文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

SR400でお遍路に行けるか考えてみる

SR400号でお遍路に行ってみたいと思っていた。そんなに信心深い訳ではないが、一度ぐらいは行ってみたいと。本来は徒歩らしいが、そんなに時間はかけられないし、そんなに足腰も丈夫ではない。先日の大雄山最乗寺奥の院で思い知った。なのでSR400号でお遍路に行ければと。

楽しくバイクに乗れる時間はそんなに長くはないので、具体的な計画を立てようと思っている。まずは情報収集ということで書籍を集めている。ネットにも多数情報があるが、書籍の情報は古いかもしれないが、それなりに精査されていると思うのだ。特に旅行の情報は精査されていることが大事だ。

クルマやバイクでお遍路に行くなら、この本は外せないようだ。寺院の駐車場の位置が図示されているのは素晴らしい。基本的にはクルマ移動が前提になっているので、離合できない細い道は避けるルートも示されている。バイクなら大丈夫そうだ。

まっぷるのお遍路本。食事の情報が載っているので貴重。それ以外はあんまり役に立たないが、情報補完のため手元に欲しい。

必要最低限の情報がまとまって、サイズも小さく軽い本なので、実際に持ち歩くには良いだろうと購入。昭文社なので地図情報は安心感がある。

 

四国への移動手段はSR400で自走すると、Google mapsで計算すると、約600kmになる。休憩時間と食事時間など入れると12時間ぐらいかかるだろう。ずっと高速道路なので一日で走りきれる距離だと思うが、その翌日からお遍路と考えると体力的ちょっと辛いかなあ。そうなるとフェリーで四国は徳島に入るルートがある。

TOP│東京,徳島,北九州のフェリーならオーシャン東九フェリー

費用は750cc未満二輪車込で22,240円。ベッド付きなので高くはない。夜に東京港を出て徳島に昼過ぎに到着する。帰りは、昼前に徳島を出て朝に東京港に到着する。

 

時期は10月か11月に行ければと思っている。12月では寒いだろうし。

 

生きているうちに、やれることをやろう。

SR400: ヤビツ峠に行く

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天気予報は台風一過で快晴なのでSR400で走ることにした。前日までの仕事の疲れが残っているので近場まで。できれば今のうちに山梨や長野に生きたいのだけれど、近場でもそれなりに楽しめる場所はある。

日の出が遅くなっているので7:30に出発。ガソリンは残りがあったのでそのまま東名に乗る。新東名に入ってスグの伊勢原大山ICで降りる。今はここが終点。まずは大山ケーブルカー駅まで行く。このルートは短いけれど走っていて気持ちが良い。駅近くのバスターミナルでUターンして、

次はヤビツ峠に行く。本来は秦野から宮ヶ瀬ダムまで行けるが数年前の崩落で現在は途中までで通行止め。ヤビツ峠レストハウスの駐車場まで行くことにする。道幅は狭いが、激坂では無いためか、自転車やランニングの人が多い。道幅が狭いのに路線バスがレストハウスまで運行しているのは知らなかった。バイクが少ないのは宮ヶ瀬まで抜けられないからだろう。路面は昨日の台風の影響なのか、それとも普段からこんな感じなのか、路面全体に針葉樹の葉ば体積していて、非常に走りにくい。しかも昨日の雨でぬかるんだ状態で滑りやすい。これはマズイなあと思いながら、ほぼ徐行に近い状態で走る。眼下には秦野市街地が見えて良い眺め。路面が良ければ最高だな。

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ほどなくしてレストハウスの駐車場に到着。バイク駐輪場は無いので、開いている場所に止める。ここにクルマを止めてハイキングコースに行く人が多いようだ。自分も健康のためにハイキングでもしたほうが良いのだろう。体力の衰えを感じることが多い。

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一休みしてから峠を下ることにする。途中の菜の花展望台で小休止。こういう駐車スペースは傾斜していることが多い。前回、それも原因でキックスタートしたら転倒した。以来、駐車スペースの傾斜には敏感になっている。以前に仕事場の写真部でここからの夜景を撮った人がいた。確かに良い景色だな。真鶴半島から江ノ島まで一望できる。双眼鏡を持ってくれば良かったが、バイクで双眼鏡を運ぶと振動で双眼鏡が壊れそうだ。特にSR400は振動がヒドイからな。

再スタートしようとして、ふとSR400を見ると、エンジンガードとフロントのフレームあたりに針葉樹の落ち葉がビッシリとついている。これはマズイ。というか汚らしい。帰宅したら洗車しなければな。

次の目的地は大雄山最乗寺。R246で渋沢駅前まで出て、そこから渋沢駅前に出て県道709で大雄山に向かう。このあたりは快走路があって嬉しい。大雄山は紅葉の季節に行くと非常に美しい。今は少し季節が早いけど、いつ行っても良い雰囲気の場所だ。

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最乗寺は何度か来たことがある。その時は本堂に礼拝しただけだが、今日は時間もあるし天気も良いので奥の院まで行くことにする。山の上にあって長い階段らしいので敬遠していたが、ヤビツ峠でハイキングに行く人を見て、少しは自分も運動しなければと思ったのだ。

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しかし体力の衰えは自分の想像以上で、この階段を登りきるまでに何度も休憩した。他の人は休憩なしに登っているのに。自分の服装が運動向きでなく、エンジニアブーツにニーシンプロテクター付きのヘビーオンスデニム、インナープロテクターにKADOYAのごつい革ジャン、と服の重量だけで何キロあるのか?という悪条件。しかも飲み物を買い忘れて、途中で完全に喉が乾ききってしまって、少し痛くなってしまった。

なんとか登りきって10分ほど休憩。このときほど自販機が欲しかったことはない。少し体力が回復してから奥の院にお参りして、下り坂オンリーの帰路で本堂まで戻ってきた。自販機を見つけて速攻でスポーツドリンクを買って一気飲みして、脱力状態で本気の休憩。本当に体力が無いなあ。持久力も筋力も無い。ヤバいなあ。運動しなければなあ。でも、新型コロナがあるのでスポーツジムやプールに行きにくいしなあ。何か対策を考えねば。

少し体力が戻ってきたので大雄山を下る。まだお昼時間なので箱根に行くかと考えたが、洗車もすることを考えて帰宅することにする。大雄山から広域農道を走ると小田原市街に出る。これも良い快走路だ。小田原からは西湘BPを走る。交通量が少ないのでノンビリと海を眺めながら制限速度で流す。少し風が強いが海の青がキレイだ。10月は良いねえ。バイクの季節だわ。

役職定年

弊社のルールではXX歳になった半期末(9月末、3月末)で役職、グループ長やチーム長を辞することになる。グループ長の上の役職である部門長にはこのルールは適用されず、XX+N歳で役職定年になる。役職定年になると部門組織をマネジメントするポジション(役職)ではなくなる。

自分はグループ長だった。その前のチーム長の期間を合わせると10数年間ぐらいマネジメントするポジションに就いていた。

役職定年になったことを、仕事場のある人は「残念でしたね」と言い、ある人は「お疲れさまでした」と言う。前者や役職=マネジメントをやったことがない人に多く、後者は元役職者が多い。やったことがない人は、マネジメントに多大な期待をしていて、権力があってやりたい放題で、給料も沢山頂いていると思っているのだろう。やったことがある人は、マネジメントの辛さや重圧、ストレス、そして「大して給料が増えない」ことも知っているので「お疲れさまでした」と。

昨日で自分は役職定年になった。

人に指示を出したり、評価を決めたり、管理したりするイヤな仕事をすることは無い。人前で話すのは苦手ではないが、多い時で数十人のメンバーを束ねる仕事は、正直シンドイことが多かった。

指示命令を出す、人に何かを頼むのは苦手というか面倒なので、自分でやったほうが早いと考えてしまう。それだとメンバーの育成にならないからと、各メンバーに合わせた仕事を作って与えるようになった。後はメンバーの自主性に任せる。それで少しは組織が回り始めたと考えていたが、上層部から見ると「メンバーに甘い」「もっと厳しく指導しろ」と言われ続けていた。それを無視し続けてきたけど、そういうことも無くなる。

役職定年後は、弊社ルールでは専門職っぽい役割となる。再び研究技術に直接触れる仕事に戻りたいと思っている。新しいグループ長には色々と引き継ぎをするが、1,2ヶ月かけてノンビリやれば良いかな。

役職定年の初日は、他の事業所まで「小さな荷物を届ける」だけ。かなり気楽なポジションになったはずなんだけど、あんまり実感は無い。

ペンチでホチキス外し

頭割ってホチキス4個止め - 文書生活 : TEXT LIFE

頭にホチキス4個付けて生活するのにも慣れた。なんてことはなくて、違和感を抱えたまま生活している。お風呂に入る時に絆創膏を外して、お風呂から出たら絆創膏に化膿止めの軟膏を付けて、それをホチキス4個の上につけている。自分では出来なくて、ワイフに絆創膏を着けてもらっている。ワイフは毎日グロいホチキスを見ることになってしまい、誠に申し訳ない気持ちで一杯だ。

今日で頭を割って一週間たった。それまでは怪我を理由に在宅勤務を続けていたのだが、午前中は部門の運営会、午後は上期末のレビュー会があるので仕方なく仕事場へ行く。15:00まで仕事して、予定通りホチキスを外すために病院へ。受付に行くと診察券を出す前に「あら◯◯さん、今日は抜糸ね」と言われる。顔と名前を覚えられている。まあ、仕方ないねえ。しばらく待合室で待っていると診察室ではなく処置室から呼ばれる。ワイフに貼ってもらった絆創膏を剥がされて、軽く消毒していただく。「先生が来るまで少し待っていて下さいね」と、処置室に良くおいてあるステンレス製のそら豆型の皿を目の前に置くのだが、その上にビニールパウチに入った「ペンチとニッパの中間」みたいな器具を置く。これでホチキス外す?なんとも派手な工具だな。プラモのライナー外すニッパだって、もう少し優しい雰囲気なのに。

CTを見たら、頭部のホチキスはお肉に食い込んで内側に曲がっている。しっかりとキズを押さえている状態だ。なので、普通にペンチでホチキスを引っ張ればお肉を引き裂きながら外れていくはずだ。紙に止まっているホチキスを引っ張れば紙が破れるのと同じだ。なので、ホチキスの上側を切断して2つに分離してから引き抜けばお肉は引き裂かれることはないので、一つのホチキスに対して3つの作業、切断、右側引き抜き、左側引き抜き、で構成されるはずだ。そうに違いない!

ほどなく先生が来てキズの状態を確認。「キレイに治ってきていますね」「じゃあ外しますよぉ」とズボッ、ズボッ、ズボッ、ズボッ。あれ、ホチキス4個で、一つのホチキスに対して3つの作業じゃないのね?「はい全部取れましたよ」「ちょっと血が滲んでいるので絆創膏はっときますねえ」

なんだか、むりやりホチキスをペンチで引き抜かれた感じだわ。結構痛かったし。血も滲んでるし。トホホ。「今日はお風呂でキレイにしてくださいね」「絆創膏はもう不要です」血が滲んでいるじゃないかなあ?大丈夫なのか?「2ヶ月ぐらいしてから脳内出血する場合があるので、その時は来てください」とのことだが、そんなの自分じゃわからないのよ。腕が動かなくなったとか、足がしびれて動かないとか、そういう状態のことを言っているかな。もう乱暴なんだが、腕は確かな先生なので、先生の言うことを信じて「ありがとうございました」と処置室を後にした。

看護師の人から「そういえば、あの日はあなたと同じような、スキンヘッドの人が頭を割ってしまってねえ」「なにかあった日なのかしら」いや、何も無いから。そういう日じゃないからな。

会計を済ませて、ついでにいつも飲んでる薬の処方箋も出してもらって病院を後にした。とりあえず治った。これでヘルメットをかぶるのもOKだろう。少し怖いので、インナーキャップをかぶってヘルメットをかぶるようにしよう。

頭割ってホチキス4個止め

怪我をしてしまった。バイクではなく家庭内で。上の方にある戸棚の扉の角に頭を思いっきりぶつけて、いわゆる裂傷になった。スキンヘッドなので毛髪のクッション無し。しかも戸棚の設計は25年以上前なので、思いっきり尖っている。その尖った角が頭に刺さったのだろう。

頭皮の裂傷なので当たり前だけど出血する。知っている人は多いですが、おでことか頭皮とかが切れると出血がヒドイ。小さなキズでもドバドバ出血する。年配の人はプロレスラーのアブドーラザブッチャーを思い出して欲しい。試合の後半あたりで、おでこに傷が出来て派手に出血していたと思う。

ぶつけた瞬間はイタッと大きな声が出たが、その後はそれほど痛くはない。正確に言えばジワジワと痛い感じ。とっさに手で抑えて、その手を見ると血だらけ。不謹慎だが往年の刑事ドラマ「太陽にほえろ」の若手刑事の殉職シーンを思い出した「なんじゃこりゃ」。

洗面所に行ってタオルで抑えて、ワイフを呼んだ「怪我しちゃったよ」と。ワイフは小さな悲鳴をあげて、ワタワタと動いているけど特に何も出来ない。あぁ、私の怪我の状態が悪いんだろうなあ。タオルを外してみると、真っ赤に染まっている。これで何CCなんだろうか?かと「ナンシーおじさん」のようなことを考えた。とりあえず洗面所のシンクに真っ赤なタオルを入れて、新しいタオルに交換してふと鏡を見ると、顔半分が血に染まっている。そりゃ悲鳴も出るよなあ。

ワイフは救急車とか言っているけどその気持も分かる。分かるが意識はあるので、ワイフにかかりつけの病院に電話で怪我の治療が出来るか確認するようお願いするが、ワタワタしていて出来ない。仕方ないので自分で電話すると「タオルで強く抑えてすぐ来て下さい」とのこと。ワイフはタクシーを呼ぼうとしているが、タクシー捕まらないようなので、歩いて行くことにする。

とりあえず顔面の流血だけは拭いて、頭にタオルを載せて両手で抑えて病院まで歩く。病院までは徒歩10分ぐらい。結構血が出たからか、若干足元がふらつくけどまあ大丈夫っぽい。そのまま歩いて病院まで無事に到着。後から考えると途中で昏倒する可能性があったので危なかったなあ。

待合室は満員。ワクチン接種の人とかご老人がたが多数いたので、座る場所が無くてそのまま突っ立っていた。受付の人が私を見つけて「◯◯さんね、少し待っていて下さい」と言われて、そのまま待合室に突っ立っていた。すると周囲からの視線が痛い。なんだかスゴくジロジロと見られる。私は不審者か?その通りだと後に気がつくけど、その時は何もわからなかった。なんで見ているんだ?

スグに呼ばれて処置室へ。タオルを外して看護師さんに消毒してもらった。診察券とか保険証を出してないけど「そんなの後で良いからね」とテキパキと作業される。その後、少し廊下で待っていたら呼ばれて診察室に入る。若い先生にキズをみてもらって「あー、結構キズが深いねえ」「縫ったほうが良さそうだけど、どうします?」と聞かれて、治療方針に選択肢があるのかと疑問に思ったが「縫って下さい」とお願いする。

すると「縫うよりホチキスの方が良いかな」と「麻酔無しで良いよね」と「ちょっと我慢してねえ」と。いや、ホチキス聞いてないから、選択肢に無かったから(笑)。とか思った時には作業開始。バッツン、バッツンと本当にホチキスを打つ音が頭頂部で聞こえてくる。3個ホチキス打ったところで「もう一個打っとこうか」と最後にバッツン。合計4個のホチキスを打たれた。

その後に頭蓋骨骨折と内出血の疑いもあるのでCTスキャンを撮影。自分の頭部の輪切り写真を見せられて、キレイにホチキス止めされていることを目視で確認した。「内出血していると白く映るんですけど大丈夫そうですね」とのこと。骨も割れてない。明後日は消毒に、一週間後にホチキスを外すため、来院するように告げられる。今日は頭にどでかい消毒綿を付けているけど、明日から「普通のバンドエイドで良いよ」とのこと。本当かよ。

診察室を出て、受け付けの前で会計を待っていたら、幼稚園児がガン見してくる。ご老人たちもジロと見てから視線を外して、またジロと見てくる。なんだよ、と思ったが、その時は部屋着の作務衣を着ていて、スキンヘッドで頭に大きな脱脂綿が乗っかっていた。後で気がついたが、耳のあたりから後頭部が血だらけだった。ヘンな服着たボウズが血を流してたら、そりゃ見るよねえ。幼稚園児のトラウマになったかもな。すみません。

自宅の鏡で顔だけ血を拭ったが、横と後ろは気が付かなった。マスクも赤く染まってたな。看護師も先生も言ってくれれば良いのに。PayPayで会計を済ませて、帰ろうとしたらワイフから連絡受けた実父がクルマで迎えに来てた。歩いて10分だけど、クルマに乗って帰宅。ぶつけた戸棚の扉を見たら血がついていたので、キレイに拭き取った。幸いにも床とか服にはあんまり血がついてない様子。

その日と翌日は自宅で休んで、2日後の午前中に消毒のため通院。院長先生にキズの具合を見ていただいて「キレイについてますね」と「自分で見ます?」と鏡を渡された。見ると一直線のキズとホチキス4個が見える。これじゃフランケンシュタインだよ。キズが残りそうだなあ。まあ良いか。消毒して化膿止めの軟膏だしてもらった。キズのあたりが鈍く痛むが、偏頭痛なのかキズの痛みなのか判別出来ない。普段から頭痛がしているので、こういう時には痛みの耐性があるのは悪いことではない。

とりあえずホチキスが外れて、キズが癒えるまではおとなしくしていよう。バイクのヘルメットもキズに触るだろうしなあ。10月半ばまではバイクはお休みかも。一番良い季節なのに残念だが、このぐらいで済んで良かったのかも。頭蓋骨が割れなくて良かったと思いたい。

SR400: 立ちゴケ: サイドスタンド立ち過ぎ問題

立ちごけしてしまった。。。キックした時にそのまま右に倒れ始めて、右足で耐えられず。そのまま倒れてしまった。幸いにも怪我は無く、SR400号は凹みや破損も無く、小さなキズだけで済んだ。

バイクを一度倒すとエンジン始動が上手く行かないことがある。前に乗っていたW400号が倒れた時にもセルモーター回すのに時間がかかった。当然、SR400号もそうなるだろう(セルモーター無いけど)と。立ちごけした場所でもう一度エンジン始動するのはリスク高いので、SR400号を押して「少し左側に傾いた前上がりの場所」を探して、サイドスタンドを立てて、ステップに立ち上がり基本通りに数回キックしたら始動した。良かった。

走り出して、少しブレーキレバーに違和感があったが大きな問題は無かったのでそのまま帰宅した。帰宅してみて良く観察すると、若干ブレーキレバーが曲がったような気がする。幸いにも予備のレバー(キタコのショートリーチレバーを愛用)があったので、取り外して比較すると先端のみが10[mm]程度曲がっている。2つ重ねてみるとこんな感じ。下が新品、上が曲がったレバー。

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拡大してみるとこんな感じ。

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このぐらいの曲がりなら、操作性に大きな影響は無い。しかしアルミ製で可塑性の無い素材が一度曲がったら「既に負けている」状態なので、継続して利用するのは怖い。次に同じ負荷がかかったらポッキリ折れる。少しもったいない気もするが、新品に交換することにした。

あとマフラーカバーに若干スリキズがはいってしまった。まあ目立たないから良いかな。気になるからマフラーカバーだけ純正部品に交換しても良いし、もしかしたらマフラー交換するかもしれないしな。

立ちごけした原因は分かっている。「ツーリング中に道に迷った」のが第一の原因。道に迷うと焦るんだよねえ。気持ちにゆとりがなくなってしまう。以前にもW400号の時に山中で迷ってUターンしようとしてコケた。今回は、山道の行き止まりにあった霊園の駐車場に停めてトイレ休憩して再スタートしようとキックした時にコケた。

山中の駐車場は一見平らでも傾いていることが多い。前下がりで駐車するとバイクを出しにくいので、とても気をつけていて、今回も止めそうになったら前下がりに気がついて、急ぎターンして後ろからバイクを駐車スペースに入れた。しかし、この前下がりが予想以上に傾きがキツくて、キックしようとした時にサイドスタンドがズリズリと後ろに下がるぐらいだった。ここでセンタースタンドに変えればよかったんだけど、大丈夫だろうとキックした。この時に前下がりに気を取られていて、「右側が下がっていることに気が付かなかった」のだろう。これが第二の原因だろう。

言い訳だけど、右側が傾いていれば、サイドスタンドをかけた時に気が付きそうなものなんだけどな。迷って焦って気が付かなかったのだろう。バイクは気持ちで乗るものだからな。反省している。

 

これも言い訳になってしまうが、SR400のサイドスタンドが甘い、サイドスタンドが立ちすぎているのは仕様らしい。YSPの人からも「サイドスタンドのかかりが悪いので注意してくださいね」と言われていた。SR400のサイドスタンドはもう少しなんとかならんのかな。加えてセンタースタンドもかけにくいし。

この課題にいろいろな方法で対応しようとしてくれている人もいる。

kandh.co.jp

blog.livedoor.jp

blog.livedoor.jp

上記のブログを読むと、15[mm]程度短縮するとちょうど良い感じになるらしい。K&Hさんのブログにあるように、サイドスタンドをもう少し前に出すのも良い対策だと思う。ノーマルのサイドスタンドだと、バイクが少しでも前に出るとサイドスタンドがパタンとたたまれてしまうからね。

オプションパーツにショートタイプのサイドスタンドもあるが、これらは30[mm]程度短縮している。主にローダウンサスや18[inch] -> 17[inch]化した時の対策パーツと思われる。なので、ちょっと短すぎるんだよねえ。これにBORE-ACEのサイドスタンドブーツは15[mm]UPするらしいので、取り付けるとちょうど良いのかも。

サイドスタンド ブーツ SSB | BORE-ACE ネットショップ

顕在化している課題なので、何かしら対策が必要だよねえ。キック始動のSR400なので、始動のたびに細かい気を使うのはイヤだなあ。

SR400: AliexpressでSR400のブレーキ&クラッチレバーセットを買ってみた

新型コロナウイルスのまん延で緊急事態宣言が解除されないので、暇つぶしにAliExpressを眺めていると、とんでもなく楽しそうなオモチャや、日本では売ってない「こんなのあったの?」というような商品があったりする。しかしAliExpressなので品質は期待できないが、お値段が安いのでちょっとネタで買っても良いかなあと思ってしまう。

愛車SR400号は設計が古いので、ブレーキレバーもクラッチレバーも調整機能が無い。調整機能があるサードパーティ製のオプションも無い。元々SR400のエンジンはXT500がベースになっていると言われていて、クラッチはXT500のままだとか。なのでクラッチは決して軽い方ではなく、どちらかといえば重いほうだ。

最新のバイクは油圧クラッチだったりしてとても軽いらしい。羨ましいねえ。調整機能は無くとも、クラッチの引きが軽くなるクラッチレバーぐらいオプションで出せばいいのにねえ。唯一あるのはKITACOのショートリーチレバーぐらい。これは愛用しているがとても良いのでSR400オーナーに是非オススメしたい。

話をAliExpressに戻すと、AliExpressにはSR400のオプションが売っている。その中に調整機能付きブレーキ&クラッチレバーのセットがある。本当にSR400に対応しているの?大丈夫なのか?と疑問は尽きないがお値段が安いので買ってみることにした。まあ怪しいけどねえ。

AliExpressの納期は全く当てにならないので、気長に待っていたら忘れた頃に届いた。もちろんFrom Chinaだ。開封してみるとプチプチビニールに包まれて、一応、それっぽい雰囲気のが入っている。注文した商品が届いたっぽい。

まずはクラッチレバーから見てみる。

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上がSR400純正のクラッチレバーでアルミ製。下が届いたクラッチレバー。真ん中あたりにあるノブでハンドルとクラッチの隙間を調節可能。取り付け部分の形状は純正と良く似ていて、ノギスで計測すると誤差は0.5mmぐらい。ただし、クラッチワイヤーのタイコとレバーの軸穴の距離が純正より短い、2.5mmぐらい短い。ということは、クラッチの引きは重くなり、少ない操作でクラッチが切れるようになる、ということだ。これでは意味が無いなあ。

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可動部分のナットは緩み止めナットが使われているようで、おもったより品質は悪くない。転倒した時にレバーが折れないように折り曲げ機構がついているが、ここの動作も悪くない。レバーが短いので操作性が変わるかもしれないが、自分の場合にはクラッチレバーを引く時に指2本  or 3本なので、あんまり変わらないかな。

調節機能を動かしてハンドルとレバーの位置を最短にすると、KITACOショートリーチレバーと同じぐらいになる。だったらKITACOを使うよねえ。ちょっと残念。材質はスチールみたいで、純正品とくらべるとかなり重たい感じ。その分、カチッとした動作になるかもしれないが、まあ取り付けは止めたほうがいいだろう。

そしてブレーキレバーの方は

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基本的な構造はクラッチレバーと同じ。しかし、純正のブレーキレバーはブレーキシリンダーを押し込む箇所には調節ネジになっているが、このレバーには調節ネジ穴が無い。その代わり最初から調節ネジの分だけ突起が出ている。この突起の断面形状が四角なので、ブレーキシリンダーに入らない。ここの突起を削り落として穴を開けてネジを切れば使えるかもしれないが、そこまで作業する価値はなさそう。何故にネジ穴を付けなかったのかなあ。

しかし作りは悪くない。転倒時のレバーをたたむ機構もクリック感があって良く出来ている。工作精度も低くない。表面をよく見るとフライスで削ったような跡が残っている。NCフライスで一つずつ削り出ししたのかも。角の面取り処理もキレイだ。手間かかっているのかもしれない。もう少し頑張れば、バイクパーツの世界でシェア取れるかも。

お値段はショートリーチレバーの半額ぐらいなので、安いけど使い物にならないので無駄金だったなが、ちょっと中国製パーツの品質を見直す機会となった。工作技術は高いと思う。後はブランド力と品質保証だな。5年後に期待したい。