文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

台北旅行記 四日目

台風が近付いているらしいが、沖縄方面にそれたようで、台北は今日も快晴。今日は遅くまでホテルでダラダラしてから、台北車站の周辺で朝ごはんにする。三越の裏手に回ると、昨日晩ご飯をたべた辺りに、予備校が沢山ある。その予備校生向なのか?朝ごはん向けの食べ物屋が多数開いている。テイクアウト専門の店もあった。何をテイクアウトするのかと見てみれば、三角形のサンドイッチだったりする。サンドイッチの種類は多かったので、中身の具はバリエーションがあるのだろう。開いている店にフラリと入って、朝ごはんを食べることに。店の入口で注文するのだが、例によって英語は通じないし、日本語もダメ。店の壁に貼られたお品書きから想像して美味しそうなモノを2,3注文してみる。出てきたのは、クレープの生地を折りたたんで、みたらし団子のタレをかけたような、不思議な食感の食べ物。中に目玉焼きとコーンが入っていた。組み合わせは微妙だが、口に入れると美味しい。もう一つは、餃子の具のようなものが入ったハンバーガーらしき食べ物。見た目は普通だが、味は新鮮。美味しかったけどね。値段は安くて、ワイフと二人で食べても合計\500以下でした。


お腹が一杯になったところで店を出ると、雨がふりだした。空を見ると、ほぼ快晴。エアコン室外機から雫が垂れるのかと思ったが、あれよあれよという間に本降りに。天気雨でこんだけまともに降のは初めてだ。でも、台北市内はビルの1Fの一角がアーケードになっているので、ほとんど雨に濡れずに移動できる。晴天の時は直射日光も避けられるので、不思議と日本よりも暑さを感じない。よく考えられているんだな。


台北車站まで移動して、MRT坂東線に乗り市政府站まで移動して、再び統一阪急百貨店へ。ワイフは一昨日見たバッグを買い、私は地下で日本へのお土産を物色。無難にパイナップルケーキとレモンやナツメ、梅、オレンジなどを甘く煮た食べ物を量り売りしていたので、それをお土産に買うことに。5種類入るパケージがあったので、全品試食させてもらってから5品選んで詰めてもらう。詰めてもらう間にアイスクリーム屋でメロンアイスを頂く。ここのアイス屋は美味しいけど高い。日本円で\400近いので、あんまり売れないんじゃないかな。お土産を買い込んだので、再び誠品書店へ。店内のレイアウトもキレイだし、本のディスプレイも美しい。本も見やすいし、良い本屋だな。


荷物が一杯になってしまったので、一度ホテルに戻り一休み。体力回復したところで、ホテル近くにある明星珈琲館へ。ここはコーヒーやケーキもあるが、ロシア料理のボルシチでも有名な店らしい。ちょうどお昼ごはんの時間だったので、ボルシチのセットを注文。フルーツサラダも手がこんていて非常に美味しい。サラダに入っているカシューナッツはシュガーコーティングされているし、フルーツも美味しい。パンはライ麦パンで、ジャムとバターが付いてくるのだが、このジャムがすごく美味しい。オレンジ系なのだが、普通はママレードみたいな皮の部分を使うのだが、これは(予想だけど)身の部分を使ったジャムだと思う。メインのボルシチも肉も柔らかく、根菜も美味しく柔らかく、絶品ですな。デザートに出てきたロシア風ゼリーも格別。


食後に、ウェイトレスのお姉さんが「私、日本が大好きで、日本語の勉強をしています、これに日本語を書いてもらえませんか」とコースターを差し出すので、私の名前を漢字で書いてあげた。フリガナもつけてあげた。そしたら、すごい感謝されてしまって、お礼にとお店で売っているパイナップルケーキを頂いてしまい、逆にこちらが恐縮してしまった。こちらもお返しにと、東日本大震災への台湾の援助金のお礼を述べた。ちょっと偽善ぽいけど、言っておきたかった。するとそのお姉さんは「そんのは当たり前のことですよ。お互い様です」と笑顔で返された。う〜む。台湾は良いところだね。すっかり気に入ってしまったよ。


すっかり気を良くして明星珈琲館を後にした。本当はこの店でお土産の品を買うはずだったのだが、ワイフも私もすっかり上機嫌になってしまい、お土産を買いそびれてしまった。非常に心残りなので、半年後にまた来ることにした(本当?)。

買いそびれた理由のもう一つが、この近くにあるカメラ街に早く行きたかったからなのだ。実は明星珈琲館に来る途中に横目でチラリとカメラ街を覗き、ヨドバシ風の看板が並ぶ通りに心奪われていたのだ。カメラ街に抜ける近道も調べておいたのだが、この近道は表通りとは一変した、古い台北の下町で、非常に味のあるところでした。その辺は上のyoutubeの映像で確認していただければと思う。

肝心のカメラ街は日本では少なくなったカメラの小売店が並ぶ通りで、Nikon、Canon等々の有名メーカーと並んで、Samsung、SIGMAも大きな看板を出していた。Video Cameraも同様に扱っているし、カメラバッグ、三脚も品揃がソコソコ。交換レンズも在庫が結構あったな。サンニッパ、ヨンニッパも在庫あったし。お値段の方は日本で購入するより、少し割高ぐらいなので、結構頑張っている様子。お店には常連客がタムロしていて、店員と話し込んでいるのをよく見かけた。



カメラ街を抜けて少し歩くと、そこはもう西門エリアになる。娘さんへのお土産は既に西門で買ってあるので、今日は西門で哈日族が集まると言われる萬年商業ビルへ行ってみた。中に入ってみると、小さいショップがぎっしりと入っていて、中野ブロードウェイみたいな雰囲気。ファッションやフィギュア、アニメ、プラモなどが並ぶのもブロードウェイと同じかな。地下一階には食堂も入っている。なんだか中野に来た気分だわ。上階にはゲーセンも入っているので、一日中このビルで過ごせそうな感じ。これは楽しいねえ。



もう少し西門をゆっくり探索したかったのだが、台北を見て回れるのは今日が最終日なので、再びMRTで忠孝新生へ移動。台北の秋葉原と呼ばれる光華國際電子廣場へ。光華國際自体は地下1階2階にある。階段を降りると、そこは昔のラジオデパートか亜土電子の雰囲気。懐かしい。PCパーツはもちろんだが、電子パーツ系も比較的揃っている様子で、一通りのモノが作れるはずだ。マルチメーターや工具も充実。ケーブル類もあるようだ。ACERやASUSMSIFOXCONNなどPCやIT機器の最先端企業を生んだ土台はここにあるんだなあ。ここのすぐとなりには台北工科大学がある。ここの学生が羨ましいぞ。


ここのとあるショップにレーザーポインタが幾つか置いてあったので見せていただいた。出力が50mW、100mW、150mWの三種類。最大出力の150mWのポインタは、専用のカギで解除しないと使えない仕組みになっている。電源は太めの充電池。試させて欲しいとお願いしたが、150mWのはバッテリ切れでダメでした。そのかわり100mWと50mWのは試させていただいた。50mWでも相当な明るさでグリーンの光点が眩しいぐらい。100mWのは更に明るいんだが、店員が間違えて、店内にあるメッキパーツにレーザーを当ててしまい、その瞬間にレーザーが四方八方に拡散してえらいことになった。50mWは単四電池二本使用で価格は\1,500ぐらい。100mWは充電池で\5,000ぐらい。150mWは\8,000ぐらいだったか。価格とパワーのバランスで50mWのを購入。。。したんだが、帰国してから日本国内で使えないことが分かった。日本国内では最大出力"1mW未満"なんだと。


光華國際意外にもショップは多数あって、その中にはドスパラもあった。多方面に進出しているなあ。実はChrome Bookを扱っている店があるかと思ったが(Acer製だしね)、結局見つからなかった。タブレット系は多かったな。色々ありすぎて、良く分からないぐらい。



その後、ホテルに再び戻って一休みしてから、スーツケースに荷物を詰めた。明日の朝早い時間の飛行機なので、今夜中に荷造りしないといけないのだ。結局ワイフはカバンを2つ買うし、私は靴まで買うし、娘さんにはTシャツ三枚、その他パイナップルケーキが二箱、お茶1箱。。。その他細かいお土産がスーツケースに入るわけもなく、機内持ち込みにすることにした。ちょっと買いすぎでしたね。


台北最後の夕食を食べるために、店を色々と検討。悩んだ末に雙連にある牛肉麺屋、老董牛肉細粉麺店へ。ガイドブックにも紹介されている有名店だったので、となりのテーブルは関西から来た日本人女性3人組でした。もう、声が大きくて、話している内容がまる聞こえ。ちょっと恥ずかしかったです。料理の方はかなり美味しい。ゴマタップリのこしあん餅、豆沙鍋餅も美味しいです。


Shin-Lin Night Market #6


夕食を終えてホテルに戻りシャワーも浴びて寝ようかと思ったんだが、どうも写真を撮りたくなって、急遽一人で士林夜市に写真を撮りに出撃。カバンは無しでカメラだけ持ってMRTに乗り込む(後にこれが失敗だと分かる)。


Shin-Lin Night Market #5


夜市は相変わらずの活気。もう時間は22時を過ぎている。とりあえずパシパシと撮り歩く。途中何度も食べ物の美味しいニオイに誘われて、撮影辞めて食べたくなるが、撮影チャンスは最後なので、食べるのを我慢して撮り続ける。


Shin-Lin Night Market #4


駅から離れた、食べ物が少ないエリアに移動して撮ってみるが、あんまり良い絵にならずちょっと残念。それでも撮り続けていると、雨がポツポツ、ポポポツ、ポポポポポ、ドバババーーーーンと、スコールになってしまった。ああ、やっぱりカバンに傘を入れて持ってくればよかったな。すかさず店の軒先を借りて雨宿りする。


Shin-Lin Night Market #7


数分でスコールは終わったので、再び撮り始める。ゲーム系の屋台も多く、スマートボールだったり、風船を的にしたダーツ、何やら対戦型のボードゲームっぽいもの、空き瓶を紐の先に結んだ輪っかを使って立たせるゲームなどなど、夜中でもかなりの人数が遊んでいる。こういう人達の生活リズムはどうなっているんだろうなあ。毎日、ここで遊んでいるんだろうか。不思議だわ。23時を過ぎたのでMRTでホテルに戻る。そうえば終電は何時なんだろう。


Shin-Lin Night Market #9