文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

HOBO BAGではないワン・ショルダー・バッグ 第10号

2014-10-12 12.31.45

第8号のHOBO BAGは汚れてしまったので廃棄してしまった。汚れた理由は新品の藍染めのシャツを着ていたら、藍色が移ってしまったのだ。底側と本体のリネンがうす青く汚れてしまった。残念だが仕方がない。

その第8号の代わりとなるバッグをつくろうと、色々と考えていたんだが、同じようなキャンバス・リネンで作るのも飽きてきたし、とっておきの柿渋染めを使うのももったいない。で、端切れが大量にあった、ローレルオイルのヌメ革をパッチワーク的に使うことにした。

型紙は簡単。底が1辺100[mm]の正六角形、側面が1辺100[mm]の正五角形で、正五角形12枚と正六角形1枚を組み合わせている。内張りは、余っていた11号帆布とデニム地を使って、同じ形に仕上げている。

内張りは縫い代10[mm]付けて裁断し、普通に縫い合わせている。外側も10[mm]縫い代付けて裁断して、内張り同様にミシンで縫い合わせて、その後、ロウ漬けの麻糸を二本にしてクロスにステッチを入れている。このステッチをわざと強めに縫うことで、革が引きツレて、ちょっとワイルドな表情になっていると思う。ただし、縫穴の予め空けるために、丸ギリで一つ一つ貫通させるのが非常に手間がかかる。また、二本糸で縫うので、糸も大量に必要になる。

肩掛けのベルト部分は、1[mm]厚のヌメ革を貼りあわせてからコバ処理して、本体と同じようにステッチを入れている。ベルトと本体の接続部には真鍮製の金具を使っている。小型にして少し軽く仕上げている。固定には全てステッチと接着剤で、リベットなどは一切使ってない。

 仕上げにラナパーを塗って陰干し中。まだまだ硬いので、使い込んで、少し柔らかくなると、ローレルオイルのヌメ革はツヤが出てくるし、ベルトのヌメ革は飴色に焼けてくるだろう。そこまで仕上げて、完成だな。