文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

役職定年

弊社のルールではXX歳になった半期末(9月末、3月末)で役職、グループ長やチーム長を辞することになる。グループ長の上の役職である部門長にはこのルールは適用されず、XX+N歳で役職定年になる。役職定年になると部門組織をマネジメントするポジション(役職)ではなくなる。

自分はグループ長だった。その前のチーム長の期間を合わせると10数年間ぐらいマネジメントするポジションに就いていた。

役職定年になったことを、仕事場のある人は「残念でしたね」と言い、ある人は「お疲れさまでした」と言う。前者や役職=マネジメントをやったことがない人に多く、後者は元役職者が多い。やったことがない人は、マネジメントに多大な期待をしていて、権力があってやりたい放題で、給料も沢山頂いていると思っているのだろう。やったことがある人は、マネジメントの辛さや重圧、ストレス、そして「大して給料が増えない」ことも知っているので「お疲れさまでした」と。

昨日で自分は役職定年になった。

人に指示を出したり、評価を決めたり、管理したりするイヤな仕事をすることは無い。人前で話すのは苦手ではないが、多い時で数十人のメンバーを束ねる仕事は、正直シンドイことが多かった。

指示命令を出す、人に何かを頼むのは苦手というか面倒なので、自分でやったほうが早いと考えてしまう。それだとメンバーの育成にならないからと、各メンバーに合わせた仕事を作って与えるようになった。後はメンバーの自主性に任せる。それで少しは組織が回り始めたと考えていたが、上層部から見ると「メンバーに甘い」「もっと厳しく指導しろ」と言われ続けていた。それを無視し続けてきたけど、そういうことも無くなる。

役職定年後は、弊社ルールでは専門職っぽい役割となる。再び研究技術に直接触れる仕事に戻りたいと思っている。新しいグループ長には色々と引き継ぎをするが、1,2ヶ月かけてノンビリやれば良いかな。

役職定年の初日は、他の事業所まで「小さな荷物を届ける」だけ。かなり気楽なポジションになったはずなんだけど、あんまり実感は無い。