文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

九州Touring : 5日目

少し早めに目が覚める。ベッドでウダウダしてから支度する。日が昇りきっていないので窓の外は薄暗い。雲は多いが日が出れば消えるだろう。天気予報は晴れだ。7時前に朝食を頂く。少し凝った朝食で小皿に様々な地元食材が並んでいる。少し頂いて、あとはご飯と味噌汁、ミルクコーヒー、果物にパイナップルも頂く。ドーミーインはルートインより少し高いだけあって、 少し気が利いている。


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朝食後に荷物をまとめてチェックアウトする。SR400号に乗る前にタイヤエアを充填する。KIJIMA製の電動エアポンプを使ってみるが、エアバルブがねじ込み式なので充填後に外すときにエアが漏れてしまう。エアバルブだけ交換だな。

今日のルートは日南海岸経由で佐多岬に行き、その後は鹿児島のホテルに直行。鹿児島には桜島からフェリーに乗る。簡単なルートだ。

ナビに佐多岬をセットすると意外と遠い。到着は昼過ぎだな。今回のツーリングで分かったのは、九州は東西に狭く、南北に非常に長い。というか南北に移動するのに時間がかかりすぎる。時間は若干気になるが最初から反対方向のシーガイアに向かう。ずっと昔に学会の研修会でシーガイアに宿泊して、周辺を自転車で散策したことがある。少しその残滓を感じたいのだ。シーガイアまで意外と遠くて時間がかかったが、近くのフェリー乗り場の記憶が蘇ってきた。あれから、たぶん、20年ぐらい過ぎている。

ここから佐多岬に向かう。クルマは流れているので快調に走る。眺めも良いし、海岸線も美しい、パームツリーもいい感じ。しかし、一向に距離が縮まらない。それでも健康優先で1時間に1回ぐらい休憩を入れる。


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11時前に道の駅串田で休憩していたが、食堂が開くので少し早い昼食にする。オススメのブリ丼を頂いた。辛味噌ダレで食べるブリはとても美味しい。昨日のフグに続いて美味しいものを食べてしまった。


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宮崎県内はパームツリーやソテツが植わっていて南国の雰囲気がある。既視感あるな?と思ったら伊豆の下田周辺だった。気候も似たような感じだし、海沿いの風景も似ている。


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 温暖な気候なんだろうな。読売ジャイアンツのキャンプ地や西武ライオンズのキャンプ地もあった。練習を見に行く人がいるんだろうなあ。丁寧な案内が出ていた。
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鹿児島県に入るとパームツリーが消えるので分かりやすい。交通量も少ないので快調に飛ばすが時間がかかる。直線距離ならもっと近いのだが、とにかく道路がクネクネしている。走っていて楽しいのだが、時間が限られているし、焦りは禁物だし、中々のジレンマだな。

それでも14時ぐらいに佐多岬に到着。この写真を撮りたかった(笑)完全な逆行で写りは悪い。今回のツーリングの目的の一つだ。


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この碑の少し先に駐車場があり、バイク置き場もあるがかなりの前下がりになっている。バイク乗らない人が設計したんだろう。注意してバックで駐車する。


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この写真に小さく写っている展望台までは徒歩なので、ここで止めておく。売店で記念のステッカーを買う。GlobeTrotterに貼ろう。
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ここから鹿児島のホテルまで直行する。Google Mapsだと3時間弱かかる計算なので、17時過ぎには到着できそうだ。出来るだけ明るいうちにチェックインしたい。ひたすらに鹿児島を目指して休憩を入れつつ走る。錦江湾の東側海岸線を走るので、徐々に桜島が見えてくる。この距離から大きく見えるということは、相当大きのか?活火山で火山灰が降ることがある、程度の情報しか持っていない。実際にみるのは初めてだ。


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桜島近くまで来てみて、本当に驚いた。大きい!煙が出ている!なんだかスゴイ!阿蘇山カルデラもすごかったが(高千穂峡はスゴクなかった)、桜島はスゴイな。鹿児島へは桜島港からフェリーで渡る。桜島の周遊道路を走ると、バス停が頑丈なコンクリートで出来ていて待避所を兼ねているし、小中学生がヘルメットかぶって下校しているし、火山灰注意の看板あるし、なんだか非日常な日常ですごく驚いた。表現は悪いが、活火山の近くで生活しているんだな。いや本当に驚いた。百聞は一見にしかず、とはこのことだ。やはり色々なものを見ておくべきだ。


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桜島のフェリー乗り場は高速のような料金所ゲートでフェリー料金を支払って待機場所で待つスタイル。久里浜金谷フェリーもこのくらいに簡素化して欲しい。桜島フェリーは24時間20分ぐらいの間隔で運行されているらしい。完全に橋の代わりだな。


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フェリーに乗り込むと特に壁に固定することも無く、普通にバイクを止めて終わり。荷物も積みっぱなしで、ヘルメットだけ持って客室に上がる。すぐに出航して10分ほどで鹿児島に到着する。さて、どのタイミングでバイクに戻るのかな?と思って少し早めに戻ろうかと周囲を伺うと、あれ?クルマの中に人が居る。もしかして、最初から降りてないで、ずっとクルマの中に居るのかも。他のバイクの人も準備完了という感じ。自分も急いでバイクにまたがりエンジン始動する準備だけ済ます。こういう時にセルモーターが欲しい。バイクはクルマの先頭に居るのでキックスタート失敗するとヒドイことになる。無事に一発起動してホッとするまもなくフェリーを下船。

フェリー乗り場から今日の宿泊地である城山ホテルに移動。山の上にある皇室も宿泊する由緒ある巨大ホテルらしい。エントランスにドアマンが居たので、バイク置き場を聞くと遠くの立体駐車場を示された。予約時にエントランスに停める許可を得ている旨を説明して、確認してもらい、無事エントランスの近くにバイクを止めて頂けた。

チェックイン時に夕食を聞くとホテルのレストランは8箇所あるそうだ。スゴイね。中華料理のレストランを予約して、それまではホテルの温泉に入る。露天風呂から桜島が見えるらしい。入浴中でメガネが無いので何も見えないが。アルカリが強そうな水質だったので早めに上がる。温泉らしい温泉に入ると湯あたりしやすいのだ。

中華レストランは本格的な雰囲気。コース料理は2名様から、アラカルトは3人前ぐらい、と一人で食べられる料理は麺類ぐらいしかない。ウェイターに相談したらコースを1人分でも大丈夫とのことなので、一人でコース料理を頂いた。すごく美味という感じではないが、丁寧に作ってある感じ。料理よりも周囲のテーブルが騒がしくて落ち着かないので早めに切り上げて部屋に戻った。中華は失敗だったか。鉄板焼にすれば良かったか。

明日は鹿児島から長崎に向かう。途中、このツーリングの目的の一つ、天草四郎資料館に立ち寄る。フェリーを何度か使うことになるだろう。時間が合えば良いのだが。