文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

高等遊民

夏目漱石「それから」の主人公代助(映画では松田優作が演じてました)のように、高等教育を受けて大学を卒業しても仕事に就かず親の仕送り(資産)生活する人のことを、夏目漱石は「高等遊民」と呼んでいる。

高等遊民とは今で言うNEETのことなのか?高等遊民と自ら名乗ってしまえば、NEETの方々の気持ちはずいぶんと軽くなるのでは。ただ人生の傍観者たる高等遊民であり続けるのも心身共に楽ではないだろう。何かを手にする実感の無い生活。常に負い目を感じる生活。私には無理かもしれない。ただ憧れではある。

参考リンク : 高等遊民について

昨年亡くなった義父は漱石に傾倒していた。漱石の描く高等遊民の姿に共感していたのかもしれない。端から見ていると優雅な人生だったからなあ。当人の気持ちは分からないけど。