文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

台北旅行記 三日目

Shuanglian Morning Market #3

この日は朝市へ行ってみることに。台北の朝市は色々あるが、雙連朝市が有名らしい。MRT淡水線に乗り、台北車站から二駅の雙連站へ移動。駅から出ると、朝市の活気がスゴイ。夜は夜市でテンション高いが、朝市もこんなにテンションが高いのか。台北の一般的な生活リズムが良く分からない。まさか、朝は朝市、夜は夜市、なんてことはないだろう?


Shuanglian Morning Market #4


朝市は基本一本道で、延々と続いている。売っているのは果物、野菜、肉、魚、そして、洋服と雑貨。朝から洋服買う人が居るのか?と思っていたら、お客さんが結構買っている。どういう生活リズムなんだろう。肉や魚の売り方は、香港同様で、冷蔵庫には入れず、そのまま並べてある。衛生状態など気にしていたら買えないな。たぶん、その日に食べるものを買うのだろう。


Shuanglian Morning Market #1


朝市の終わり近くまで行ったところに、梅酸湯と書かれた屋台があった。たぶん、梅ジュースだと思われるので、とりあえず1杯買って飲んでみたところ、結構美味しい。バイクで通勤途中のオッサンも梅酸湯を買って飲んでいる。皆さん、これが好きなのね。分かるわ。


Breakfast on pavement


朝ごはんを食べていないので、朝市の中にあった屋台で食べることに。中国語はわからんし、お店の人は英語も日本語も分からないので、屋台に貼られたメニューを指さして注文。路上に並べたテーブルとイスに陣取って頂く。これが美味しいんだな。夜市で食べるものよりも、かなりアッサリしている。看板に「素食」と書かれていたので、後ほどググると肉や魚を使わない料理らしい。なるほどね。同じテーブルでオバチャンが食べていた菜っ葉の炒め物が美味しそうだったので、同じものを注文(もちろん、身振り手振りで)。予想通り美味しい。その他、オバチャンが食べていた揚げ豆腐のような料理も食べたかった。その料理をオバチャンが半分残して行ってしまったので、ちょっとつまみ食いしたかったんだけど、日本の恥になるので止めた。実は、ワイフも同じ事を考えていたらしい。

Motorcycle city #3

お腹も膨れたので、永楽布市場に行ってみることに。この雙連站から徒歩で行けるはずなんだが。。。と考えながら地図を広げていると、年配の人が近づいてきて道を教えてくれた。ありがたい。教えてくれたルートを歩いているんだが、距離がそこそこあったので、途中の交差点で再び地図を広げていると、「どこに行きたいんですか」と自転車を引いたオバチャンが声をかけてきた、日本語で。布市場に行きたい旨を告げると「一緒に行ってあげる」とのこと。あんまり親切すぎて疑いたくなってしまうぐらいだ。ありがたいことだ。

Motorcycle city #2

だが、このオバチャンはマイペースな人で、途中で自分の買い物があるらしく、その間は自分とワイフは店頭でボーッと待っていた(笑)。と、非常に人間味あふれるオバチャンで、一緒に歩きながら色々な話をした(日本語で)。「私は日本が好きなのよ」と何度も言われた。「布市場でどんな布が欲しいの?私が一緒にいって見てあげるわ!」とまで言われてしまった。あんまりオバチャンの時間を使っても悪いので、布市場の入り口まで送ってもらって、丁寧にお礼を言ってわかれた。ちなみにオバチャンの住まいは布市場の斜め向かいでした。


Clothing Market


永楽布市場はユザワヤの布売り場が延々と続くような圧倒的な空間で、非常に広い。この中にチャイナドレスのオーダーメイドの店もあるらしいが、結局見つからなかった。店は規則的に並んでいるようなのだが、どの店も布が並んでいるので、何度も迷子になってしまった。全面に刺繍が入ったチャイナドレス用の布も沢山あって、洋裁好きにはたまらない空間だろう。日本にもこういう店があるのかもしれないな。


Di-Hua Street


布市場の周辺は古い町並みが残っていて、乾物や骨董品を扱う店が沢山並んでいる。どういう人が買っていくのか良く分からないが、観光土産にも買えそうなものもある。ドライフルーツは安くて美味しそうでした。


再び雙連站まで戻り、再びMRT淡水線に乗って北上する。士林站まで移動して、故宮博物館に行ってみることにした。台北で最大の観光スポットだ。士林站から博物館までは路線バスを利用する。バス料金のシステムが良く分からないが、周りの人の真似をしてEasyCardで支払いしてみる。途中下車は日本と同じでボタンを押すようだ。終点の博物館までは10分チョットで到着。


まずはお昼ごはんを食べることに。博物館の別棟にレストラン「故宮晶華」がある。フロアによってスタイルが違うのだが、今回は1Fの飲茶を頂くことに。ちなみに、これが今回の旅行で最も高い食事となる。夜市の食事代の5倍以上。いかに今回の旅行の食費が安いことか。しかも「ドアのある店」で食事するのは、これが初めてだった。肝心のお味は美味しいけど、値段相応かな。


食事が終わって、肝心の博物館見学だが、これがチョットガッカリでした。観光地なので、日本と中国からのツアー団体客が騒ぎすぎで、それに合わせてツアーガイドの説明の声が大きくて、ゆっくり見ることが出来なかった。それに、故宮最大の秘宝と言われる翡翠製の白菜と肉の形をした石が、ちょいと残念な感じでした。もう少し大きければね、迫力もあったのかもしれない。


riverside

日暮れにはもう少し時間があったので、夕日を見に淡水に行ってみることに。士林站までバスで戻り、MRT淡水線で北上、終点の淡水站まで移動。思ったよりも距離があって、電車内も学生で混雑していた。郊外から台北中心部の学校に通っているのだろう。日本の学生と比べると、ギャルっぽい雰囲気が全く無く、ほぼ黒髪ばかり。そして黒縁メガネが流行っているのか、伊達メガネの女性も多数みかけた。この辺は日本のファッションを追っているのかもしれない。

Sunset, Taiwan


淡水站から少し歩いたところに船着場があり、ここから夕日の有名スポット、情人橋へ船で移動する。時間にして5分ぐらい。ここでもEasy Cardが使えたのが驚き。船着場にカードリーダーがあるのだ。金曜日の夕方なので、地元の学生らしき集団も多数。もちろん、観光客も多い。船はかなりのスピードで進むけど、あんまり揺れない。香港のフェリーや船が大揺れだったことを思い出す。


船を降りて、早速夕日撮影のロケハン開始。一番簡単なロケハンは三脚を探すこと。たぶん、地元のカメラ小僧、カメラオタが一番のポイントに三脚を並べているはずなのだ。案の定、5本ほどの三脚を発見。すぐさま移動して、三脚の近くに場所を確保。色々とカメラを構えて構図を検討するも、台風が近づいているせいか、雲が少し出てしまって、水平線に沈む夕日が撮影できないことが判明。これは困ったね。予定を変更して、色々と構図をねった結果が上の写真だが、正直、満足できるレベルには無い。ちなにもSILKYPIXで現像時に色をいじってます。こんなにオレンジでは無かったが、脳内ではこうなっていたはずなんです。スミマセン。


Danshui Night Market


再び船に乗り淡水へ戻る。淡水にも夜市があって、魚のすり身のスープや美味しそうな食べ物を沢山売っているんだが、なんとなくそのまま駅まで移動してしまう。淡水站始発のMRTに乗り、台北車站まで戻る。台北車站を探索していなかったので、晩ご飯を探しながら、色々と探索してみる。とりあえず晩ご飯は客家湯園というところで、例によってテキトーに注文してみた。これがまた、美味しいんだな。麺類とご飯物、ピータン豆腐に謎の付け合せ。そして安い。この店にもドアが無かった。


ホテルに戻る途中でCD屋があったので覗いてみる。洋楽と日本モノが独立したコーナーになっていた。そして、当たり前のようにAKBやら嵐などなどが普通に平積みで売られている。パッケージは中国語。お土産としてAKBのベスト盤を買ってみた。帰宅してパッケージを開けると、中国語の歌詞カードが。洋楽の日本国内版を買うと日本語歌詞カードが入っているようなものだな。値段は日本の半額ぐらいなので、直輸入盤は流通してないのかもしれない。