文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

Juliette

先日近所の高校の文化祭に行った時、演劇「ロミオとジュリエット」を撮影した。そのフィルムをスキャンして眺めてみると、ジュリエット役の女生徒の表情がなかなか良い。いや、かなり良い。すごくイイ!あぁ、正直に書こう、カワイイのだ。素敵なのだ。自分が彼女のクラスメイトであったならば、ジュリエットを演じる彼女の姿に恋いこがれ、毎夜心が疼き、悶え苦しむのだろう。そしてロミオ役の男子生徒に嫉妬の炎を静かに燃やすのだろう。そして何も出来ない自分を呪っていることだろう。

しかし自分はもう大人になってしまったのだ。自分を呪うほど自惚れてはいないのだ。それが少しだけ寂しいと感じるのは、もうすぐ冬になるからだろう。