文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

革細工の本格始動

GWの合間の平日は有休にした。長い連休になるし、平日休みが欲しかった。というのも、最近始めた革細工のためなのだ。


これまで、革細工用の工具や革素材は主にユザワヤで揃えてきた。先日は蒲田のユザワヤ本店にて革素材も買ってきた。が、どうも自分のイメージと違うんだな。あんまり良い革が無いし、思ったより革が高価だった。ユザワヤだと1デシ(革の単位で10cm x 10cmの面積を1デシと呼ぶ)が\120から\180ぐらい。なので、野谷久仁子さんの本に載っている基本のトートバッグをつくろうと思うと、素材代だけで\8,000ぐらいかかってしまう。革細工の目標の一つである、バイク用のサドルバッグをつくることを考えると、市販品の革製サドルバッグと大差ない金額になりそうで、あんまり意味が無いのだ。


その野谷さんの本の巻末に浅草近辺の革問屋の紹介があって、素人に小売もしてくれるらしい。でも、問屋さんは平日のみ営業。なので、このGWの合間の平日を有休にして、この問屋さんに行ってきた。ネットで調べても非常に評判が良い、ナガブチというお店におじゃまさせて頂いた。場所はこちら。




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ちなみに、問屋さんなので、来店前に事前に電話をしておいた方が良さそう。何故か野谷さんの本にはFAX番号しか書かれてないので注意。後は、ひやかしで店に入るのもやめた方が良さそう。また、革は一枚単位(牛の左右の半分)での販売になる。250デシ前後かな。


ナガブチの店内には、所狭しと革が丸めて積んである。おそらく店主であろう方に、バイク用サドルバッグを作りたい、色は黒、オイル仕上げで、厚さは3〜4mmぐらい、と伝える。すると「バイク用の革ってのがあって、それは5mm弱ぐらいの厚さのオイル仕上げ、通称、『ライダー』というのがあるけど、今はウチに在庫は無いねえ」とのこと。単価は\150/デシぐらいとのこと。その単価だとちょっと高価過ぎるので、3〜4mmで探してもらう。と、ちょうど3.8mm厚ぐらいのオイル仕上げの黒があったので、出して頂いた。革を広げると大きめのテーブルぐらいある。サイズは250デシぐらいで、単価は\80弱。2枚あったので、良さそうな1枚を店主に選んで頂いて購入。確かに安いわな。でも、大きいので、大物を作らないと無駄になってしまうな。また、この厚さで一枚だと電車で持ち帰るのは無理なので、配送かクルマで運ぶことになる。自分はFIAT500号で運んだ。


とりあえず革は手に入った。後は足りない工具を買いに「ひうちや」へ。場所はここ。




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ナガブチから比較的近くにある。革細工工具の専門店。まる錐と、7本菱目打ち、コバすき、コバ仕上げ用の黒、赤い麻糸など購入。ちなみに工具はそんなに安くはない。ただ道具をケチると必ず失敗するので、高くても工具は良い物を買う主義。


後は、サドルバッグのベルト用金具を探しに三洋商会へ。場所は浅草橋近く。ナガブチから歩くと30分ぐらいかかる。散歩には調度良いけどね。場所はココ。




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カバン用金具の問屋さんなんだけど、小売もしてくれる有り難いお店。サドルバッグは少しゴツイ感じにしたいので、35mm幅の真鍮製のベルトバックル、大きめのリベット等々を購入。


浅草近辺には革関係だけでなく、靴、玩具、傘などの問屋や工場、オフィスも沢山あるみたいで、非常に面白い。時々、そういった店の店頭で処分品の革の端切れを売っていると聞いていたので、色々と物色してみる。すると、かなり大きめの黒いオイル仕上げの革があった。100デシ以上あるだろう。厚さは1mm程度。買い物用トートバッグでも作ったら楽しそうなので買うことにした。ちなみにそのお店は靴製造業者さんでした。