文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

紅白

NHKホールの前の並木通りで路上パフォーマンスが全盛だった頃は、ちょうど秋葉原のホコ天でのパフォーマンスが禁止された頃だったと思う。当時、路上で写真を撮るのが趣味で、そうだな、LeicaからNikon D80に乗り換えた頃だったか。秋葉原ホコ天は格好の被写体だったんだけど、それが無くなって、被写体探してウロウロしてたらNHKホール前のパフォーマンスが盛り上がって来て、それを被写体に写真をよく撮っていた。ブレイクダンスやコーラスグループ、ロック、ジャズバンド、漫才、演劇、色々と写真を撮った。撮影に疲れたら並木通りの先に売店があって、そこでジュースを飲むか、渋谷側に下ってスグのスタバでお茶していた。そしてまた写真を撮っていた。当時は街中で写真を撮っていても、そんなに違和感を感じなかった。今は違うけど。


そのパフォーマンス集団の中に、アイドルというには幼い女の子がラジカセに合わせて歌っているのを見たような気がする。当時の写真を見返してみたけど、女の子の写真は無かった。きっと、女の子を撮るのに気が引けたんだろうな。ロリコンみたいで。今になって思えば、撮っておけば良かったなあ。


ただし、その女の子がももクロだったかどうか、記憶が定かではない。きっと違うような気もします。そういう女の子のグループも沢山いたんだし。でも、並木通りのパフォーマンスの、ほんわかとした熱気の中から始めたんだろうな。


そのももクロがついに紅白出場。なんだか感慨深いなあ。自分が年甲斐も無くファンになって2年近いけど、夢が叶って行く、夢が実現する、その過程をリアルタイムで追う事が出来た。これはとても幸運なことだと思う。


文字にすると簡単だけど「夢が実現する」ってスゴいことだと思います。夢が実現することを忘れてました。