文書生活 : TEXT LIFE

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映画 Rocketmanを見たか!?

映画Rocketmanを仕事帰りに観てきた。近年の音楽映画の中ではベスト作品だと思う。Erton John本人監修だけあって、リアリティを感じた(もちろん脚色はあるだろうが)。リアリティから来る迫力というのか、それが自分の心にグッと染み込んでくる、そんな感じの映画だった。

rocketman.jp

自分が映画KingsmanからのTaron Egarton推しであることを差っ引いても良い映画だ。また、このRocketmanでTaron Egartonを10年推して行ける確信が持てた。

ただ、この映画、あんまり人気無いのかも。Twitterでも話題にならないし。

(以下ネタバレを含む)

 この映画はミュージカルなのだ。重要なセリフはすべてエルトン・ジョンの曲で表現されている。これが、素晴らしい。何故にエルトンの曲が映画のシーンにピタリとハマるのか?もう、この映画用に曲を書いたの?と思わせるようなベストな選曲だ。

ストーリー自体は良くあるもので、恵まれない幼少時代から天才の片鱗を見せて、親友を得て一気にスターダムにのし上がる。その後、お金目当てなのか色々な人々に巻き込まれて、Sex! Drug! Rock'n Rollを地で行く自堕落な生活とハードなツアーの毎日で、身も心もズタズタになるけど、立ち直るみたいな感じ。ただ、そんなストーリーはどうでも良い。

大事なのは、Ertonが感じている孤独をTaron Egartonが演じきっていることだ。満たされない心と身体、信頼とか愛情とか友情とかを得られない葛藤、幼少期から大人になっても家族愛が得られない悲しみ、アルコールとドラッグに溺れて、それでも人に助けを求められない、孤高の天才にTaron Egartonがなりきっている。そこに引き込まれるんだよねえ。いや、まいったな、スゴイの観てしまった、という感じだ。

正直、Kingsmanを見ている限りでは(これだ大ファンになったんだけど)、ここまでスゴイ役者だとは思ってなかった。近々、大作で主演らしいので、そちらも見に行くべきだろう。

ただし、この映画の最後でErton JohnのMV "I'm still standing"を完全再現しているんだけど、これ、たぶん要らない(笑)。これでウケるのは50歳以上限定だと思う。ワタシ的には大受けで、そんなフィルムの質感まで再現しなくても良いだろうに。ここだけ趣味で作っていると思うな。