文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

BrusselからAntwerpenへ日帰り

AntwerpenはBrusselから電車で30分ぐらいで行ける。東京と横浜みたいな距離感だ。Brussel中央駅の自販機で往復切符を買って、どの電車に乗るんだ?と電光掲示板を見ていたら、近くにボランティアの学生が居たので教えてもらった。ホームが16もあるし、行き先が同じでもホームはその都度違うので、いちいち確認する必要がある。ちょっと面倒だ。

電車に乗るには切符だけあれば良くて、乗るときも降りるときも改札が無い。電車内位で検札も無い。大丈夫なのか?と思っていたら帰りの電車では検札があった。ちなみにドアはボタンを押さないと開かない。これはトラムでも地下鉄でも同様だった。パリの地下鉄は一部の路線でレバー式でドアを開く形式のが残っている。日本の電車も郊外に行くとボタン式が多いのかも。

Antwerpen中央駅はものすごくカッコイイ駅でちょっと驚いた。今まで見た駅の中で一番凄いんじゃないかな。駅の構造は地上2階、地下2階まであって、これが全部吹き抜けで一望できる。しかも駅舎が古い建物をベースに改造してあるみたいで、もう素晴らしいの一言しかない。今までに色々と大都市の中央駅を見てきたけど、これに匹敵するのは今のところ無いなあ。トルコのハイダルパシャ駅より建物は凄い。ただ雰囲気はハイダルパシャ駅の方が好きだけど。

Antwerpen市内の移動用にトラムとバス、地下鉄の1Day Passを買う。駅構内のトラム用自動券売機の場所は非常に分かりにくい。英語表記に変更しても操作が分かりにくい。操作の途中でNumber Of Permit?と聞いてくるが、これは1を選択すればOK。で、最後に支払いしようと思ったら現金5€、10€のみ対応だったので諦めた。トラム運用会社の窓口があったが人が沢山待っている。列らしきものは無いので早い者勝ちかと思ったが、日本の銀行のように整理券を発行していて、その整理番号が窓口上部に表示されたたら窓口に行くシステムだった。これで無事に1Day Passを購入。

BrusselとAntwerpenは電車で30分ほどの距離だが、トラムやバスの運用会社が異なる。当然Ticketも異なるのでBrusselの1Day Passが使えないのが面倒。この辺は歴史的な背景もあるようで、Brusselのメイン言語はフランス語だがAntwerpenはオランダ語だったりして、結構違うようだ。

いつものようにGoogle MapsでナビしながらAntwerpen観光の目玉の大聖堂を目指す。トラムで移動するのだがGoogle Mapsでの検索結果のトラム乗り場が出てこない。後でわかったことがだAntwerpenでのGoogleの検索結果にトラムと地下鉄の区別が無かった。トラム路線のように表示されているが実は地下鉄だったりその逆もある。それでもなんとか大聖堂に到着した。

なんでこの大聖堂が目玉かといえばルーベンスの有名な作品が飾られているからだが、日本人にとっては「フランダースの犬」に出てくる大聖堂で、最後にネロとパトラッシュが死んでしまう大聖堂だからだ。フランダースの犬は現地ではマイナーな童話と聞いていたが、大聖堂の前にネロとパトラッシュの大きな像が飾られていた。しかもやっつけ仕事感満載のやつ(笑)。しかし日本人以外にも人気の撮影スポットになっている。メジャーデビューしたのか。

肝心の大聖堂とルーベンスの絵は圧巻。大聖堂は有料だが入る価値あり。大聖堂のお土産物屋には「ネロとパトラッシュ」と日本語で書かれたマグネットが売っている。日本人はフランダースの犬が好きなんだな。

大聖堂の近くでランチを食べて、Antwerpenの語源にもなっている巨人ブラボーの像をチラ見してからルーベンスの生家を活用したルーベンス美術館を見学。日本人ツアー団体と同じ時間に入館してしまい、なんとなく一緒に説明を聞くことになってしまった。美術館自体は狭いが当時の生活が伺えて良い感じ。

その後、近くでお茶してから近くの洋服屋を物色。AntwerpenといえばAntwerpen Six、なんて考えるのはオッサンだけかも。Antwerpenに限らずBrusselでは意外といい服が売ってたりする。特にEssential Antwerpenというブランドは非常に気に入った。素材もデザインも頑張っている感じがする。安くはないけどシャツを2枚とネクタイを1本買ってしまった。まだ日本には進出していないようだが韓国では頑張っているようだ。

その後Antwerpen中央駅に戻って電車でBrusselへ帰ってきた。Brusselから近いのでAntwerpen観光はオススメ。中央駅だけでも見る価値あり。