文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

夜宴

昨日から読み始める。ISBN:4334734863。傑作本格推理小説と裏表紙にある。が、副題が「美少女代理探偵の事件簿」とあるように、文章は非常に軽い。文書だけでなく事件のロジックも軽い。ひとつの謎解きで延々と引っ張る。通常本格推理小説ならば次から次へと湧き出る難問を一つ一つ解いていくのだが、この本はひとつの謎解きでどうやら最後まで引っ張るようだ。人物描写も軽い。ストーリー展開も陳腐。こんなクダラナイ文庫本を手にしてしまった自分を恥じる。さっさと最後まで読むことにする。こんな文章で商売している人間の顔がみたいものだ。

帰りの電車で読み終わる。後書きでは作家北森某が「驚天動地のトリック」と評している。アホかと。こんな単純なトリックネタひとつで文庫本一冊引っ張るなよ!くだらなすぎる。著者愛川晶、ならびに評者北森某の著作を2度と読むことはないだろう。