文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

30年ぶりの同窓会

昨日は30年ぶりの同窓会に出席させて頂きました。実は、あんまり気が進まなかったんですが、重い腰を上げて行ってきました。

自分が通っていた学校は、非常にポジティブな雰囲気にあふれる学校でして、私のようなひねくれ者には、時々、いたたまれない気分になっていたこともありました。それでも、ひねくれ者はひねくれ者も呼ぶといいますか、ひねくれ者仲間もいたりして、楽しかったこともあったりして、そんなに悪い印象をもっているわけではありません。

当時のひねくれ者仲間は、予想した通り、同窓会などに参加するわけもなく、ちょっとサミシイ気分もあったりしました。

それでも、同窓会に参加したのは、どうしても会っておきたい人がいたから。。。

参加者名簿を見たら、その人の名前があったので、勇気を振り絞って参加してみることにしました。

その人は一緒の部活で、人数の少ない部活で、私と、その人と、もう一人。3人で切り盛りしていた部活でした。同期メンバーで男性は私だけ。色々なことがありました。部活引退後も一緒に喫茶店で長い時間、色々な話をしたりして。二人とも浪人して、学部は違うけど同じ大学を目指して、二人とも合格したら一緒に映画を見に行く約束をしました。それを励みにした訳じゃないけど、二人とも合格して、入学前に、約束通り映画を見に行きました。

まあ、その人のことが好きだった訳なんですが、何故か、映画を見に行って、しばらくしたら、その人への気持ちは少し醒めてしまった。いや、醒めた訳じゃないし、キライになった訳じゃないんだけど、新しく始まった大学生活の魅力が、高校時代の気持ちを上書きしてしまったというべきか。

その人のことは、年に一回ぐらい、どうしているのかなあ、と時々考えることもありました。Facebookが流行り始めた時に検索してみたりしていました。

 

同窓会には5分ほど遅刻してしまい、乾杯の音頭ギリギリで入室しました。170人ぐらい参加していたし、ひねくれ者仲間でない当時の友人や知り合いと再会して、驚いたり挨拶したりと、それはそれは忙しい時間でした。まあ楽しい雰囲気を過ごさせてもらいつつ、視線の端ではその人を探して探して。。。

部屋の奥の方に5,6人で談笑するグループのなかにその人の姿がありました。30年前とほとんど変わらない姿で。髪型もあんまり変わってない。話し込んでんいた人に失礼して、その人の方に近づいたら、その人も気がついてくれて、そのグループから抜けだしてくれまして、二人で話をすることが出来ました。

感慨深い、というのは、こういうことを言うんですな。

言葉にならない、というのは、こういうことを言うんですな。

その人も私のことを時々思い出してくれていたようで、元気にしているかと気にしてくれていたようで、会いたかったと言ってくれていました。実は前回の同窓会を私は欠席したのですが、その人は出席していて、私のことを探してくれたようです。

5分ほど二人で一緒に居たのですが、あんまり話は出来なかったかな。二人とも子供の年齢が一緒だったのは驚いたな。その人の子供は男の子で、私のほうは女の子。同じようなタイミングで人生を過ごしていたことが嬉しい。

とにかく、その人が元気で良かった。本当に良かった。10年後ぐらいにもう一度会って、お茶でも飲みたい。

ちょっと泣きそうになったのはナイショです。