文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

徒然

仕事場に高校時代の友人K氏から電話があった。保険の勧誘だった。複雑な気持ちだ。人間関係をお金に換るのは気持ちのいいものではない。正直かなしい気持ちだ。だが、それは電話をしてくるK氏が一番感じていることだろう。K氏は辛いだろう。私だけに電話しているのではなく、多くの友人に電話しているのだろう。だが、これがK氏の仕事なのだ。保険に入るつもりはないが、K氏と会う約束をした。K氏にどのような言葉をかければよいのだろうか。しばし考える。仕事をしてお給金を頂くということの、辛さと有難さを再確認。仕事に真剣な態度で立ち向かうことを改めて考えさせてくれたK氏に、感謝の言葉を述べる変わりに、K氏の仕事と真摯な態度で接することにした。