文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

釣りキチ三平から始まった

釣りキチ三平を読んで釣りを始めた人は多いはずだ。データは無いけど、そうに違いない。小学生や中学生時代に少年マガジンに連載されていた。ジャンプとチャンピオンは買っていたが、マガジンは釣りキチ三平を読むために友達から借りたり立ち読みしたりしていた。これを読むと釣りに行きたくなり、自転車で江ノ島に行ったりしていた。30cm以上の魚を釣ったらお小遣いをくれる約束をおじいちゃんとして、江ノ島ソーダガツオを釣って帰って、お小遣いもらって刺し身にして食べたなあ。今でもよく覚えている。投釣りの仕掛けにタコが掛かって、茹でたらすごく小さくなったのも覚えている。

釣りキチ三平では色々な釣り方が出てきて、ルアー、フライ、トローリングなどを初めて知った。ルアーフィッシングには憧れて、ピストルグリップのロッドにベイトキャスティングリールの組み合わせに憧れたものだ。バスフィッシングのルアーなど日本ではあんまり流通していなくて、新宿のピットインの裏にあった釣具屋で売っていて、これを目当てに頻繁に新宿に行っていたもんだ。当然、お金がないのでワームぐらいしか変えなかったけど、お金を貯めてヘドンのプラグを買ってすごく嬉しかった。バスは釣れなかったけど。

キャスティング大会のエピソードがあって、当然、みんなで投釣りに行って距離を競ったり、タナゴ釣りのエピソードがあれば、まあ近所にタナゴはいないので、代わりにクチボソの数釣りをしていたなあ。どれもこれも、釣りキチ三平の影響だ。

今でも釣りは大好き。それは釣りキチ三平があったからで、釣りキチ三平にはとても感謝している。こんなに長く楽しめる趣味を教えてくれたのだから。

ああ、書いていたら、釣りに行きたくなってきた。

作者の矢口高雄先生が天に召された。数多くの作品を残してくれた。ありがとうございました。これからも読ませていただきます。