文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

サークルの先輩の追悼ライブに行く

三連休の最終日の日曜は大学時代の音楽サークルの先輩の追悼ライブに行った。半年ぐらい前から企画を練っていたらしく、ライブに出演するバンドの練習も過酷だったらしい。それぐらい真面目に準備された追悼ライブだった。場所は高円寺のライブハウス。開園時間に少し遅れて行ったらライブハウスは超満員。場所の移動も出来ない。後で聞いたら90人ほど集まったらしい。よほど人気があったのだろう。

というのも、その亡くなった先輩とは親しくなかった。交流もほとんど無かった。なので追悼ライブに参加しなくても良かったのだが、その規格を練っていた主催者の一人が某百貨店の店長で、その人からお誘いというか「強い参加依頼」があったので断り切れなかった。30年ぶりに会う先輩や後輩も沢山来ていたので、それはそれで価値はあったのだがな。

普通に考える追悼ライブならば、音楽サークルの先輩なので複数のバンドが出演しそうなものだが、出演バンドは一つだけ。その亡くなった先輩が所属していたバンドのメンバー+サポートメンバーという構成。先輩はボーカルだったので、その代わりとして女性ボーカル、後は今はもう演奏できない(バンド活動は35年前)メンバーの代わりで、今でも演奏しているサークルのメンバーから参加、ドラムはプロで活躍中のサークルメンバーが参加している。なので、かなり真面目に演奏しているクオリティの高いバンドだった。曲目は当時のオリジナル曲。これを聞いて懐かしいとおもう参加者も多かっただろう。しかし自分は全く知らない曲ばかり。初めて聞いたなあ。

大学時代は自分が参加するバンド(複数)あって、大学祭などで演奏していたが、演奏していない時間はPAをやっていた。なので終日PA卓の前で色々なバンドの演奏を聴いていたはずなのだが、全く覚えていない。

PAをやっている時は音のバランスや音量と音質ばかり気にしていたからな。加えてボーカル向けのエフェクト(エコー、リバーブ)にドラムのエフェクト(ゲートリバーブ)にイコライジングPAの仕事だったし、バンドによっては曲に合わせてエフェクト量の指定もあったし。なので、曲自体は全く聞いていないのかもしれない。もしかしたら貴重な時間を無駄にしたのかも。もったいなかったかもなあ。

人によっては懐かしく感じて涙ぐむ人もいたとか。感受性が高く羨ましい。口ずさむ人もいたりして、中々に良い雰囲気だった。人気があったのだろうなあ。良い人だった、とは思えないけど(笑)。大学は中退して就職もしないでロックな生き方を貫いて、高円寺でバーを経営していたらしい。良い人生だったのだろうと思いたい。

自分が亡くなっても追悼ライブはやってもらえないだろうなあ。というか、追悼とかお葬式とかやってもらわなくても良い気がしている。お葬式はお金も時間もかかる。皆さんの時間とお金は、皆さん自身のために使って欲しい。いなくなった自分のことはキレイさっぱり忘れてくれて良いです。

それでも10年に1回ぐらい思い出してくれる人がいたら嬉しいなあ。