り場があったので休憩かねて立ち寄る。昨年の記憶が蘇る。お遍路の人がチラチラいる。ロープウェイが来るかと待っていたが来ないので諦めて出発する。距離が長いので本数も少ないのだったな。

R195は道幅も広く、カーブも基本的に緩やか、アップダウンも穏やかで非常に走りやすい。交通量も少ないし、信号も少ない。道志みちみたいな雰囲気に近い。多少寒いけど気持ちよく快走。これはいい気分だ。

途中に未来コンビニという山崎パンが経営する実験的コンビニがあったので立ち寄る。地元地下アイドルみたいな二人が収録していたので邪魔しないように休憩。屋外のテントでうどんを売っていたので食べる。走り続けると身体が冷えるのでうどんの温かさが身にしみる。うどん屋のお兄さんは近くのキャンプ場のイベントで良く出店しているが、自宅は武蔵小杉だと。明るく元気で頑張っているので応援したい。

このペースで走り続けると昼過ぎに高知に到着してしまう。流石に早すぎる。予定を変更して今日のうちにUFOラインを走ることにする。ちょっと距離があるが無理ではない。明日の予定だったが雨予報なので一日前倒しにしよう。

ナビの計算だと14時にUFOラインへの分岐点に着く計算。実際には14時過ぎだろう。高知方面からUFOに向かう道に入るとバイクが増えてくる。皆さん走りたいですよね。途中の道の駅に多数バイクが停まっている。走り終えて休憩という感じだ。

国道からUFOラインへの分岐はわかりやすく表示されていて迷うことは無い。UFOラインの出発地点に向かう道は、相変わらずの舗装林道でかなりシンドイ感じ。UFOライン出発地点は思ったより寒く無いので助かった。しかしUFOラインを走っているうちに日が陰ってきて気温が下がってきた。これは寒い。

UFOラインは23kmぐらいある。その間は耐えられそう。UFOラインは石鎚山に位置するので標高が高い。他の山々を見下ろす感じで非常に眺めが良い。加えて紅葉も全盛期。これは良い風景だ。ただ道幅が狭く路面も荒れて砂利もある。加えて道幅狭いのにクルマが多い。ドライブルートに使うには道幅が狭すぎるし、ヘアピンカーブに勾配もキビしい。バイクならまだしもクルマを運転する人は楽しくないのでは。

UFOラインを終えて高知市内のホテルを目的地にする。距離は90kmぐらい。かなりあるなあ。少し寒いけど下れば大丈夫。かと思ったら寒すぎるので途中でインナーダウンと貼るカイロを2つ使った。寒さは多少和らいだが、今度は日が落ちて暗くなってきた。夜はバイクに乗らない主義だが仕方ない。安全運転で山道を下る。道幅が広くなると後続車にバンバン抜かれる。高知の車は速い。徳島の運転は荒かったけどここまで速くない。夜に抜かれると怖いな。高知市内に入ると路面電車が走っているし、今ひとつローカルルールがわからないままホテルに到着。昨年と同じホテルなのでバイクはロビーの前に置かせていただける。

部屋に入り着替えて食事に出る。近くのラーメン屋が良い感じだったので入ってみる。古久家の台湾ラーメン風で美味しい。

店員もお客も若い人ばかりなので少々落ち着かないけどな。食べ終えてホテルに戻り、溜まった洗濯物をコインランドリーに入れて大浴場に行く。温泉ではないが大きな浴槽で冷えた身体を温める。最近は温泉も良いものだと思うようになった。ワイフと1泊で熱海でも行きたいものだ。

四国ツーリング:2日目

三連泊した高松のホテルをチェックアウトする日。小さなトラブルはあったが、屋根付きバイク置き場、部屋、朝ごはん、晩ごはん、ホテル設備とマイナス点は無い。繁華街から若干遠いけど許容範囲。いいホテルだった。

荷物をまとめてバイクに積んでから朝ごはんを頂く。うどんも美味しいし納豆ご飯も美味しい。食べ終えてからチェックアウトする。また来よう。

今日の最初の目的地は鳴門の渦潮を見に行くこと。大潮なので良い感じの渦が見られるらしい。しかも渦が発生する満潮は午前9時。ホテルから移動するとちょうど良い時間だ。高松中央ICから高速に乗って東へ走る。鳴門北ICで降りて渦潮見学施設「渦の道」の有料駐車場に入れる。開場前なのでクルマはまばら。バイクは1台だけ停まっている。施設の入り口へ移動するが途中で双眼鏡を忘れて引き返す。渦潮見学に双眼鏡は必須。駐車場から見学施設まで徒歩5分。階段と坂道だが苦にならない。お遍路で少しは鍛えられたか。

10分ほど待って開場。チケットはネットで買っておいたのでQRコードをスキャンして頂いて入場。見学施設は鳴門大橋の下部にあり四国側から1/3歩いたところにあるので遠い。ほどなくして到着すると派手に海水がうねっている。よく見るとところどころで渦が巻いている。これが鳴門の渦潮か。確かにスゴイ。大きな渦が巻いているのかと思っていた。確かに時々大きな渦が巻くらしい。著名な写真家が撮影した大きな渦の写真があった。

渦が起きる仕組みの解説文が大きく掲げられていたので熟読する。他に読んでいる人がいないが、皆さん仕組みが気にならないのか。読んでみると「なるほど」と唸る内容だった。

仕組みを簡単に説明すると、以下の通り。

1)紀州海道から北上した満潮流が淡路島で2つに別れる。

2)東の大阪方面に回った潮流が明石海峡を通ってぐるっと何かして鳴門海峡に南下する[A]。ここまで6時間かかる。

3)6時間たつと紀州海道は干潮になって鳴門海峡も干潮で潮流は南下する[B]

4)満潮の水量が多い[A]、干潮で水量の少ない[B]で海面に「高低差」が生じて、その境目で渦が発生する

仕組みを理解してからもう一度渦潮を見ると確かに高低差がある。これはスゴイな。なるほど大潮の時に渦が大きくなるわけだ。

30分ほど見学していると施設は人でいっぱい。今日は日曜日だったな。そろそろ退出することにする。駐車場に戻ると入場待ちのクルマが列になっている。人気の施設なんだろう。バイク位戻り一休みしつつ今日の予定を考える。日曜日なので混んでそうなので本州に渡るのは止めて淡路島一周コースにする。

再び高速に戻り鳴門大橋を渡りすぐのICで出る。ここから時計回りに淡路島を一周すうる。ネットによれば4時間ぐらいかかるので休憩を入れて5時間ぐらいか。海岸線をのんびりと走る。意外とクルマが多い。関西の有名ドライブルートかも。加えてバイクも多い。改造ハーレーの集団、普通の暴走族(この文化が全国共通なのが謎だ)、そしてカワサキZ系の集団が非常に多い。淡路島でミーティングでもあったのか。Z系は改造車も多いようで排気音も大きいしスピードも速い。ちょっと迷惑かも。とはいえ今日は箱根でSR400のミーティングをやっているので、人のことを言えた立場ではない。

バイクが多いので休憩できそうな場所はバイク集団がかならず居て、ちょっと物々しい雰囲気になっている。バイク仲間を作って群れるのは楽しいだろうけど、自分は人と関わりになりたくないからバイクに乗っている面倒くさい人。群れても一人でもバイク乗りは歓迎されないな。

休憩できそうもなくて気づけば明石大橋まで来てしまった。半分だ。大橋の根本に道の駅があるがバイク集団がスゴイので、その手前にあったコンビニに入る。バイクは無いがおじいさんの集団が喫煙飲酒していて、これまた嫌な雰囲気。ジロジロ見るので睨み返してしまった。お昼ごはんを買っている間に移動してくれたので良かった。こちらもサッサと食べて移動しよう。

海沿いの道と少しだけ峠があって走るのが楽しい。ツーリングマップルで勧めるのも分かる。天気は曇ったり晴れたりで、晴れた時に眺めのいい場所があればバイクを停めて写真を撮る、を繰り返していたら一周してしまった。近くにあった道の駅で二度目の昼ごはんで鯛茶漬けを頂く。シンプルだが美味しい。

ここからは今日の宿泊地の徳島のホテルに移動する。再び鳴門大橋を渡って徳島まで高速で移動。相変わらず徳島市内の道路はわかりにくいし運転は荒い。ホテル手前でガソリンを満タンにする。結局今日は高松からの移動を含めて250km弱走った。それで16時にホテル到着なので良い感じだ。

ホテルは前回のお遍路でも使った元プリンスホテル。屋根付きバイク置き場があって便利。建物も部屋も古めだが居心地は良い。コインランドリーが無いのがツライ。早々に部屋に引きこもってシャワーを浴びて一休み。別館にコンビニがあるのが嬉しい。TVをつけるとアニメをやっていて1時間ほど見てしまう。

6時半に上階のレストランを予約しておいたので夕食をホテルで食べる。外に出ても良いんだけど、なんだか億劫でね。部屋に引きこもるかバイクに乗るかの2通りだ。このホテルには日を開けてあと2回宿泊予定。

明日は高知へ移動する。高知中街道を西へ移動する。四国全体の天気予報は明日は晴れだが、明後日は雨。明後日の天気次第で予定は柔軟に。

遊びなので、やらなければならないことなど何もない。

四国ツーリング:1日目

昨日でバイクお遍路後半は終了。今日から四国ツーリング予定より2日早く終了してしまったので、宿泊予定のホテルの場所が微妙な感じになっている。こんなことなら予約しなければ良かったかもしれないが、全国旅行支援でホテルも満室が多いので、予約したのは良かったと思いたい。

今日は高松のホテルに連泊するので、高松発の高松着のツーリングになる。コースは昨晩考えてみた。

1)何もしないでホテルでゴロゴロする

ちょっともったいないけど、ずっと走りっぱなしは疲れがたまる。心身ともに休日にしよう

2)高松市内観光(バイクはホテルに置く)

栗林公園とか有名所もあるのでせっかくだから観光しよう

3)瀬戸大橋を渡って児島ジーンズストリートで買い物

児島まで1時間ちょっとで行ける。デニムを買って自宅に送ればいい

4)剣山ツーリング

高松から南に日本百名山なっている剣山がある。登山口までツーリングできる(ほぼ舗装林道でハードコース)

5)UFOライン

UFOラインはこの後の予定に入れているが、その日の天気予報が雨なので、晴れている今日行ってしまう。しかしかなり遠いのでUFOライン入り口まで高速道路を多用して3時間かかる。UFO出口から高松まで高速で2時間以上。かなりハードコース

UFOラインは天気予報が変わることを祈って5)は却下。1)2)もバイク乗れないのはさみしいし2)はたぶん疲れるので却下。

ジーンズストリートと剣山で悩んだけど剣山に決めた。ジーンズストリートはもう一日チャンスはあるので。

朝ごはんはホテルで7時ぐらいに食べる。昨日食べなかったうどんを頂く。生姜を入れると美味しい。カギをホテルに預けて出発。ガソリンは昨日満タンにしてある。

高松中央ICから高速で坂出ICまで走る。風は強めだがそれほど寒くない。IC降りてからR438を南東の美馬方面に走る。ツーリングマップルにあるように香川県内はとても走りやすく良い道だ。しかし徳島県内に入ると路面は荒れて道幅も狭く舗装林道のようになってくる。四国の道路は急に狭くなるので怖い。

美馬を超えて道路標識に剣山の文字が見え始めると完全に舗装林道になってくる。道幅は狭くクルマのすれ違いは場所を選ぶし、路面は荒れて砂利が浮いている。前を走るクルマの後ろに着いて走るので多少楽だったが、一人だったらハードだなあ。時々センターラインが出てくるが、すぐさま林道状態に戻る。ヘアピンカーブを繰り返して標高もかなり上がってくる。山の頂上はガスか雲がかかっていて、視界が多少悪くなりかけたら下りに入り、ほどなく目的地の剣山登山口にある剣神社に到着。かなりハードコースだったな。

登山口にありがちな平らな場所がほとんど無いのでバイクを置く場所をどうするかなと思ってが、道端のスペースがバイク置き場らしく10台ぐらい停まっていたので、その隅に停める。

ここから眺める山の斜面の紅葉は素晴らしくきれい。しかし気温は5度でものすごく寒い。途中のコンビニで貼るカイロをお腹にはっておいてよかった。

一休みしたいけど寒いので早々に出発する。ここから高松に戻るために、R438を東に進んでR492で北上してR193に入るコースにする。今来たコースを戻るのはイヤだな。

R438は舗装林道のままで神経を使ったが、R492は道幅も少し広がって走りやすく助かった。途中の穴吹でお昼ごはんに担々麺を頂いた。冷えた身体に温かくて辛い麺が効く。脇町からR193に変わり普通の道路になる。あぁ楽だなあ。こういう道路だと飛ばす輩が増えるので適宜先に行かせる。煽られて事故死したくはないから。

そのまま北上してホテルに15:30に到着。カギを頂いて部屋に行くとドアが開いている。ちょっと怖かったのでフロントに戻り状況を聞くと清掃中だったが今終わりました、とのこと。ホテルに戻るのが早すぎたのかもな。

再び部屋に戻りドアを開けると、部屋の中にオッサンがいて物凄く驚いた。どうやら清掃の人だったらしい。かなり怖かったな。女性宿泊客だったら事案だよ。加えてメモ用紙のところに置いてあった朝食券が無くなっている。確かに昨夜はほとんどのメモ用紙を消費してツーリングルートを考えてはいたが、残り少ないメモ用紙と一緒に捨てられたか。フロントに電話して朝食券が無いことを伝えると再発行して持ってきてくれるとのこと。持ってきてくれたフロントの人に、部屋の中に人がいた件を伝えると平謝りだった。トラブルではないだけど、びっくりしてしまったからな。

今日はホテルのレストランはハロウィンイベントで使えないので高松市街地に食べに出かける。その前にコインランドリーでお洗濯。明日の徳島のホテルにはコインランドリーが無いから。

 

明日の予定は未定。鳴門の渦潮を見に行く、淡路島一周ツーリングに行く、宝塚に行く、神戸に行く、どうしようか。