SR400号に付けるサイドバッグの左側はラフテールのバッグで決まり。これ以外はありえない。右側のサイドバッグは決まらず試行錯誤中。デグナーのツールバッグは良いのだが、容量が少なめなのが弱い。工具と予備パーツは収まるがレインウェアは入らない。レインウェアはラフテールに入れても良いのだが、近所のツーリングでも予備パーツとレインウェアは持ち歩きたいので、入れっぱなしにできるサイドバッグが欲しいところ。
考え続けていれば神は降臨する。お中元を送る必要があって、某百貨店の通販サイトを見ていたら、何故かボーイスカウト用品の宣伝がWeb Pageの右側に出てきた。その某百貨店はボーイスカウト用品を推しているようだ。昭和臭漂うボーイスカウトだが最近流行っているのかね?ふふん?と斜に構えて視線の端で見ていたら「おぉっ!このバッグは!」と目に止まったのがボーイスカウト用のハバザック。
このハバザックは別名ハバーザック、英語表記だとHAVERSACK(代官山に同名の洋服屋がある)。大日本帝国陸軍の雑嚢、海外の陸軍のショルダーバッグのことだ。お値段も3000円台とお手頃なので買ってみた。
高島屋で買うと時間がかかるので、本場のボーイスカウトの通販サイトから買ってみた。
買うときに所属する団体名を入れるのだが空欄でも大丈夫。注文して3営業日ぐらいで届いた。
生地は帆布でそんなに厚くない。子供でも使いやすい柔らかさだ。バイクの工具を入れるには柔らかすぎるかも。作りはしっかりしているし縫製も丁寧。これが4000円しないとは。表側の左右にループが付いている。これは毛布などを縛り付けるらしい。わかりにくいがフラップの上部中央にプラ製のフックがついている。これはこのバッグをデイパックのように背負うときに使う。
裏側はこんな感じ。プラ製のDカンは付属のショルダーベルトを付ける。バッグ下側のDカンはデイパックのように背負うときに使う。裏側にもロープを通すループが左右に2個ずつ、合計4個もある。これはバイクのサイドバッグサポートに固定するのに使える。中央に氏名は連絡先を記入するパッチがある。また大きなポケットもある。地図など入れやすそう。バイクの右側に固定するには、マフラーがあるので上のDカンではなくループで固定したほうが良いだろうな。
分かりにくいが、内側にはポケットが大1個、中2個あって中ポケットはたぶん防水仕様で濡れると駄目になる書類など入れるのだろう。バイクのサイドバッグとして使うには、大ポケットに発泡塩ビの板を入れて補強したほうが良いだろう。よく見るとフラップは帆布が2重で補強してある。
中央のロゴにはひらがなで「そなえよつねに」と書かれている。良い言葉だ。バイク用に使うなら「ごあんぜんに」と入れて欲しいところ。
同じようなことを考えている人は多いようで、このハバーザックをバイクに付けてみた人が存在する。中々に良い雰囲気だ。
ハバザックの新しい使い方。 pic.twitter.com/iKbQ7Eemtz
— てら (@hiroshima27tera) 2014年10月18日
「ハバザック+花見」ししふうのブログ | 13年目突入、獅子風号 春夏秋冬 あっちこっち行きまっか - みんカラ
また、当然だが帆布なので防水性は皆無。雨に振られたらずぶ濡れなので、ハバザックに防水加工を施す人もいる。こういう情報がネットに転がっているのは大変ありがたい。
コットン生地の防水加工 デイキャンプ用コットンバッグを防水加工する - 宮殿F+
帆布(キャンバス)地のバッグをグリーンランドワックス(蜜ロウ)とヒートガンを使ってパラフィン加工して防水対応にしました | Green
この防水加工の方法は大きく2つあって、防水スプレーを吹く方法と、オイルアップ(パラフィン加工)する方法がある。上記2つのリンクは後者のパラフィン加工を試みている。ここで使われるのがGreenland Waxと呼ばれる蜜蝋(パラフィン)だ。
アウトドアショップブランドのFJALL RAVENのバッグもパラフィン加工されているのがあって、その補修用のGreenland Waxが市販されている。お値段は1600円ぐらい。これを帆布にこすり付けて、ヒートガンで溶かし込むらしい。
Barbourのジャケットではオイルアップという手法が使われている。これも防水性があるけどパラフィン加工のほうが楽そうだ。防水スプレーの方がお手軽だが耐久性が低く毎週スプレーするような感じなのでバイクツーリングには向かないだろう。
ハバザックをパラフィン加工しても隙間だらけなので、防水性はそれほど期待できないが、レインウェアと工具なので最悪濡れても大丈夫だと割り切って使うことにする。カッコ重視だからな。