スチール写真

昨夜はスキャン済みのフィルムからプリント用に10枚ほど選ぶ。コマ数が多く、
撮影が雑になっているのを感じる。シャッターチャンスも重要だが、やはり丁寧
に撮影しないと無駄だと痛感。「量のない質はない」が、ただ闇雲に量が多くて
もダメなのだ。デジタルカメラにすると量だけは闇雲に増えて撮影が雑になるの
で、相も変わらず銀塩フイルムを使っているのだが、最近は雑になってきている
な。少し戒めなければ。

選んだ10枚程度をプリントしてテーブルに並べて眺める。原宿駅前の陸橋の上で
撮影したベルベットのジャケットを着た男性の後ろ姿の写真を眺めていると、な
んとも古くさい写真に見えてきた。髪型も表情も垢抜けなくて、なんとも味わい
深く、昭和の香りが漂ってきそうだ。写真部では評判悪いかもしれないが、なん
となく好きになりそうな写真だ。

そうやってプリントを眺めていると、自分の好きな写真は、映画のスチール写真
なのかも、とふと思う。

今でもあるのか?知らないけれど、20年ほど前までは映画の宣伝材料として、
ポスター、チラシと合わせて「スチール写真」というのが映画館に配布されてい
た(映画館が買っていたのかな?)。「スチール写真」はStill Photographで映
画の一シーン(名場面という訳じゃない)を撮影した写真で、だいたいキャビネ
から六切り程度の大きさの写真が10数枚程度が一組になっていた。国産映画のス
チール写真は白黒写真も多かったと思う。

自分はきっと、映画の一シーンをとらえたスチール写真のような写真が好きなん
だろうなあ。ただひたすらに美しい風景よりも、物語の場面のような写真が好き
なんだろうなあ。

そう考えると、写真集を見るよりも、古い映画を見た方が勉強になりそうだな。
昔よく見たヌーベルバーグを、スチール写真という観点でもう一度見直してみる
のも良いのかもしれない。

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今更ヌーベルバーグ?今更ゴダール
いや、今改めてヌーベルバーグ、ゴダールだ!
そして映画ではなく写真を撮れ!

でももしかしたら、
写真ではなくて、
自分は映画が撮りたいのかもしれない。