文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

四国ツーリング:4日目

昨日のUFOライン走破はそれなりに疲れたようで、ぐっすりと寝てしまった。珍しく夜中に起きることもなかった。UFOラインは良い景色だがちょっと疲れる。

天気予報の通り雨。この時期の四国は雨が少ない。昨年のお遍路でも1週間で夜だけ本格的に降っただけだった。時々スコールはあったけど。

しかし今日は一日中雨らしい。予定を考えなければな。次のホテルは愛媛の伊予の山奥で四国カルストの出口?に近い位置にある。高知から100kmぐらい。直行すると2時間ぐらいで到着してしまう。寄り道したかった海洋堂ミュージアムも四国自動車博物館も残念なことに休館日だった。仕方ないので高知県立美術館に行くことにする。

荷物をまとめてバッグにアウトドア用の防水ザックカバーを被せる。バイクに積み込んでいるとカブの女性も出てきてレインウエアを着込んでいる。聞くと川崎から来ていてお遍路を回っているとか。カブが50ccなので辛いと言っていた。徳島で借りたレンタルバイクらしい。お遍路の情報交換して出発していった。自分は防水ウエアなのでそのまま出発。しかし雨脚が強いのでレインウエアを着たほうが良かったかも。

美術館に到着すると常設展もシャガールも見られなくて、写真家の特別展だけだという。時間つぶしが目的なので内容は問わず写真展を見る。赤外線フィルムとストロボを使った作品でアラーキーっぽさを感じるが、微妙な距離感で被写体に手を伸ばしてもギリギリ届かない感じが独特だった。しかし最近の作品は距離感が近くて面白くなかった。80年代の距離感の作品は素晴らしいと思う。

美術館にカフェが併設されていたので、お昼ごはんを食べることにする。スープカレーを注文したが何故か石焼き容器で出てきて熱々のスープカレーを頂いた。食後にホットゆずも飲んだがはちみつも砂糖も入っていないストイックな飲み物だった。なんだかよその家のご飯を食べたような気分だ。

カフェでのんびりしてしまったので14時ぐらいに美術館を出発。レインウエア上下とレイングローブ、インナーダウンジャケットも着て万全装備。ちょっと暑いかと思ったが走り出してダウンを着て正解だと気づく。ここから高速も走るし山ルートもある。

ガソリンを入れてから高速に乗る。モンベルのレインウエアは優秀で水を弾いてくれる。バイク用のとは性能が違う。Yahoo!カーナビを使っていたがトンネルではGPSが拾えず止まってしまう。降りるICがトンネル出口すぐだったので、ナビが止まって降りそこねてしまった。仕方ないので次のICで降りてホテルを目指す。すると完全に山岳ルートで三桁国道の酷道も含む結構辛いルートになってしまった。それでも途中から比較的大きな酷道に戻れた。雨は止まないけどなんとか無事にホテルに到着。16時になっていた。

ホテルの屋根付き駐輪場が無かったので、屋根付きのスロープを使わせて頂いた。レインウエアとザックカバー、レイングローブなどの水気を切ってプラセームで水を拭き取ってからチェックインとなった。時間も手間もかかってしまった。雨だから仕方ない。

ホテルの部屋はツインだったので、レインウエアなどを乾かすのに楽だった。サイドバッグのザックカバーの内側に水が溜まっていたようで、サイドバッグの中に少し浸水していた。サイドバッグも防水仕様だけど水に浸かっていたらだめだよな。

バッグの中身を全部だして乾かすように並べている。ヘルメットもバイザーとシールドを外して乾かす。本格的な雨だったけど、装備は万全だったな。レッグバッグも防水のにしておけばよかった。

山奥のホテルなので夕飯付きにしてある。併設のレストランというか食堂は庶民的なお値段で普通の料理がメニューに並ぶ。チキンカツカレーとフルーツパフェを頂いた。酷い組み合わせだがどちらも普通に美味しい。特別な地元料理より普通の料理が嬉しい。

明日から天気が良いらしい。今日行かれなかった四国カルストに行くか?四国最東端の佐多岬に行くか?カルスト疲れそうだから海沿いの岬に行くかなあ。