文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

頭の中にイメージした写真以上の写真

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この部屋の状況を一瞥しただけで、私には「完成写真」がイメージできましたから。

以前は写真がすきでバシバシと撮っていた。フィルムを月に20本以上、デジカメだったら1回の撮影で1000枚以上。スポーツ写真だとそれ以上の撮影枚数だった。で、ある時に撮影を辞めた。

理由は、どうしても頭の中にイメージした写真以上の写真が撮れなかったからだ。な~んて、書くとカッコいい雰囲気だが、実際は異なる。自分が考えに考えて撮った写真よりも、ワイフがテキトーに撮った(ようにみえる)写真や、娘さんがスマホで撮った写真の方が良く見えたからだ。良い写真に思えた。

自分の考える良い写真とは何か?といえば、臨場感だと思っている。好きな写真家がアンリ・カルティエ=ブレッソン森山大道木村伊兵衛だしね。

思ったように撮影できない時期が続いて、自分のイメージどおりの写真を撮るだけだったら、テキトーに素材を撮って、フォトショで編集すれば良いんじゃないか?とか考え出したのだ。それって写真なの?みたいな疑問も頭に浮かんだけど、まあ、それも写真だよねえ、フィルム時代だってトリミングして覆い焼きとかしていた訳だし。

それで、RAW撮影してSlikyPixとか使って「現像」にはまった時期もあったが、どうも、ちょっと違うような、というかあんまり楽しくなくて、写真活動は細っていった。

最近は写真を撮ってないかとえいば、そうでもなくて、スマホでの撮影は定常的にやっているし、旅行中はSONY RX0で撮っている。気軽に、気兼ねなく撮れるのが、良い写真に繋がるような気がしている。つまり、あんまり頭の中でイメージせずに、素直にシャッターを切る感じ。眼の前のものを自分自身が楽しんで、考えずにシャッターを切る。それが良いんじゃないかな。

一眼レフだとファインダーの中でどうしても考えてしまうんだよねえ。