文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

徒然

子供の頃に「お友達がみんなもっているんだよ」という表現をよく使った。今になって考えれば、自分の周囲にいた友達の数名が持っていただけであり、全員が持っていたわけではない。これと同様に現在の友人たちと話をしていると、例えば旅行の話をしていると、皆、国内外を含めて、様々なとろこへ旅行している。ここで聞き手の立場に立つと、複数の旅行先の話を聞くのだが、話し手の立場に立てば、旅行先は一つである。つまり、話を聞いているだけだと、友人の一人一人がそれぞれ沢山旅行しているような印象を受ける。言い換えれば、皆のそれぞれ良いところだけをピックアップしてまとめているのである。このまとめだけを聞くと、すごく良く聞こえる。うらやましい。しかし実体はそうではない。

文書生活を書くときには、自分の日々の生活から、良い所をピックアップして、記述するようにしている。客観的に眺めたときに、とてもポジティブな気分になれるからだ。。。「自分に都合の良い記憶だけを紡いで生きていたって、何が悪いんだよ」といったような、シンジ君の心の叫びを体現しているのである。そうなんである。