文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

住宅メーカーの印象

9年ほど前に自宅を新築した*1。そのときに、せっかくだったら住宅メーカーで建てようというこことになり、数ヶ月かけて住宅展示場にある住宅メーカーをワイフと幼かった娘を連れてセッセと回った。まだ若造で資金(=借金できる金額のこと)も笑ってしまうくらい少なかった。なので、住宅メーカーからすれば迷惑な客だったのだろう。それでも、まともに対応して下さり「一緒になんとか家を建てましょうね」と頑張ってくれたメーカーを選び、無事に家を建てることが出来た。

その際に、住宅メーカー毎に対応がかなり異なっていたのが印象に残っている。これが企業文化というやつか!と思った記憶がある。なんでこんな文章を書いているかというと、最近のとある住宅メーカーの訴訟事件を聞いて、この住宅メーカーの印象を思い出したからである。

住宅メーカーを選ぶときには、住宅展示場のモデルルームに行って単刀直入に「予算○○○○円で家を建てたいんですけど」と営業の人に伝えることから始めた。

  • 門前払いしてくれたメーカー
    • 主に輸入住宅メーカー(ス○ェー○ン○ウ○とか東○ミ○ク○ー○とか)はこちらが予算を言うなり「それでは無理」と即答してくる。それもそのはず、輸入住宅は自分の予算の3倍以上からなのだ。モデルハウスは靴を脱いで見学するのだが、靴を脱ぐこともなかった。あまりに潔い対応だったので、悪い印象は無い。文字通り住む世界が違う。
  • 見学だけさせてくれたメーカー
    • 象が飼える家とか某電機メーカーP系住宅などなど。対応は非常に優しいが基本的に「また来てね(=お金持ちになったら来てね)」という感じ。貧乏人の対応に慣れている雰囲気。我々が買えないことを知りながらも、自社製品の説明は非常に丁寧だった。社員教育が行き届いていると思った。
  • 話は聞いてくれるメーカー
    • 上記以外はもう少し話を聞いてくれて相談に乗ってくれた。大抵は簡単な図面と見積書を数日後に出してくれる。

ただその対応内容はメーカー毎に結構違うのが面白い。

    • 非常に高飛車なメーカー
      • 「我が社は業界シェアナンバーワンだ」という説明から始まった。はて?こちらはそんな話はどうでも良いのだが。「そんな予算じゃうちのメーカーじゃ無理だけど、見積書を書いてやろう、図面は簡単でいいだろ?な?」という押しの強い対応でした。見積書と図面の体裁は立派でしたが、内容はお粗末。それでいて「我が社に任せておけば大丈夫」という自信満々な態度。マネージャークラスの男性が対応してくれたのだが、なんとなく軽くあしらわれたような感じで、親身になって考えてくれるという感じではなく、あんまり良い印象は無かったなあ。
    • やたらに低姿勢なメーカー
      • 某自動車系メーカー。何故そんなに自信なさげなのか?こっちが不安になるほど低姿勢。押しが弱いどころではなく引きまくり。担当者のキャラクタかもしれないが、やる気が無いのかもと不安になった。
    • 調子だけは良いメーカー
      • ○○ホームとか。担当者のキャラクタなのか、やたらと明るく調子良く対応。だが見積書の納期は守らず、数字もいいかげん。ただあまりの調子の良さになんだか憎めない。
    • 真剣に対応してくれたメーカー
      • 某Mと某Sの二社。こちらの予算でなんとか人が住めるプランを色々と出してくださり、最終的にこの二社から選ぶことにして、最後は担当者の人柄で決めた。家を建てる場合、半年くらいその担当者とつきあうことになるので、人柄は大事であることが、後から分かった。

訴訟を起こしたメーカーが上記のどれかは明記しないが、なんとなく分かると思う。この事件を聞いたときに「あの会社ならあり得るなあ」と思ったのでした。

*1:元々計画していたわけではなく、諸般の事情で家を建てざるを得なかったのだ