文書生活 : TEXT LIFE

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シドニアの騎士

実母が体調不良なので出掛けずらい。自宅待機してヒマなのでAmazon Kindleでマンガ買って読むことに。10巻程度で良さそうなのを探して、シドニアの騎士全15巻を読むことにした。

以下ネタバレもあるので、ご注意下さい。

 

正統派のロボットSFとのことで、評価も高い。アニメ化もされている。以前からタイトルは知っていたが、キャラクタの絵が少し馴染めない。。。その理由は某ギャグマンガのキャラに顔がちょっと似ているから。しかし、それを差っ引いても、ロボの描写、宇宙船内の建物の描写が素晴らしい。特に建物描写に関しては、作者はきっと九龍城とか好きに違いない。私も大好き。

ロボ描写で一箇所引っかかったのは、手を繋ぐと速く飛べる「パーマン理論*1」を採用しているところ。ここに関して科学的論理的な裏付けの説明が無いので残念かと思う。先端を鋭角な円錐系にしても宇宙空間なので摩擦抵抗は関係ないし。

ストーリーは播種船系でSFでは良く取り上げられる題材で、古くは星野宣之氏も描いていたりする。ただ、New Frontierを探すのがメインストーリーではない。播種する原因となった、地球を滅ぼした宇宙生物を退治するのがメインストーリー。あんまり書くとネタバレになるので書きませんが、ラストがちょっとアッサリかな。もう少しネチネチして、もう少し山場があっても良いかと思いました。回収されてない伏線もあるような気がする。

メインテーマは世代、性別、文化、ロボ、クローン等など含めた理解と信頼、コミュニケーションかと思います。スタートレックに近いかな。

私的には15巻で完結したのは素晴らしいと思いますが、もう2巻ほど増やして、科学的論理的な説明を追加した方が、よりリアルなSF大作になるかと思いました。それでも、最近のSFコミックとして、大推薦できる良い作品かと思います。あと、ロボの動きはアニメが良い感じです。

*1:パーマン1号~N号が手をつなぐと速く飛べる