文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

SR400: 北海道ツーリング8日目

帯広のホテルはインターハイの剣道関係者が多数宿泊しているようで、朝食会場は剣道関係者と思われる男女で一杯だった。誰か来るたびにほぼ全てのテーブルに挨拶に周り、大きな声で会話が弾む。彼らは自らは礼儀正しいと思っているのだろうなあ。なんとも居心地の悪い朝食になってしまった。
部屋に戻り天気予報を確認する。今日のコースの道南は雨は振らなそう。反対に道北は大雨。雨がそれて良かった。ならばと襟裳岬を目指すことにする。帯広から襟裳岬まで127km で所要時間は2時間と少し(Google Mapsによる)、襟裳岬から苫小牧フェリーターミナルまでは176km で3時間と少し。フェリーの集合時間は16:20なので襟裳岬を観光して休憩多めでも余裕がありそう。

08:00にホテルを出発。高速道路の無料区間を走って南下する。忠類ICで降りて、初日に泊まった道の駅忠類で休憩。ここのホテルは温泉を含めて今回の北海道ツーリングで一番良かったな。そこから一般道を走って南下して、黄金道路を走る。ここはツーリングマップルでもお勧めしているだけあって、とても良い道路だ。伊豆の海岸線みたいな雰囲気もあり、高知の海岸線のような大らかな雰囲気もある。

襟裳岬に到着するとバイクが多数いる。観光名所だな。以前に来た時よりきれいになっている。お目当ての「襟裳岬」の歌碑が目立たなくなっている。となりに島倉千代子の歌碑もあった。前回来た時は気が付かなかったのか記憶が無いのか。

後は苫小牧のフェリーターミナルに直行するだけ。ひたすら走るのみだ。途中セコマで昼食を取る。今頃わかったがホットシェフと看板が出ているセコマはおにぎりが美味しい。昨年は一度に2つ食べたが、今年は一つだけだ。胃が小さくなったのか。食べた後は直ぐに高速道路に入る。左右には北海道の風景が広がる。この眺めももうすぐお別れだな。また来年来られるだろうか。
今回のツーリングで分かったことは高速道路は退屈だということだ。インカムを付けて高速道路だけでも音楽を聞くべきだろうか。せっかくShoei Neotech-IIを遣っていて専用のインカムまで発売されているのだからインカム使うべきだよなあ。

苫小牧には15:00に到着。時間があるのでAEONにいってお土産を追加する。会社へのお土産を忘れていたので追加する。全て配送をお願いした。駐車場へ戻るとSR400のサイドスタンドがアスファルトにめり込んでいる。暑さでアスファルトが柔らかくなってサイドスタンドがめり込む話は聞いていたが、本当にめり込むのだな。よく見ると柔らかいアスファルトと硬いアスファルトがあるようだ。SR400を慎重に動かして硬いアスファルトの上でキック起動させた。柔らかい上だとキックしたら倒れそうだ。

フェリーターミナルにはすでに多数のバイクが並んでいる。行きのフェリーでは10台もなかったのに。乗船手続きをQRコードで済ませて少し散歩する。大型フェリーが3隻も泊まっている。良い眺めだ。ほどなくバイク乗船のアナウンスがあった。若いバイク乗りが多いな。良いことだ。ジジイばかりではバイク産業が死んでしまう。若い人はバイクに乗って欲しいな。ウザい感じのジジイ、ヤンキーオヤジも多いけど、バイク乗りは増えてほしいな。

フェリーの部屋は行きと同じ個室。この個室は良い。対価を払う価値がある。欲を言えば窓のある部屋が良いけど。カプセルタイプのコンフォートには戻れないなあ。部屋で食事したりくつろいだりできるのは大変に素晴らしいことだ。TVやタブレットの映像もイヤホン無しで聞けるし。
部屋に入り急ぎ着替えて風呂に入る。同じことを考える人が多いのか。お風呂は少し混雑気味。直ぐに上がってフェリーのレストランで夕食を頂く。まだフェリーは動いていないので港の風景を見ながら食べるのだが、それもまた良し。早めに食べ終えて個室に戻る。TVの映画チャンネルに合わせると行きと同じトップガンマーベリックをやっている。ついつい見てしまうな。面白いストーリーだ。少しフェリーが揺れだした。出港したのだな。明日の昼過ぎには大洗だ。そこから帰宅までが北海道ツーリングだ。