文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

HPが描く未来予想図

日本ヒューレット・パッカードは2007年3月27日、ノートパソコンなどのモバイル機器の未来像として、常時接続のコンセプトを提示した。コンセプトの基になるキーワードは「技術をシンプルにすること」

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070327/266502/

10年後のモバイル機器ということなんですが、10年以上前から提示されていたような気がします(Sourceは失念)。あんまり新しい感じはしません。一応細かく見ていきます。

ウォッチ-ワイヤレス・ゲートウェイ/ハブ
無線機能を備える腕時計型のデバイス(図1)。ホームサーバーなどから受信した情報を表示したり、ビデオのメッセージを見たりできる。このデバイスを基にユーザーを識別する。

某電機労連M電機の研究所の人曰く「腕時計型デバイスの呪縛から逃れられない」とのこと。HPの人も呪縛から逃れられなかったのか。腕時計型デバイスは現在の技術でもある程度実現可能(NTTの腕PHSもありました)だが、普及というか市場に出ない。それは何故か?腕にデバイスがはまっているのが楽しくないのでは?と思います。

マット
腕時計型デバイスと接続できるディスプレイ(図2)。腕時計型デバイスで個人を特定し、そのユーザー向けの電子新聞やビデオを表示する。

これも古いというか既に実現可能レベル(サイズ、重量は除く)。例えばタブレットPCRFIDでなんとかなるはず。これが10年後ではあまりに寂しい。薄型ディスプレイデバイスの呪縛もありますね。電子ペーパーとか。

ペン
記憶装置付きのペン型デバイス(図3)。このペンを使って書いた内容をペン自身が記憶する。ペンを使うとインクが減るのと同様、側面の青色LEDが記憶領域の残量を示す。

アノト社のアノトペンを使えばある程度は実現可能と思われる。アノトも普及しなかったな。記憶容量の残量表示は面白い。ペンデバイスも呪縛強いです。恐らく、普段使っている道具の身体感覚(死語)そのままの新しいデバイス、あたりを狙っているんでしょうが、ユーザーはそんなに頑固じゃないので、今までにないデバイスにもスグに慣れてしまうような気がする。携帯電話のメール打ちが良い例だと思います。

シンクライアント
超薄型軽量ノートパソコン(図4)。キーボードはなく、パームレスト部に手を置くとキーボードが浮かび上がる。同様に、腕時計型デバイスでユーザーを識別して、そのユーザー向けの情報を表示し、スタイラスペンで操作できる「タブレット」(図5)もある。


バーチャルキーボードみたいな感じか、あるいはSFチックに平面の背面から投射で浮かび上がるのかな。でもその投射する面積は必要なので、最初からKBDあってもいいんじゃないかと思いますけど。

コーヒーテーブル
テーブル上にある穴に前述のペンを差し込むと、ペンとテーブルが無線で通信。テーブルがデータを吸い上げる(図6)。テーブルはタブレットのディスプレイに変身。家族で同じ画面を見られるとともに、充電装置としても機能する。

これもなあ。。。どの辺が新しいのか、よくわかりません。