文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

サドルバッグ作成は粛々と進行中

今週末は天気が悪かったので、自宅でサドルバッグ作成で過ごした。自分の場合、一番時間がかかるのは設計と型紙作成で、実際に革を触っている時間の方が短い。新しいアイデアからデザインスケッチに落とすのは、そんなに時間がかからない。スケッチから設計に落として、型紙を作るのが時間がかかるのだ。全体の大きさはもちろんのこと、リベットの位置、縫いの長さ、金具の位置、ベルトの幅などなど、全ての大きさと位置を決めて、型紙に反映させなければならないのだ。


新しいアイデアを生み出すのに、大抵は何らかのモチーフがある。前回のサドルバッグは「パイレーツ・オブ・カビリアン」だった。アイデアひねっている時にCATVで全作一挙放送していたからなんだけどね。昨年冬に作っていたショルダーバッグはカバン博物館にあった小さなカバンがモチーフになっている。


モチーフにしている元ネタと出来上がりは、作った本人が見ても全く別物になっている。モチーフが固まってから半裁の革と金具を買うのだが、この革と金具が持っている表情(?)がモチーフに大きな影響を与えているからだ。


多くの場合、金具は真鍮製。少し大きめの金具や、リベットを多用するのが好きだ。シルバーやクロムメッキの金具も黒いオイルヌメには相性が良いのだが、いつも行く金具屋はあんまり良いクロムメッキの金具を置いていない。真鍮製の金具は自分好みのが多いので、ついつい真鍮製金具を多用してしまう。真鍮製は使い込むの良い感じにヤレるけど、重たいのが難点だ。


革はここ数年はフジトウ商事が多い。革のバリエーションと店の入りやすさがピカイチ。月に2回は土曜日営業があるのも嬉しい。オイルヌメ革ならナガブチも良い革を仕入れているが、ちょっと変わった革はフジトウの方が多いと思う。


今回はオイルシュリンクというオイル多めで少し柔らかめの革を使っている。サドルバッグだと強度も欲しいので、発泡塩ビ板を補強材に利用している。ただ、カバン全体の重量は相当重たくなりそう。やっぱり自作革カバンを持ち歩くのは非現実的。バイク用ならば重さも気にならないので、相性は良いのかもしれないな。