文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

黄昏の時代のコピペ

10年ぐらい前に2chのコピペに「黄昏の時代」というのがあったらしい。あったらしいというのは、そのコピペを最近知ったからだ。コピペ自体を知ったのではなく、そのコピペについて書かれたブログを見つけた。書かれたのは2011-08-03。

黄昏の時代をどう見ると楽しいか?…みたいな話。 | 眠る犬BLOG 海を渡る

そのコピペを下記に引用させて頂く。元ネタは "2chコピペ保存道場 - これから日本は黄昏の時代に入る (via darylfranz)"らしいです。

これから日本は黄昏の時代に入る。
世界有数の経済大国の地位は保てない。

春に徹夜で花見の場所取りして酒飲んで浮かれることなどもう無い。
葉桜の頃、河原で卵焼き弁当330円をほお張る。
口一杯に広がる卵の風味を楽しみ、冷たいお茶をゴクゴク飲む。 風が気持ちイイ。

夏休みはディズニーランドとか欧州旅行とかもう無理。
高校野球ラジオで聞きながら、井戸で冷やしたきゅうりトマトに塩振ってガブガブ。
塩おにぎり食ってヤカンの麦茶飲んで、自転車に乗ってオニヤンマでも獲りに逝け。
ビールとかもうあきらめろ。
強い日差しと抜けるように青い空の下、白い道端で冷たいラムネでもゴクゴク飲むんだな。

秋はドライブで紅葉を楽しむなんてもう無理。
たんぼの籾殻の上でデーンとひっくり返って昼寝するくらいしか楽しみは無い。
産業の衰退で空気はきれいだろうな。
空の深い所、どこまでもアキアカネが飛んでいるだろう。ぼんやり見ている内、
引き込まれるように眠ることだろうな。
夕方、肌寒くなったら「スゴイ夕焼けだなぁ」とか思いながらおうち帰れ。

冬は寒くて燃料代も乏しくておこたから出られないぞ。
クリスマスもバレンタインもなしでおこた入りっぱで生活するしかない。
お金ないしなんにもできない。
みかん食って猫の肉球でも押しながら春をマテ。

そんな衰退した国になるんだろう。
ああ、残念だ。こんなに苦しんで国を支えてきたのに、こんな黄昏の
時代を過ごすことになるとはな。


ああ、早く衰退しないかなぁ。

2021年9月に読むと、新型コロナの影響もあるけど符号するところもあって、日本は長い黄昏の時代に入りつつあるのかな、と感じる。

バイクで走っていても店舗や住宅の廃墟を見ることは珍しくなく、地方に行くと閉店したコンビニも目立つし。道路の舗装が荒れているところも多いし、ガードレールもサビたままとか。

IT技術をはじめとする様々な技術が進化しているのに、在宅勤務は進まず満員電車で通勤だし、現金決済多いし、紙文書だし。進化も止まったのかもしれないなあ。

新たに資本が投資されてキレイなのは、ロードサイドのショッピングモールと山手線沿線のごく一部なのかもしれない。

それでも、毎日がなんとなく楽しくて大きな不満も無いならば、黄昏の時代も悪くないのかもしれない。ヨコハマ買い出し紀行ならまだ良いけど、少女終末旅行はイヤだな。