文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

SANYO STORY & THE STUDYでスーツを注文してみた

先週はセミナーや勉強会に出席したり、社外の人とお会いする機会が多かったので、普段はあんまり着ないスーツを取り出して着ていた。お気に入りのSCABALのスーツだが、なんと右胸の下あたり、襟の端から少し外側に行ったところに「虫食いの穴」があいている!!!襟の端の近くだから目立たないかなあと淡い期待を抱いたが、やっぱり目立つ、目立つんだよねえ。

うぅぅ、SCABALの生地で高かったのに。。。素敵なグレーの生地だったのに。。。残念だが捨てるしかない。。。他のスーツに虫が移るまえに。。。

すぐさまAmazonで防虫剤を発注しておいた。

虫食いスーツはもったいないので、先週一杯は着ることに決めたんだが、どうしても虫食いが気になって、金曜日には捨てることにして、別のスーツを着た。もう、虫食いはイヤなんだよ。

金曜日の勉強会は少し早めに終わったので、その足で銀座のSANYO TOWERにあるオーダースーツの店、STORY & THE STUDYに行ってみた。ここ最近はオーダースーツの店を色々と見て回っていたが、ここは雰囲気もよく、調整箇所も多くて、私の「ワガママボディ」にもフィットしたスーツを作ってくれそうな期待が持てる。とはいえ、一度は作ってみないとなんとも言えない。

平日夕方なのにで比較的空いていると思ったが、チョコチョコをお客さんが来る。さすがに銀座のSANYO TOWERだな。

まずは生地を見せて頂くことにした。広々とした店内にソファが余裕を持って配置されている。後で聞いたが、ホテルのラウンジをイメージしているそうだ。確かにパターンオーダーの店で、これほどゆったりとした雰囲気の店は無い。

肝心の生地はSTORY & THE STUDYが多く保持している?レギュラーライン?の生地と、いわゆる他のオーダーの店でも扱っている生地サンプルに大別される。

レギュラーライン?の生地の中には国産も有れば、ロロ・ピアーナ、カノニコもあったりする。種類はそれほど多くはない。価格はシングルスーツで7万円ぐらいから。比較的薄手の3シーズンものが多いような気がする。中には女性用専用の生地もある。そして生地サンプルだけで、百貨店のパターンオーダースーツのように、スーツ用の生地一着分は無い。これを体に当てて雰囲気を見るのが出来ないのは残念だ。

他店にもある生地サンプルはSCABAL、御幸毛織、カノニコなどなど、目新しい感じは無い。逆に言えば、他店と同様にこちらでも注文できる。ちなみにお値段は生地にもよるが10万円〜15万円ぐらいで、百貨店と大差ない。

今回の生地は虫喰ってしまったグレー系にして、他店には珍しいウールとポリのジャージ生地があったので、そちらで作ってもらうことにした。このジャージ生地でスーツにすると、よくあるテレンとしたカジュアルスーツのようにはならず、ちゃんとしたスーツになるそうだ。芯地をちゃんと入れるからだそうだ。それでいて生地のストレッチがかなり効くという。

スーツのタイプはブリティッシュアメリカントラッド、イタリアン、コンフォート?の4種類。イタリアンは肩パッドが薄めで、コンフォートは肩パッド無し。コンフォート以外はダブルスーツもOK。今回はジャージ生地なのでコンフォートにしてみた。他店にはコンフォートみたいなのは無い。KASHIYAMA the smart tailorには有ったかも。

ここから採寸に入る。たぶん、この採寸の仕組みが売りなんだろう。タブレットで正面と横の写真を撮影して、そこから大まかな3D体型をモデル化する。ワイヤーフレームの3Dで表示されるのが楽しい。この3Dモデルから大まかな服のサイズ、例えばAB体型39とかを割り出してくれる。それの試着用のを持ってきて、それを着た上で体へのフィット感を確かめる。この試着用に割り出したサイズがほぼピッタリで驚いた。よく出来たモデルだと思う。さらにここからヌード寸法を計っていき、タブレットに入力することで3Dモデルを微調整していく。で、試着用の服の裄丈、着丈、肩位置、などを細かく調整して、パンツも裾幅や腿の幅など細かく調整していく。最終的に3Dモデルが出来上がる。これはオンラインで自分で見ることも出来るらしい。よく出来ている。

ここからオプションの選択に入る。ボタン、裏地の選択肢は百貨店よりは少なめ。柄物の裏地などは無い。キュプラ裏地は3000円UPになる。切羽の仕上げ、襟ステッチ位置、ポケット仕様などを決めていくと、タブレット上のイメージ画像が更新されていき、都度こちらで確認できる。このシステムは非常に良いと思う。Globe TrotterのBespoke Systemに良く似ている。逆に百貨店のシステムが古臭いのかもしれない。

今回は初めてなので、生地も抑えめ、スーツのスタイルも抑えめ(いつものように変な形にはしてない)、比較的標準的なオプション設定にして、仕上がりの様子を見ることにする。これで良ければ、普段使っている百貨店からこちらに乗り換えても良いと思っている。

すべてのオプションが決まって会計を済ませる。仕上がりは年明けかな?と思ったら3週間で完成とのこと。ちょっと早いかも。この辺の製造ラインのシステムも改善されているかも。KASHIYAMAは1週間ちょっとだったが、品質悪かったので、3週間ぐらいが妥当かもしれない。百貨店は1ヶ月強かかる。

このサービスは9月に始まったばかりだそうで、まだまだこなれていない部分もあるが、システム的にも技術的に色々と新しい感じがするし、店内の雰囲気は圧倒的に良いので、これから伸びるかもしれない。

SANYO TOWERからMACKINTOSH LONDONを追い出して、このSTORY & THE STUDYを入れたのだから、それなりにSANYOも力を入れているのだと思う。

クリスマス前に仕上がるので期待している。

www.sanyo-shokai.co.jp

 

www.story-study.com