文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

SR400: 北海道ツーリング: 6日目

網走駅前のビジホだからか宿泊客が多い。朝食も混雑しますとの注意を聞いていたので、部屋で食べる人も多いようで、朝食をもってエレベーターに乗る人がいた。自分は荷物をバイクに乗せてから朝食を頂いた。簡素だが量は丁度いい。昨日の稚内のホテルの朝食は豪華すぎた。

食べ終えて一休みしてから出発。最初は天空への道へ。普通は東側から走るのだが網走から行くと西側から走ることになる。天空への道は最初と最後が絵になるが、中間部分は普通のロードサイドに店がある国道なので面白くない。行くなら東側のスタート地点だけで十分かと思う。

天空への道を西から東に抜けて、そのまま海岸線に出て知床半島を目指す。知床峠を超えるのが次の目的地。知床峠の入り口近くの道の駅で一休みして峠に入る。北海道の峠道はカーブが緩いと思っていたが、知床峠は普通の峠道に近い。走っていて楽しい。相変わらず道民の速度は早いので道を譲る。峠を登ると気温が下がって霧が出てきた。ヘルメットのバイザーもウエアも濡れる。そして寒い。途中でフリースを着込もうかと思ったが、霧で濡れるので我慢して走る。風も強くなってきた。頭を左右に向けるとバイザーの水滴が流れる。峠の頂上に近づくにつれて霧も深くなり、下りに入ると更に深くなる。見通しも悪くなってきたのでゆっくり下る。ある程度下ると霧が薄くなって路面も乾いてきて快調に下る。

下りきったところで早い時間だったので、羅臼から知床半島を北上することにする。行き止まりの道らしいので、何か惹かれる。寂れた道かと思ったが民家や漁業関連の建物も多くて意外だった。

途中に瀬石温泉とか名もなき滝とか見て、最後は行き止まりになる。なんとも荒涼感があって良い。

峠を下った場所まで戻るので1時間ぐらいかかった。お昼の時間なったので近くの道の家でお昼ごはんを食べることにした。近くにセコマもあったが、たまには普通のお昼ごはんを食べようと、せっかかくならウニイクラ丼を頂く。良いお値段だが、お値段の価値があるかは微妙な感じ。そもそもウニはそんなに好きじゃないのかもなあ。

食べ終わってスグに中標津に行くには早いので、野付半島に行くことにする。これまた行き止まりの道なので惹かれる。荒涼感のある風景の中を延々と進む。これは良い。遠い国の風景のようだ。行き止まりの先に小さな灯台があって、これまた風情がある。

野付半島の行き止まりの道を往復するのに結構時間がかかったので、中標津の少し北にある開陽台に向かうことにする。80年代の北海道ツーリングのメッカだったらしい。地平線が丸く見えるとのことだが、天気は曇なので地平線が見えずちょっと残念。それでも良い眺めだ。ジェラートとお茶が飲めるところがあったので、はちみつホットミルクを頂く。寒いので体があたたまる。

そろそろ良い時間なので中標津のホテルに移動する。開陽台から20分ぐらいで到着。ホテルの裏の駐車場に屋根付きの駐輪場があってうれしい。チェックインした後で給油するのを忘れていて、再びバイクでホテル近くのガソリンスタンドに行く。給油してもらいながら、スタンドの人に近所で夕食を食べられる場所を聞く。何が良いかと聞かれたので、ラーメンとかと応えると、オススメのラーメン屋を教えてくれた。ありがたい。

ホテルに戻り着替えてからラーメン屋に歩いていく。途中にパイハウスという小さなケーキ屋があったので覗いてみると、美味しそうなアップルパイがあったので、ラーメン屋の帰りに寄ることにする。ラーメン屋は席数が多くメニューもそこそこ多い。豚骨系ではなく、普通に美味しいラーメン屋さんだった。

こういう店は今では貴重だな。味噌バターラーメンを食べて満足して、帰りにパイハウスに寄ってアップルパイを2つ買う。一つは朝ごはんに食べることにする。ホテルに戻りアップルパイを食べてみると美味しかった。1つ220円で安いし。いい店だな。

ホテルにコインランドリーがあったので、洗濯することにする。毎日洗濯しているような気がする。洗濯へのハードルが低くなっているなあ。毎日洗濯すれば、着の身着のままで旅行できるのかもなあ。

走行距離: 297km