文書生活 : TEXT LIFE

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SONY DSC-RX0を旅行で使ってみた

結論を先に書いておくと、以下に該当する人はSONY DSC-RX0買ったほうが良いです。

[1] 旅行好きで、写真はスマホで十分だけど、スマホのカメラ使いにくい、と思っている人

[2] 旅行好きで、写真はスマホで十分だけど、カメラ画質がちょっと不満なので新しいスマホ買おうか、と思っている人

 

ここ数年、旅行用カメラはスマホを使ってきた。特にHuawei P10 Proのカメラは良く出来ていて、キレイな画像を作ってくれる。自撮りでの補正もスゴイ。文句ないだろう。ただ、カメラとしてP10 Proが使いやすいかといえば、そうでもない、どちらかといえばカメラとしては使いにくい。電源ONして(旅行中はPINコード入力を省略している)カメラアプリ起動して、画面のシャッターボタンを押す。片手撮影もバランスが取りにくい(もちろん良い写真を撮るには、どんなカメラでも両手で構えたほうが良い)。

その点、SONY DSC-RX0は本体上面に電源ボタンとシャッターボタンがあるので、電源ONして構えてシャッターボタンを押すだけ。非常に扱いやすい。小さいので、ポケットに入れておいて、ポケットから出しながら電源ボタンを押して、そのまま構えて撮影もできる。昔の言い方で言えばスナップカメラだな。単純にカメラとして使いやすい。

一応カメラなので、シャッターボタンもわかりやすいので、人に記念撮影をお願いするのも頼みやすい。ちなみに頼むと「このカメラ小さい!日本人スゴイ!」ということでウケが取れる(笑)。

この扱いやすさで、撮影回数もスマホよりも増えた。一日100枚程度の撮影なら数日はバッテリが持つ。ただ動画撮影はバッテリ消耗が激しい。20分程度と思ったほうが良い。充電はスマホ同様にmicro USBで充電できる。

当たり前だが、撮影してすぐにSNSに上げたり出来ない。これは致命的に使いにくい。RX0からBT経由でスマホに写真転送すればSNSに上げられる。ただ撮影枚数が多いと写真選択に時間がかかる。SNS多用するならスマホで撮影すべきだろう。また、美肌効果とかデコレーションもRX0は出来ない。

意外な点は、縦位置撮影した時にEXIF情報に書き込まれてないところ。あんまり普通のスナップカメラとして使うことは想定してないのかも。これを実現するにはカメラ内に縦横位置センサデバイスが必要なので、Firm Version Upでは無理だろう。普通のカメラっぽさを捨てたのか?と思いきや、画像に日付を書き込んだり出来る。日付入り画像も悪くない。アラーキーっぽいし。

手ぶれ補正が無いことは分かっていたので、暗い場所での撮影では手ブレに注意して撮影すればOK。昔のカメラみたいに。気合を入れれば良い(笑)。

マクロが無いので、旅行にありがちな料理の写真が撮れないのが辛いかな?と思っていたが、料理に対して引きの写真というのも、テーブル全体の雰囲気があって悪いものでは無かった。もちろん、マクロは欲しいです。カメラ本体が小さいからこそ寄りたいのに寄れないのは歯がゆい。

カメラが小さいことで、被写体から警戒心が無いからか(盗撮みたいだけど)、動物系で時々面白いのが撮れた。下の写真は白鳥がカメラを餌だと思って食いついてきた。これのピントが合わないのは仕方ない。

ここまで書いて、画質には触れていませんが、旅行写真や記念写真に高画質が必要?という思いもある。このカメラだと画質よりも扱いやすさに価値があると思います。

もちろんRX0の方がHuawei P10 Proより良い画質です。センササイズも数倍大きい。光学設計にも余裕があるので解像感も高い。仕事柄、デジタル画像の画質は非常に気になるところではあります。が、SONY DSC-RX0は画質など気にしないで(画質はカメラ任せで十分にスマホ以上に高画質という意味)、旅行を邪魔しない、扱いやすいという点がこのカメラの一番の価値だと思います。

なので、旅行が好きで、写真はスマホで十分だけど、スマホのカメラ使いにくい、と思っている人は、SONY DSC-RX0を買ったほうが良いです。また、写真はスマホで十分だけど、カメラ画質がちょっと不満なので新しいスマホ買おうか、と思っている人も、SONY DSC-RX0を買ったほうが良いです。

別にSONYの人じゃないけど、これは良いカメラです。