IIJが主導でそうそうたる協業企業が集まって、電子商取引Platformを作ろうとしているらしい。このメンバーならば日本のデファクトになる可能性もある。ここにメガバンク2つが入っているのがポイントかと。
三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、野村ホールディングス、大和証券グループ、日本生命保険、第一生命保険、伊藤忠商事、東日本旅客鉄道、電通、ビックカメラ、ヤマトホールディングス(検討中)
電子商取引は社会信用体系(芝麻信用)を基盤とした中国がかなり先行して、北欧でも進んでいる。スウェーデンでは現金利用率が2%まで低下したらしい。
日本は他国と比べると現金利用率が高く、クレジットカード利用率も低い。なのでディーカレットがPlatformを整備することで、現金利用率も低下するのかもしれない。
日本はクレジットカードの利用率が低い!広大なブルーオーシャンが存在! - The Goal
ただ、ディーカレットが考えている範囲が広すぎて、今ひとつ具体像が見えてこないのが心配だ。悪く言えば大風呂敷を広げただけ、のようにも見える。
自分が考えているのは、こういった動きが日本版社会信用体系になっていく可能性がある、ということだ(社会信用体系は語り尽くされているので割愛)。この活動に参加しなかったメガバンクの残りみずほ銀行は何をやり始めたかといえば、ソフトバンクと組んでJ.Scoreをはじめた。
これはディーカレットとは逆で具体的過ぎる。ようは消費者向け金融サービスで、顧客の詳細プロフィールからスコアを算出して、スコアに応じて貸付金額と金利が決まる、ある意味エゲツないサービスだ。これぞ正に社会信用体系の具体像かと思う。スコアの良い人にはインセンティブ、というやつです。
自分は怖いのでまだ登録していませんが、SNS上でスコアを公開している猛者もいて、その辺を探ると、スコアが良ければ300万円弱を1%無担保で借りることも出来るようです。
この先は妄想ですが、スコアが良い人はそれなりに資産があるので、今まで消費者向け金融の顧客には成り得なかったのですが、このJ.Scoreサービスによって好条件を提示することで新たな優良顧客を開拓するのが出来るのでは?と思っています。貸す側も安心して融資できますしね。
今までお金が動かなかったところで動き出すと、新しいビジネスが色々と出てくるかもしれません。今は座して待つ。