文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

徒然

昨夜は不毛な時間を過ごした。そのせいか何だか分からないけど、風邪を引いてしまったようだ。朝起きたときからのどが痛い。久しぶりだ。なんだか寒気もするし、目眩もする。きっと熱があるんだろう。でも、仕事は山積みなので休むわけにも行かない。

日曜日の日経新聞の裏表紙(っていうのか)の文化欄に「詩を書く同僚」という四元康祐氏の文章が出ていた。詩人であり同時に企業人でもある彼の文章にいたく感動した。少し長いけど引用したい。

君は詩的なるものに囲まれて生きていて、たぶん自分では気づかないままに詩を渇望している。まさか、って君は云うだろう、お前みたいに暇じゃないよって。だが僕は知っている、詩は君の奥さんの頭に混じり始めた白髪の先に、入退院を繰り返すお父さんの衰えた足取りに、そしていつの間にか君を追い越してゆく息子の背丈に宿っている。それは意味や言葉を越えた不確かななにかで、君を苛立たせつつ、それゆえに隠されたもうひとつの秩序へと君を誘う。その予感に励まされ慰められることなしに、どうやってこの身も蓋もない現実をやり過ごすことができようか。