文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

インフェルノ

ダン・ブラウンインフェルノKindleで上中下が1冊になっていたので買ってみた。電子書籍なので分冊する意味もないので、上中下が1冊になっているのは本来あるべき姿なんだろう。本の厚みが増すわけでもなし。考えると、京極夏彦のちみ魍魎の匣の文庫本は厚みがあったので、その姿からしてハコっぽい感じで意味があったのか。

インフェルノダヴィンチコード、天使と悪魔に続くロバート・ラングドン教授を主人公としたスリルとサスペンスと推理が入り混じって良い感じ作品。ダヴィンチコードはパリ、天使と悪魔はヴァチカンが舞台でしたが、今度の舞台はフィレンツェを中心にゴニョゴニョ(ネタバレなので書きません)。相変わらずの観光ガイドっぽい表記もそのままなので、読むとフィレンツェに行きたくなる。自分の中ではフィレンツェといえばレクター博士のイメージが強かったですが、これでラングドン教授のイメージも追加されました。

読んでみると上中下に分かれているのはストーリー上の意味があるようで、ネタバレなので書きませんが、構成が凝っているなあと思います。読んでみるのも良い感じかと思います。通勤のお供に。ビジネス書より良いと思います。

インフェルノ(角川文庫 上中下合本版)