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SR400: 立ちごけ考察

久しぶりにSR400号で立ちごけしてしまった。前回は1年ぐらい前に愛媛のホテルの駐車場だった。その前は富士五湖あたりだったろうか。振り返ると1年に1回のペースで立ちごけしている。多い気がする。

立ちごけするたびに「気を付けよう」と思い深く反省するのだが、年に1回立ちごけするのであれば、その反省は1年しか続かないということだ。反省するだけでなく、過去3回の立ちごけの要因を分析して、その対策を立案し、実施しなければならない。事例数が少ないが、それは喜ばしいことだが、今ある事例で分析してみる。

1. 事例詳細

項目 1回目 2回目 3回目
日付 2021年春 2022年11月 2023年12月
地名 富士五湖周辺 愛媛県今治市 神奈川県横浜市
場所 某所の駐車場 ホテルの駐車場 PAの駐輪場
舗装 アスファルト アスファルト アスファルト
路面
傾き
右下がり 前上がり(大) 前上がり(大)
コケ
方向
損害 ブレーキレバー曲がり
マフラーガード小傷
ブレーキレバー曲がり クラッチレバー曲がり
発生
状況
キック時の勢いで
右に倒れる
急な前上がり斜面で
Uターン時に足付かず
倒れる
キック時に左足が
シフトレバーに触れ
1速に入りバイク動き
倒れる
備考   積載物多く一人で
起こせず
左足挟まれるが
ブーツで無事

立ちごけの発生状況は「A: 斜面でのキック始動時」「B: 斜面でのUターン」と集約できそう。

 

2. 要因分析

発生状況ごとに要因を分析してみる。

A: キック始動時はSR400特有の話。マニュアル通りに左ステップに立ってキックするやり方は若干バイクが不安定になる。左片足でステップに立って、右足で勢いよくキックする必要があるからだ。加えて、SR400のサイドスタンドは立ち気味で、かつ、掛かりが浅いので、バイクが多少動いただけでサイドスタンドが外れてしまう。なので、右下がりや前下がりの状態でキックするとSR400はより不安定になり、場合によっては(私のように)立ちごけしてしまう。

B: Uターンはバイクに寄らず一般的な状況で良くある話。足を付いてUターンする時に、内側が斜面下りで足付きが悪くコケる。コケないまでも何度か危ういことがあった。にもかかわらずコケてしまった。

立ちごけに最も寄与度の高い要因は「不安定な状態でのキック始動」だと思われる。Uターンは別系統の要因なので、今回の分析では除外する。

 

3. 対策立案

要因「不安定な状態でのキック始動」への対策は、

1)状況を変える(不安定->安定した場所への移動)

2)不安定な状態での安定したキック

の2つだと考えられる。

1)はキック始動まえにバイクを押して(取り廻して)安定した場所に移動させてからキック始動する。かなり有効だと思われる。可能であれば1)を実施するべきだ。しかし、状況によっては安定した場所が無い、あるいは遠い、ことが考えられる。事実、安定した場所が無いので仕方なく、というケースはあった。

2)はネットの情報を漁ってみると「ステップに立たずにキック始動」する方法が有効と思われる。左足を地面に着いて、右足でキックするやり方だ。サイドスタンドに負荷がかからず、スタンドが外れる懸念は減る。しかしこれはライダーを選ぶだろう。ある程度体格が良い、SR400に跨った時に両足のかかとが地面に着くライダーならば可能だろう。自分は上げ底のエンジニアブーツを履いているので、両足のかかとが地面に着く。以前はこのやり方でキック始動していたが、SP忠男 Power Boxとサイレンサーを付けてから若干始動性が悪くなった(経年変化かもしれない)ので、ステップに立って始動するようにしていた。

 

4. 実施計画

今後の実施計画としては、1)安定した場所へ移動、2)ステップに立たずに始動、の二つを確実に実行することにする。少し儀式が増えるが、これもSR400の楽しみとしていこう。だけど時々、セル付きバイクが羨ましくなる時もあるなあ。