文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

初音ミクとバーチャルアイドルとは違う

過去にバーチャル・アイドルなるプロジェクトが多数あった。どれも流れ星のように消えていった。芳賀某、伊達某、テライ某など。CHAPPIEなどもこの範疇に入れて良いのかな。自分が記憶する限りでは、そんなに大成功したとは思えない。メディアが空回りしていたような印象がある。

その失敗の原因は、私が思うに、メディア・ミックス戦略だったんではないかと。新聞、雑誌、CD、CM、TVなどとある時期に連動して集中的に露出させることにより、一大ブームを計画的に引き起こす(巻き起こる訳ではない)戦略だったんだろう。ただね、メディア・ミックスで露出するには、バーチャルでは底が浅くて耐えられず、飽きられるのが早かったんじゃないかな、と想像しています(素人の勝手な想像でスミマセン)。

で、最近話題の初音ミクですが、これはバーチャル・アイドルではないし、乱暴な言い方をすれば、バーチャル・アイドルにも使える一手段だと思います。あくまで手段。

この手段=初音ミクに対するこの文章、初音ミク界隈に見る既視感のある光景 - アンカテを読んで、非常に納得感が高かった。オープンソースと考えると、初音ミクという手段の立ち位置が理解しやすくなりました。

IT業界でのオープンソースの出現と、その後のIT業界の振る舞いが、今後の音楽業界と初音ミクの関係を予想するのに役立つかもしれないなあ、と漠然と思いました。

IT業界はオープンソースに既存市場を食われつつも、自らもオープンソースを使いこなして新たなビジネスにつなげいると思います。ならば、音楽業界も初音ミクに脅かされつつも(食われることはないと予想)、初音ミクを使いこなす音楽事務所、芸能事務所が近い内に出現する、と予想しておきます。