文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

台北旅行記 二日目

昨夜は士林夜市でお腹一杯食べたはずなのに、朝起きるとお腹がすいている。素晴らしい食欲に、今日も期待して良い。今日はTシャツ、7部長パンツ、ビルケンのサンダル、というラフな格好。暑さ対策でお気に入りのポークパイハットをかぶっているが、台北市内の人々はほとんど帽子をかぶらない様子。

THE TOWER


MRTの坂東線で市政府站へ移動。先日まで世界一の高さだった台北101へ上るのだ。阪急百貨店の地下街で朝粥を食べてから、台北101へ。開場直後だが中国人ツアー客が沢山いた。チケットを買って順番に並ぶ。屋外の展望台には出られないそうだ。ちょっと残念。世界一の速度を誇るエレベータであっという間に89階の展望室へ。89階からの眺めは圧巻。これはスゴイ。神の視点だな。Sim Cityの画面をみているようだ。真夏なので遠方は白くかすんでいる。真冬だとスゴイかもな。あとは夜景も楽しそうだ。今回の旅行にはNikon D3100とVR18-55を持参。こいつで神の視点をパチパチと撮っていく。スゴイ!スゴ過ぎる!けど、写真にこの感動は残せないだろうなあ。


Bird view


展望台から降りるエレベータも超高速で、あっという間に降りてくる。あんまりにも短時間なので感動も無い。朝粥を食べた店の近くで、軽くお茶してから誠品書店へ。台北市内ではここが最大の書店らしい。確かにかなり広いな。日本のファッション誌がそのまま平積みされていたり、中文に翻訳されていたりと、かなり日本文化が浸透しているんだなあ。カメラ系の雑誌も同様で、日本との差は少ない感じ。台湾の写真家の写真集などもあり、パラパラと立ち読みしてみるが、台湾特有の雰囲気は感じ取れない。ちなみにカメラ系で売り上げ一位は川島小鳥の未来ちゃんでした。とりあえず、中文の台北市内地図を購入したが、旅行前に紀伊国屋で買った英文の市内地図を結局使っていた。

Lady on the wall


その後、阪急百貨店で少々買い物。私もだけど、ワイフもカバン好きなので、カバンばかりを物色。候補をいくつか見つけたようで、後日、再び買いに来ることになるだろうなあ。日系デパートだからかサマンサタバサも出店している。お値段は少々高めでした。



再び坂東線に乗り、台北車站を通り越して龍山寺へ移動する。台北市内はほとんどMRTで移動できる。MRT内は冷房も効いているので、一休みできるのがありがたい。そして、ほとんど揺れないのがスゴイ。新しい技術でできている地下鉄なんだな。そして、利用客のマナーが行き届いている。例えば、MRTに乗ろうとして、満員になる手前で乗るのをやめて、次の電車を整列して待つ。急いでいる人が乗ったりすることもあるけど、朝の通勤ラッシュ時間が特に整然としているのに驚いた。日本だと満員で乗れなくてもギュウギュウに詰めて乗るよね。すぐに次の電車が来るのに。そして、もう一つ気がついたのは、時刻表が無いこと。MRTは頻繁に電車が来るので、時刻表が必要無いのね。もちろん、電車間隔が開いているTRAは時刻表がありました。


 Lung-Shan Temple


龍山寺へ到着して、とりあえずお昼ごはんを食べることに。龍山寺の近くにあった飯屋にフラリと入ってみる。入り口で伝票とペンを渡された。どうやら、これに自分で記入して注文するらしい。文字だけだとなんにも分からんなあ。私が日本人だと分かったのか、オバチャンが奥から写真入りのメニューを出してくれた。そして、カタコトの日本語で説明してくれた。オススメを聞いて4品ほど注文。何が出てくるのかと、あんまり期待していなかったが、出てきた料理を食べて、これが美味しいこと!魚のすり身をフライにして、とろみスープに浮かせたもの。こが抜群に美味い。伝票には天婦羅とあったが、日本のおでんに入れる練り物みたいなものは、味噌ダレにつけて食べるのが美味しい。そして魯肉飯と麺類。どれもこれも美味しい。店の名前は両喜号。るるぶにも掲載されていることを後で知った。


 Lung-Shan Temple


お腹も膨れたことだし、龍山寺にお参りすることに。ここに来て初めて西洋人の観光客を発見。初めて観光地らしいところに来たからか。お参りには何やら作法があるらしく、その辺にいる人に作法を聞いてみる。中国語(北京語らしい)なので何を言っているのか良く分からないが、身振り手振りで、どうやら7本の長いお線香(花火みたい)を頂いて、7つの香炉があるので、そこに1本ずつ入れていく。その際には三回お辞儀をしてお祈りしてから入れること。他にも作法があったみたいだが、理解できたのはそこまで。周囲の人のを見よう見真似でお参りしてみた。かなり熱心にお参りしている台湾人が多い。これも日本では見られないなあ。


Dark Market


龍山寺の近くには夜市もあるし、漢方薬を売っている通りや、小さな商店街みたいなところもある。少し周囲を探索してみたが、中々趣があって良い感じ。もっと時間をかけてゆっくり探索したいところ。漢方薬を買いそこねたので、次回はこの周辺をじっくり回りたい。台湾名物(?)のかき氷はしっかり食べました。

Sweet, Sweet, Sweet

MRTの龍山寺站の隣、西門站へ移動。駅から出て龍山寺との雰囲気の違いに驚く。まるで渋谷と原宿を一緒にしたような雰囲気だ。龍山寺周辺は年配の人が多かったが、西門は若い人ばかり。台北に来て黒髪の人が多いなあと思っていたが、西門には茶髪の人もそれなりに居るようだ。若い人向けのファッション系の店が多く、映画館も多くて、活気があって楽しい雰囲気。



ここ西門で娘さんのお土産にTシャツを買うことに。事前にネットなどで調べておいた2つのショップを探す。一つは西門新宿というビルにある0416x1024というTシャツ専門のショップ。二人のデザイナーが手がけるユニークでシュールなキャラクタデザインのTシャツ。かなりポップでイイ感じ。ショップの店員さんがTシャツ一枚一枚に込められたメッセージを日本語で説明してくれた。その中から2枚を購入。西門新宿というビルには、デザイナーが手がける小さな店が沢山入っている。香港にもこういうビルがあった。中々良い感じなので、西門に行かれる際には是非ともおすすめしたい。

もう一つの店は台湾の人気タレントグループCIRCUSのメンバーが中心になって展開しているストリートファッションの店OUTERSPACE。こちらもかなりポップでイイ感じ。店頭にあったかなりキテるペイントのヘルメットが欲しかったが、日本の基準だと使えなさそうなので諦める。デザインがかなり細めなので、完全に若い人向け。私には無理(笑)。派手めのを1枚購入。ポイントカードをもらったけど、どうしようか。また来るかな。また来たいな。


荷物が増えてしまったので、一度ホテルに戻ることに。MRTで一駅移動して台北車站へ。ホテルが駅の地下街直結なのがありがたい。シャワーを浴びて一休みしてから晩ご飯を食べに外に出る。今夜は二番目に有名な夜市、饒河街観光夜市へ行ってみる。すっかり慣れてきたMRTとは違って、別の路線、TRAに乗る。いわゆる普通の電車、JRみたいな雰囲気だが、台北から夜市のある松山までは地下を走っている。台北から松山まで一駅で10分チョットで到着。


「GO!GO!台北なう」「GO!GO!台北食堂」の著者、哈日杏子さんによれば、饒河街観光夜市は、士林夜市とは違って、一本道の夜市なので道に迷いにくく初心者向けと述べています。現地に着いてみると、確かに一本道で、往復すればひと通り見ることができそうです。雑貨や服なども沢山あり、またスマートボールようなゲームをやっている屋台もあります。まるでお祭りみたいな雰囲気。毎晩こんな雰囲気なんだろうか、毎晩お祭り騒ぎなんだろうか、それともこれが日常なんだろうか。羨ましい気もします。


色々と目移りしながら、食べ物を探すと、藥燉排骨と藥燉羊肉という看板を多く目にしたので、とりあえずその内の一つの屋台へ。路上に置かれたテーブルとイスを確保して、身振り手振りで藥燉排骨と藥燉羊肉を注文。すぐに箱バレてきた紙製の丼に入っていたのは、スパイスというか漢方というか、何やら色々と煮こんであるスープにスペアリブ(予想だと豚の)が沢山入っている。羊肉の方はスペアリブの代わりに柔らかい肉が沢山入っている。これが、また、美味しいんだな。どうやったら、こういうスープの味になるのかなあ。後日ググると、台湾のスーパーには藥燉排骨のインスタントセットがあるらしい。買ってくれば良かったな。


お腹も膨れたところで、再び夜市をブラブラする。途中でデザートなど食べつつ夜市の終点まで来る。夜市の両側には普通の店舗が並んでいる。それこどLIVE'Sとかadidasとかも。その中にBIRKENSTOCKがあったので、ちょっと入ってみた。というのも、その時履いていたのがBIRKENSTOCKのサンダルだったから。台北のBIRKENSTOCKのお店は土足禁止で、入り口で履物を脱がなければいけない。品揃えは日本と同じような感じだが、微妙に違う。そして、値段が少し安い。例えば、パサデナが日本だと\29,400とかだけど、台北だと\20,000以下で手に入る。これはお買い得!しかも、日本で見たこと無いカラー、白のパサデナとかもある。他のサンダルも同様で、カラフルだったりする。ちょっと考えて、チョコレートブラウンのパサデナを購入。食べ物も買い物も満足したのでホテルに戻る。一日中動き回っていたのでとても疲れた。その分、食べているんだけどね。