文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

ギターの置き場所を増やす

めでたくGibson Les Paul Specialが自宅に来たので、ギターの置き場所を作らねばならい。ギターの置き場所、保管場所は人によって様々。色々な置き場所があるし、諸説様々。ケースに入れて保管する人、ギタースタンド、壁掛けなどなど。自分はK.YAIRIの道前氏の「ギターケースなど棺桶、墓場だ」という教えを信じている。加えて「首吊が良い」との別の教えも信じているので、ギター首吊派だ。特にHERCULES信者である。詳しくは下記の熱い記事を参照下さい。

www.digimart.net

上記でも褒めちぎられているようにHERCULESのギタースタンドは安定性も安全性も高いと信じている。なので自宅は全てHERCULES製のスタンドと壁掛けフックにしているのだが、現在3本だけ用意している。Les Paul Specialの場所は無いのだ。なので、HERCULES壁掛けフックを増設することにした。

エレキギターの重量は3[kg]から5[kg]ぐらい。結構重たい。なのでこれを日本の一般住宅の壁材として使われている石膏ボードに壁掛けフックを直接ネジ止めするのは困難。対策として考えられるのは、

  • 石膏ボードの裏側にある柱の位置につける: 長いネジを使えば確実に固定できる。しかし壁掛けフックのフックの位置は選べない。
  • 石膏ボードにアンカーを打つ: 6[mm]程度の下穴を開けてそこにアンカーを入れて、その上からネジ止めすると石膏ボードに確実にネジ止めできる。しかし、多数のアンカーを一つの石膏ボードに入れるのは強度が不安
  • 石膏ボードの上に木材を固定: 木材を石膏ボードに固定する。固定位置は柱の位置やアンカーを利用。壁にかかる負荷は木材の重量が追加され、手間暇かかる。

今回は石膏ボードの上に木材を固定する方法を採用。理由は多数のギターを設置することが出来るので、今後、ギターが増えても大丈夫!!!

木材はホームセンターで1820[mm] x 90[mm] x 19[mm]のホワイトウッド(スプルース)を300円弱で購入。安いので節は多いし状態は良くないが、塗装してしまうので問題なし。今回はカットしないでそのまま壁に水平に固定する(新型コロナウイルス騒ぎでホームセンターのマシンカットサービスが停止していた)。重量はそれなりにある。桐集成材は軽くて加工しやすいが、ボロボロに弱いので、こういう用途には向かない。

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200番のサンドペーパー、400番のサンドペーパーで磨いてから、水性ニスで塗装。乾燥してから再度400番で軽く磨いて、水性ニスを少し水で薄めて再塗装。乾燥してから1000番で磨く。仕上げにBRIWAXを軽く塗って磨いて艶出し。まあ安っぽいけどこれで良し。

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これを壁に固定するのだが、壁をトントンと指で叩いて柱の位置を探す。音の響きが変わる、音が響かなるなる位置には柱がある。家の図面があれば、図面を見れば分かるが、一応指で叩いて確認したほうが良い。柱の位置が分かったら、木材にネジ止めする位置を決める。ネジはM4 x 40のコーススレッド(木ネジ)を使った。サビが出ないようステンレス製。木材の厚みが19[mm]なので壁側に20[mm]。(後で分かったことだが)石膏ボードは普通は9.5[mm]あるので柱側には10[mm]弱のネジ穴になる。ちょっと弱いので、出来るならM4 x 50のコーススレッドを使ったほうが良い。ホームセンターに売ってなかったんだよねえ。なので、ネジの本数を増やして、1箇所3本で固定している。皿木ネジの方が仕上がりがきれいだが、下穴処理が面倒なので丸木ネジを使っている。

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固定の手順は

  1. 木材側に電動ドリルで下穴を開ける。M4なので3[mm]の穴を貫通させる。
  2. 木材側にコーススレッドを入れる。全部貫通させないでネジ先頭が少し木材から飛び出る程度(=壁に押し付けた時に、壁に印(傷)が付く程度)に入れる。
  3. 木材を壁の設置位置に「押し付ける」。前述の通り、木材から飛び出たネジ先頭で壁に印が付く。
  4. 壁側に電動ドリルで下穴を開ける。同じく3[mm]。
  5. 木材を壁の設置位置に固定してネジ止めする。

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出来上がりはこんな感じ。配線が間抜けだが気にしないで欲しい。右端に柱があると思ったら(指で叩くと柱があるかのような音がする)、下穴開けたら柱が無かった。急遽アンカーによる固定に変更した。両端と中心の三箇所で固定している。なんならアンカー固定を2箇所増やしても良かったかも。

ネジ止めには電動ドライバが無いと辛くて死ぬので要注意。また、これを全部一人でやるのはかなり辛い。1820[mm]の木材を水平を取りながら固定などほぼ不可能なので、誰かに手伝ってもらった方が良い。

自分は治具を作って一人で作業した。ワイフも娘さんも不在だったのだ。使ったのと同じ1820[mm]の木材を2本、ほぼ垂直に壁に仮止め(強力かつ貼り直し可能な両面テープを利用)して、木材が落ちないように上端に桐集成材で保持具を作成(これはネジ止め)して作業した。出来上がりを水準器で確認したが、ほぼ水平で問題なし。

後はここに、HERCULESの首吊ハンガーを固定すれば完成。問題はここに何本首吊できるか?だが、最大で3本かな。軽めのLes Paul Special, ES-335, Telecasterぐらいかな。重量級のLes Paul Standardはやめておこう。4.7[kg]あるし。