文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

北海道ツーリング:9日目&10日目

釧路のホテルの朝食は4種類から選べる。和食、洋食、海鮮丼、焼き肉丼。悩んだ末に海鮮丼をお願いした。朝から豪華な食事だ。これ以外にもバイキングがある。バスソルトも好きな種類を選べるし、枕も選べる。色々とサービス向上を考えているようだ。

旅行中、特にバイクのロングツーリングでのホテル選びは悩む。最近の選択基準は古い大きなホテル(結婚式場とか併設されてる)を選ぶようにしている。ホテルのエントランスに屋根付きの車回しがあって、そこにバイクを停めさせてくれることが多いし、荷物を運ぶカートがある(ヘルメット、エアバッグ、ジャケット、スーツケースなど荷物が多い)、そしてホテルの人の対応がとても丁寧。例えば晩御飯を食べる店など色々とアドバイスをくれる。最新のチェーン系のビジホだと屋根付き駐輪場が無いのが辛いんだよねえ。今回はこの屋根付きエントランスの一番奥にバイクを停めさせて頂いた。

支度をして出発する。今日は16:30に苫小牧フェリーターミナルに行く。そこからフェリーで関東に戻るのだ。その途中で釧路湿原と浦幌神社に行く。釧路湿原は細岡展望台が有名だが、今回は釧路市湿原展望台に行く。ホテルから13kmなので比較的近い。

曇り空で湿原はくっきりとは見えないが遠方に見える。手前の森が邪魔なので、眺めは細岡展望台の方が良いかも。こちらの方が駐車場からは近い。ここに来るときは双眼鏡を持っていくことをオススメする。自分は単眼鏡を持って行った。

ここから一般道で浦幌神社へ行く。別名鉄馬神社、バイク神社ともいう。北海道にツーリングに来た時は必ず立ち寄っている。行くと大型バイク6台ぐらいの集団が来ていた。皆さん自分と同い年が年上ぐらい。仲間同士でツーリングするのも楽しいのだろう。自分はソロツーリングの方が気楽だけどな。休みたい時、走りたい時、食べたい時、自由自在だ。

ワイフと娘さん、両親にお守りを買う。もちろん自分にも。無事に再びこの地にバイクで来れますように。そして無事に帰宅できますようにと。

後は苫小牧フェリーターミナルまでひたすら移動するだけだ。池田ICから道東道に乗って苫小牧中央ICまでひた走る。浦幌神社から池田ICまでは結構距離があるが、今年最後の北海道ツーリングを楽しむ時間だ。北海道の人にとってはなんてこない風景なんだろうけど、実に北海道らしい風景でとても良い。年に一度は来たいもんだな。池田IC近くのGSで満タンにする。あとはひたすら高速道路を走る。気温も上がり気味で結構暑い。PAでこまめに休憩をとって、水分塩分を補給しないとシンドイ。

途中のPA上着を脱いで涼しい服装で走る。苫小牧には予定より30分早く到着する計算だが、フェリーターミナルに行く前に近くのイオンでお土産を買わなくてはならない。北海道ツーリングのお土産は小物は買えるが、お菓子などは買って配送をお願いすることになる。かさばるし、関東の酷暑の中を積んで帰る訳にはいかない。苫小牧イオンには毎回来ているのでおみやげ物コーナーは把握していたつもりだが、場所が変わって縮小されたようだ。代わりに六花亭なども入っている。店舗ごとに配送が別とのことなので、色々と揃っているコーナーで北海道のお菓子(わかさいもとうきびチョコ、サブレなどなど)をまとめ買いして配送をお願いした。帰宅した次の日には着くだろう。

フェリーターミナルには予定より少し遅れて到着。チェックインを済ませてバイク列に並ぶが長蛇の列。こんなにたくさんのバイクが。行のフェリーはバイク10台以下だったのに。やはり深夜便は人気無いのか。深夜便の方が空いているし、関東を夜間に移動するので良いような気がする。

フェリーの部屋は前回同様に個室にした(深夜便には個室が無い)。一度これを味わってしまうとコンフォート(カプセルホテルのような)には戻れない。それなりに代金はかかるけど、それだけの価値があると思う。トイレ、シャワー、エアコン、TV(イヤホン無く聴ける)、冷蔵庫、アメニティ(タオル、バスタオル、歯ブラシ、スリッパなど等)なにより個室なので周囲を気にしなくて良い。深夜便はガラガラだったので気楽だったけど。

乗船してスグに風呂場に行ったら満員に近い状態。クルマもバイクも満車に近い状態らしい。やはり今年は本格的なコロナ開けということなのだろう。これでもお盆休み前なので、お盆休みのフェリーとか大混雑なんだろうな。

レストランも満席で落ち着いた雰囲気ではない。他に選択肢が無いので仕方ない。時間があればイオンで夕食と明日の朝食を買い込んでおくのもアリだったな。ロビーも人が沢山いて空いた席が無い。集まってお酒を飲んでいる人が多いので、夕方の御徒町のような風景だった。なので個室のベッドに寝転がってKindleでマンガを読むのが良い。と思っていたら寝落ちしてしまったようで、気が付いたら朝の6時だった。マンガも読み進んでない。寝心地が良いんだよね。そして船がゆっくりと揺れているので、眠りを誘う感じなのかも。

この衝立の奥は最上級の個室のスペース。贅沢だが、食事は一緒のレストランなので、そこまでの価値は無さそうに思える。一度は使ってみたい。

フェリーはゆっくりと揺れているが、大きな揺れも無く順調に大洗に向かって航行している。船内の陸地側にいるとスマホの電波が良く入る。昨年一昨年はここまで電波が入らなかったと思うのだが、気のせいだろうか。基地局が改善されたのだろうか。5Gかもな。

フェリーは予定より30分早く大洗に着岸。船内の放送を聞くと気持ちが焦って早くバイクに戻りたくなるけど、バイクが置いてある甲板は非常に暑いので、なるべく遅く戻るようにしている。階段だと早くバイクに戻れるが、あえてエレベーターを使ってバイクが置いてある甲板へ移動する。それでも結構な時間を待つので汗はダクダクと出てくる。かなりシンドイ。それでも順番が来てバイクをスタートさせる。SR400だとキックで一発始動するか緊張する。以前に全くエンジがかからずに汗だくになったことがあった。あれはバイクを固定するロープがハンドル付近を触ってキルスイッチが入った状態だったな。他の人でキックでかからず悪戦苦闘する人もみたことがある。最近はキックでかからないことは無い。おまじないを必ず行えばだが。

バイクで外にでるとやはり暑い。甲板で汗だくだったので汗が冷えて心地よい感じがするが、汗が乾ききってしまえばやはり暑い。関東の夏はシンドイ。というか北海道の夏は良かったなあ、暑いといわれる旭川でも日が落ちると急に涼しくなったしなあ。

高速に乗る前にGSで満タンにする。高速に乗れば風は来るけど熱風なので涼しくない。これは我慢大会に近いなあ、こまめに休憩して水分塩分エナジー補給しないと。最初のSAである友部SAで遅いお昼ご飯を食べる。エアコンの聞いた場所でエナジー補給しつつ身体を冷やさないと。同時にバイクも冷やさなととな。既に油温計が120度近くなっていて良い状態ではない。

走り出す前に道路状況を確認すると三郷JCTを先頭に渋滞が始まっている。これは渋滞に要注意だな。走りながら道路上の掲示を見ると守谷SAから小菅JCTまで渋滞、もう少し走ると守谷SAから三郷JCTまで渋滞20kmとなった。これは良くない。この酷暑の中で渋滞したら本当に死ぬかもなあ。つくばJCT手前のPAで小休止してルートを考える。たぶん渋滞にハマった方が早く帰宅できる。しかし体力が持つか心配。かなり遠回りになるが、常磐道を止めてつくばJCTから東関東自動車道を通って湾岸に抜けるルートにする。50km以上の追加になるが渋滞の心配は少ない。宮野木JCTが少し心配なぐらいだ。

ナビ(Motto Go)の設定はそのままにルート変更して走る。しきりにICで降りて元のルートに戻るよう指示が出るが無視ししていると、東関東自動車道の手前でルート変更してくれた。Motto Goの感想は別記事にまとめようと思っている。

湾岸線に入って時々スピードダウンすることはあっても停止せずにそのまま走り続けてなんとか無事に帰宅できた。良かった。

これで今年の北海道ツーリングは完了した。また来年の夏も北海道ツーリングに行けるように働いて心身を整えていこう。