文書生活 : TEXT LIFE

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羽田から秋葉原まで船で行く

昨日はワイフと国土交通省の社会実験に参加した。羽田から秋葉原まで船で行くという、本来の目的は外国人観光客向けのツアーの実験のようだ。

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国土交通省から旅行代理店(今回は阪急交通社)が委託を受けて実施するので、阪急交通社主催のツアーに参加する形式になる。ツアーに参加するなんて、ワイフとNew Yorkに行った時のナイアガラの滝ツアー以来だ。集合場所は羽田空港国際線ターミナルの到着ロビー。出発が12時過ぎだったので、早めに到着してターミナル内の寿司屋でランチ。値段は高いがそれなりに美味しい。

羽田空港のどこから船に乗るのか?と思っていたら、ちゃんと船着場があった。案内があったことに驚いた。掲示は今回の社会実験の内容。

船は昭和の遊園地の乗り物に近い雰囲気。ライフジャケットは着用せず、海に落ちたら、座っているクッションを抱きかかえて下さい、とのこと。ちょっと不安になる。

羽田から秋葉原までのコースはこんな感じ。 羽田空港から多摩川~海老取川を通って京浜運河を通過して、レインボーブリッジの下を通過、隅田川~神田川に入って秋葉原万世橋まで行く。所要時間は約3時間。船の速度は約10km/hと超低速。水上バスより遅い。

海老取川から京浜運河は川岸も整備されていて、護岸も水面に対して斜めに砕石が積んであって、消波の役割をはたす。その結果、水面が波立たず、船も穏やか。

 


国土交通省 羽田空港-秋葉原間の春季舟運社会実験1

レインボーブリッジの近辺の東京港は船も多いので曳き波も多いし、そもそも広いので波も立つ。隅田川も川岸が水面に対して垂直なので波が消えず、また、行き交う船も多くて曳き波も多い、ので船が揺れた。ただ、不快なほど揺れたわけではない。


国土交通省 羽田空港-秋葉原間の春季舟運社会実験2

神田川に入ると波は全く無く、非常に穏やかに進んでいく。周囲の喧騒も聞こえない。都内をこれだけ静かに移動する乗り物は船だけかも。


国土交通省 羽田空港-秋葉原間の春季舟運社会実験3

 秋葉原万世橋のたもとに階段があって、ここが船着場らしい。秋葉原の街を川から見上げるのはとても新鮮。


国土交通省 羽田空港-秋葉原間の春季舟運社会実験4

この実験の良かった点は、東京を水面から見ることが出来る、非常に貴重な体験だということ。外国人観光客だけでなく、東京観光のツアーに組み込むのは良いと思う。自分も非常に良い体験が出来た。機会があればまた、別の季節に参加したいと思う。

悪かった点としては、乗船時間が3時間と長いので、遊園地の乗り物のような座席ではオシリが痛くなってしまった。船には簡易トイレもあったが、隅田川あたりの揺れでは立って移動するのもちょっと難しそう。天候は薄曇りだったので大丈夫だったが、真夏の直射日光で屋根なしの船で3時間はキビシイだろうし、真冬も無理っぽい。

なので、船を快適にすれば、非常に良い観光資源になると思う。実際に運用されることを期待しています。