文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

一人称が僕

Bing

中学生の同級生に自分のことを僕と呼ぶ人がいたことを思い出す。文化祭の委員長、副委員長だったこともあって、一緒に過ごす時間が長かった。放課後にギターの弾き方を教えてあげたりとか、土日に映画とか買い物に行った。ショートカットでスカートは制服しか持ってないって言ってたっけ。いつもわざとらしいくらいに、乱暴な話し方をしていた。

自意識と感情と身体のバランスがとれずに戸惑っていたんだろうか。自分が女性であることが照れくさかったのだろうか。

今は何をしているんだろうか。もう「僕はぁ」なんて自分のことを言っていたりしないんだろう。でも心の中では相変わらず僕なんだろうなあ。