文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

モ○バゲー潜入

巷で話題のモ○バゲーに登録してみた。単なる好奇心で。そこには、今までのネットでの常識(だと自分で勝手に思っていた)とは少々異なる世界が広がっていた。非常に興味深いものだ。本格的に潜入して調査した訳ではないが、ザザッと使ってみた感想をメモしておく。


まず、ログインという概念が無い。これはケータイでアクセスすることが前提(PCからアクセス出来ない)なので、その端末からモ○バゲーに入る人は、その携帯の持ち主である、という前提に基づいていると思われる。パスワードぐらい設定しても良さそうだが、パスワード設定が無い。モ○バゲーにアクセスすれば、自分のアカウント名が設定されている。セキュリティ、情報保護という観点よりも、アクセスしやすさを重視したのだろう。


次に気になるのは、書かれている文章の文体がくだけた表現になっている点。想定ユーザー年齢が10代だと思われるので、くだけた表現で分かりやすさ、親しみやすさを演出しているのかもしれない。例えば、ある登録の条件を説明する際に「空メールを送信して登録するんだよ」とか「下のQ&Aも見るんだぞ☆」のような文体表現が用いられている。


豪華なアバターは素晴らしいという根本的な価値基準がある。アバターの髪型、服、背景画像、小物などを凝ったものに変更する際に、モ○バゲー内で利用できる通貨(G,ゴールド)が必要なので、派手で豪華なアバターを使っているということは、そのユーザーはお金持ち(モ○バゲー内では)ということになるからである。ただ、正直、アバター自体のセンス、アイテムのセンスはコテコテでお世辞にも褒められたものではない。このゴールドを入手するには、モ○バゲー内にあるネットショップで買い物してポイントを得る(楽天のポイントのようなものだ)。スポンサーサイトに「登録」して、宣伝メールを受け取る替わりにポイントを得る。モ○バゲー内の有料サイトに登録してポイントを得る。などするようだ。


他ユーザーへのコメント、メッセージに対する心理的なしきいが低い。非常に気軽にメッセージが飛んでくる。mixiでいうコミュニティに相当するのが「サークル」という集団であり、プロフィールに書いた趣味に関連するサークルから「入りませんか?」のようなメッセージが「見ず知らずの他ユーザーから」飛んでくる。私にとっては非常に恐怖だ。ちなみに私に来ているメッセージは「ツーリングサークル」へ参加のお誘いである。そのサークルは千葉の珍走団(暴走族)である。


前述の「サークル」に関しては、様々なサークルが乱立している。mixiのコミュニティのようなものだ。例えば某高校のサークルと、mixiにある同一の某高校のコミュニティを比較すると、mixiの方がOB/OGの率が高いような気がする。利用者の年齢層の違いだろう。当然、学校関連のサークルに参加するには、管理者の許可が必要。当然、掲示板のような機能もある。足跡機能もあったな。mixiによく似たシステムである。mixiもモ○バゲーを意識している動きもある(無料ミニゲームなど)。


mixiはPCからでないと登録できないが、モ○バゲーはケータイだけで、特に紹介者も不要で登録できてしまう点の違いも大きい。PCの有無が利用者年齢層の違いに影響を与えているのだろう。


もうしばらくモ○バゲーに潜ってみて、また、何か新たに思うところが出来たら書くことにする。