文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

神奈川県の自主療養

www.pref.kanagawa.jp

神奈川県の黒岩知事が神奈川県独自の自主療養の仕組みを説明している。

www.youtube.com

よくよく説明を読み聞かないと誤解を招くキーワードが散りばめられているので、ちょっとリスクのある表現かなと思います。

例えばYouTubeのサムネにある黒岩知事が右手に持っているポップには

「感染された方は"自主療養"を選べるようになります」("~"は大きい文字で強調)

とあるが、これは「選べるようになる」を強く伝えないと「自主」という言葉の意味が強く伝わって「自主的に療養して下さい」と誤解を招きやすい。これを読み聞く側のスタンス(例:これは悪い話だろう)を想定してない。このYouTubeを全部見れば良いのだが、果たして何人の人が読むのか。短時間で効果的に正しくメッセージを伝えるノウハウは広告代理店にありそうなので、お金を払ってプロデュースしてもらったほうが良いと思います。黒岩知事は元マスコミの人なので、そこには自信があるのかもしれません。

案の定、神奈川県には問い合わせが来ているようです。こういう情報を得た時に電話などで問い合わせる人がいるんだなあ。「殺到」という表現は扇動的だが。

biz-journal.jp

この自主療養を選ぶと、自主療養登録システムに自分で登録することになる(必須では無さそう)。登録するとLINEやAIコール(自動電話)で健康観察(健康状態の問い合わせ)があるそうだ。加えて療養開始を証明する「自主療養届」という書面がPDFでメールで届く。医師の診断書に代わる書類らしく、これを学校や仕事場に提出し、学校や仕事場は「理解とご協力」して欲しいとのこと。この書類で仕事場は特別休暇など出さないだろうねえ。良くて有休の承認ぐらいか。

1年以上前から「医療崩壊の可能性」が言われていたが、

<新型コロナ>神奈川の医師が見た「医療崩壊の第一歩」 30件の連絡を断られ…午前3時に患者受け入れ :東京新聞 TOKYO Web

この「自主療養」が医療崩壊なのかと思っている。

新型コロナに感染せずに「君は生き延びることが出来るか」