文書生活 : TEXT LIFE

文書のある生活

お泊まりツーリング三日目

お泊まりツーリングの最終日は、ワイフと諏訪大社のお参りから。ワイフはタクシーで移動し、それをW400号で追走。お参りして、お守りを買って、諏訪湖まで徒歩散歩。諏訪湖の先に富士山が見える。素晴らしいねえ。湖畔の美術館のカフェで一服して、タクシーで諏訪大社に戻る。ワイフはここから上諏訪駅まで移動して特急あずさで帰路につく。私は白樺湖、美ヶ原、蓼科辺りをツーリングしてから帰宅。


とりあえず、白樺湖まで、昨日走り続けた国道152号を走る。白樺湖周辺は既に紅葉が始まっている。天気が曇りなのが残念。快晴なら、素晴らしい絵になっただろう。白樺湖から車山高原〜美ヶ原とビーナスラインを快走。クルマで来たときは雲が出て眺めが悪かったが、今日は素晴らしい眺め。天気も急に回復して、遠方まで見渡せる。富士見の展望台からははっきりと富士山が見える。素晴らしいなあ。何枚かシャッターを切ったが、良い絵にはならなかった。


再び白樺湖〜152号線まで戻り、こんどはメルヘン街道を走ることにする。メルヘン街道の終点、清水町から国道141を南下して清里を経由して、須玉から国道20号でチンタラと帰宅と計画を立てる。


メルヘン街道はその名前とは裏腹に結構厳しいヘアピンカーブが続く。標高2200mまで登るのだから、登りも厳しい。W400号で快走、というわけには行かず、パワー全開での登りが続く。その脇をリッターバイクが飛ぶように登っていく。少し羨ましいが、そんなパワーを自分では御せない。


マイペースで登り麦草峠の頂上に近づくと、路肩には路上駐車の列が延々と続いている。この辺に駐車して登山に行く人が多いらしい。たぶん八ヶ岳だろう。この路上駐車が半端無く続いている。これはヒドイねえ。と思っていたら、こんどは大渋滞。バイクも抜けられないほどの渋滞になった。時々、反対車線が空くので、その隙にバイクは前に進む。しかし、とある場所から先にバイクも進めなくなった。この場所に沢山のバイクが溜まり始めた。人が集まると、情報も集まるようで、どうやらこの路上駐車が狭い道の両側にあってクルマが通過できないとか。これは困ったねえ。こんな峠の頂上で渋滞にハマルとは!


ふとしたタイミングで、反対側の車線が空いた。溜まっていたライダーの中でバイクから降りずに待っていた数人がこれに反応。すかさず前に走り出した。自分もこのエスケープ集団の最後尾に付けて、脱出を試みた。これが大当たり。運良くバイクはするすると進み、大渋滞の先頭である駐車場入り口をアッサリと通過。そのまま峠の下りに入ることが出来た。エスケープ集団は10台程度。自分が最後尾。快調に峠を下っていても、後ろから追走してくる気配は無し。その後、道が閉ざされてしまったんだろう。偶然のタイミングを逃さずラッキーだった。


さて、エスケープ集団にはSSバイク、250ccのネイキッド、リッターのツーリングバイクなどが混じっている。当然SSバイクはガンガンに飛ばして、先行する乗用車を抜き去っていった。リッターバイクの前に250ccクンが走っていたのだが、しばらくして、自分の後ろに付いた。リッターバイクにあおられるのに疲れたんだろう。自分の後ろから少し離れて走っている。しばらくの間、乗用車1台の後ろにリッターバイク、私のW400号、250ccと並んでいたのだが、リッターバイクが無理矢理乗用車を抜き去っていった。だが、自分はこの乗用車のスピードはかなり速いと判断。自分は抜かずに、ペースメーカとして乗用車を使って峠を下ることに。250ccも同じ考えの様子。これが賢明だよ。その証拠に抜いたリッターバイクはいつまでも乗用車の前を走っている。無理な追い越しは事故につながるよ。


結局、清水町の交差点までエスケープ集団+乗用車の組み合わせで走り続けた。後続のバイクは全く来ない。渋滞にはまり続けているのか。交差点で右折するのは私だけ。後の集団は佐久方面へ左折していった。自分は清里目指して走ることに。そろそろお腹も減ってきた。渋滞で時間を食ってしまったので、食事しながら計画を立て直さなければ。とはいっても、この辺は食事する場所が限られている。食事できそうな店はクルマとバイクで満車状態。この中に入るのは気が引けてしまう。ある店に入ろうとしたら、目の前でカンバンを営業中から準備中に差し替えられてしまった。時間が遅いから仕方ないんだが、なんとも悲しい体験だ。結局昼食は清里のそば屋「伝べえ」でそば定食を頂いた。手打ちそばらしいのだが、正直、そばの美味しさは最初の一口だけのような気がする。


食べ終えたのが15時過ぎ。時間も遅いし天気も悪くなってきたので、中央高速で帰路につくことに。連休中日だからか、交通量は多い。しかし快調に走れたのは勝沼ICまで。ここから大渋滞が始まった。掲示は八王子まで2時間以上。つまり最大値ってことだ。これはマズイねえ。渋滞の中をチンタラ走るが、大月JCT手前で耐えられなくなり、大月ICで高速を降りる。この後は国道20号を走るか、都留から道志に抜けるか、それとも四日市上野原線を走るか。既に日が完全に落ちている。暗闇の中を都留道志線を走るのは怖いので、安全第一で国道20号を選択。これが正解で、渋滞もなく神奈川県まで戻ることが出来た。結局帰宅は21時ぐらい。予定よりは遅くなったが予想の範囲内。大きなトラブルもなく、無事に帰宅できて良かった。


今回初めてW400号でお泊まりツーリングしてみた。W400号で田舎道を走るのは非常に楽しいことが分かった。ガソリン満タンで300km弱は走るが、そのくらいの距離を一日かけて田舎道を走るが、こんなに楽しいとは。これはハマったな。ツーリング系雑誌を買い始めてしまいそうだ。