文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

ペンチでホチキス外し

頭割ってホチキス4個止め - 文書生活 : TEXT LIFE

頭にホチキス4個付けて生活するのにも慣れた。なんてことはなくて、違和感を抱えたまま生活している。お風呂に入る時に絆創膏を外して、お風呂から出たら絆創膏に化膿止めの軟膏を付けて、それをホチキス4個の上につけている。自分では出来なくて、ワイフに絆創膏を着けてもらっている。ワイフは毎日グロいホチキスを見ることになってしまい、誠に申し訳ない気持ちで一杯だ。

今日で頭を割って一週間たった。それまでは怪我を理由に在宅勤務を続けていたのだが、午前中は部門の運営会、午後は上期末のレビュー会があるので仕方なく仕事場へ行く。15:00まで仕事して、予定通りホチキスを外すために病院へ。受付に行くと診察券を出す前に「あら◯◯さん、今日は抜糸ね」と言われる。顔と名前を覚えられている。まあ、仕方ないねえ。しばらく待合室で待っていると診察室ではなく処置室から呼ばれる。ワイフに貼ってもらった絆創膏を剥がされて、軽く消毒していただく。「先生が来るまで少し待っていて下さいね」と、処置室に良くおいてあるステンレス製のそら豆型の皿を目の前に置くのだが、その上にビニールパウチに入った「ペンチとニッパの中間」みたいな器具を置く。これでホチキス外す?なんとも派手な工具だな。プラモのライナー外すニッパだって、もう少し優しい雰囲気なのに。

CTを見たら、頭部のホチキスはお肉に食い込んで内側に曲がっている。しっかりとキズを押さえている状態だ。なので、普通にペンチでホチキスを引っ張ればお肉を引き裂きながら外れていくはずだ。紙に止まっているホチキスを引っ張れば紙が破れるのと同じだ。なので、ホチキスの上側を切断して2つに分離してから引き抜けばお肉は引き裂かれることはないので、一つのホチキスに対して3つの作業、切断、右側引き抜き、左側引き抜き、で構成されるはずだ。そうに違いない!

ほどなく先生が来てキズの状態を確認。「キレイに治ってきていますね」「じゃあ外しますよぉ」とズボッ、ズボッ、ズボッ、ズボッ。あれ、ホチキス4個で、一つのホチキスに対して3つの作業じゃないのね?「はい全部取れましたよ」「ちょっと血が滲んでいるので絆創膏はっときますねえ」

なんだか、むりやりホチキスをペンチで引き抜かれた感じだわ。結構痛かったし。血も滲んでるし。トホホ。「今日はお風呂でキレイにしてくださいね」「絆創膏はもう不要です」血が滲んでいるじゃないかなあ?大丈夫なのか?「2ヶ月ぐらいしてから脳内出血する場合があるので、その時は来てください」とのことだが、そんなの自分じゃわからないのよ。腕が動かなくなったとか、足がしびれて動かないとか、そういう状態のことを言っているかな。もう乱暴なんだが、腕は確かな先生なので、先生の言うことを信じて「ありがとうございました」と処置室を後にした。

看護師の人から「そういえば、あの日はあなたと同じような、スキンヘッドの人が頭を割ってしまってねえ」「なにかあった日なのかしら」いや、何も無いから。そういう日じゃないからな。

会計を済ませて、ついでにいつも飲んでる薬の処方箋も出してもらって病院を後にした。とりあえず治った。これでヘルメットをかぶるのもOKだろう。少し怖いので、インナーキャップをかぶってヘルメットをかぶるようにしよう。